実家を整理していたら古い「ファミコン」のカセットが大量に出てきました。なかには「10万円以上」するものもあると聞きますが、売ることはできますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年12月30日 23時10分
現在も多くの人が楽しむテレビゲームは、古いものになると40年以上前に発売されたものもあります。そんな「レトロゲーム」が、近年中古販売店やオークションなどにおいて高額で取引されているのをご存じでしょうか。なかには、数千万円や数億円で落札された事例もあるようです。 そこまでの価値はないとしても、レトロゲームが実家などに残されていて、値段がつくのなら売りに出したいと考える方もいるのではないでしょうか。そこで、今回はレトロゲームが現在注目を集めている理由や、価値がつきやすいレトロゲームの条件などを詳しく解説します。
「レトロゲーム」の需要がとまらない!? 驚きの高値落札も
ゲームに限らず、ファッションや娯楽などのブームは、数十年ごとに「懐かしい」という理由で再び需要が伸びることも少なくありません。しかし、すでに販売を終了しているものは、新しいものが生産されない限り供給が減り続けていくことになります。そのため、特に人気のタイトルなどは定価の何倍、何十倍もの価格で販売されたりオークションで落札されたりすることもあります。
2021年には日本の大手メーカーのゲームソフトが、海外のオークションサイトにてビデオゲーム史上過去最高額で落札されました。その金額は実に156万ドル、当時の価格にしておよそ1億7200万円という結果だったそうです。発売から数十年も経過しているにもかかわらず、未開封であったことが高額落札の要因のひとつだと考えられています。
レトロゲームが高騰する理由
では、これほどまでにレトロゲームの需要が伸び、価格が高騰しているのはなぜでしょうか。
まず、芸能人や有名配信者などによって行われる「ゲーム実況」や「ゲーム配信」などのコンテンツによって、レトロゲームが年齢を問わずさまざまな視聴者層に知られるようになったという理由が挙げられます。当時のゲームを知る人からは懐かしさが、また若い世代にはレトロさが新鮮に映り、現代のゲームとはまったく異なる雰囲気や操作性に魅力を感じた人が、興味を持ち始めるきっかけになっています。さらに、レトロゲームの配信を視聴するユーザーは海を越えた海外でも多く存在し、外国人が日本までやってきてレトロゲームを探し求める姿も少なくないのだそうです。
そして、先ほど触れたように、需要は高くなる一方で供給がない、つまり状態の良いものを手に入れることが難しいというのも高騰している原因のひとつです。特に、数十年前に発売されたもので、新品同様に状態が良いまま保管されていた商品を手に入れるのは至難の業でしょう。
もともとコレクター気質のある人がきれいに保管していたか、もしくは新品の状態で長く売れ残っていたものがあったなどの理由で掘り出し物が出てくる可能性はありますが、いずれにせよ非常に希少価値の高いものということは間違いありません。
「高く売れる」レトロゲームのポイントは?
このように、レトロゲームのなかでも価値が上がるもの、つまり、高く売れるものはいくつかの条件があります。
まず、繰り返しお伝えしているように、保存状態の良いことが挙げられます。特に、外箱や取扱説明書などの付属品がそろっていたり、傷や汚れがなかったりするものは高値がつきやすいようです。
次に、販売当時もしくは後になってから人気タイトルになった、もしくはゲーマーの間で非常に評価が高いタイトルであることも条件のひとつでしょう。先に紹介した1億円以上で落札されたゲームは、日本のみならず世界各国で親しまれる非常に知名度の高いキャラクターのゲームシリーズです。
最後に、もともと販売本数が少なく市場に出回りにくいため、中古でも数が少ないといった事情があるゲームソフトも、プレミア価格になりやすい条件のひとつといえます。
現在はレトロゲームの買い取りを専門に行うサービスもあり、タイトルによっては買い取り価格が10万円を超えるものも存在していますが、このような高額買い取りがなされているのは、上記のような理由が含まれています。
まとめ
ここ数年で、レトロゲームは大きなブームと盛り上がりを見せ、ゲームソフトとしては信じられないほどの価格で取引がされるほどになっています。もちろん、すべてのレトロゲームに高い価値がつくわけではありませんが、ゲームタイトルや保存状態によっては、ご家庭に眠っているレトロゲームが、思いもよらない価格で売却できるかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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