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ちょっと待って!増税前の駆け込み購入にメリットは少ないかも知れませんよ

ファイナンシャルフィールド / 2019年2月10日 10時30分

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いよいよ今年10月に、消費税が8%から10%に引き上げられそうですね。私のマネー講座に来られる生徒さんの中には、「消費税が上がる前に、洗剤やトイレットペーパーなどの生活必需品をまとめ買いしよう!」と息巻いている方がいます。   頑張って10万円分くらいの生活必需品を増税前に購入すれば、消費税は8000円。増税後なら1万円で、2000円の差額が出ます。   10万円分の生活必需品を保管しておくスペースとして、家賃6万円50平方メートルの住宅の1平方メートルを使うとすれば、維持コストは月1200円。約2ヶ月以内に生活必需品を消費しなければ、増税前に買うメリットはありません。―と、屁理屈めいたことを言うのには理由があります。   はっきり言って、よほど大きな買い物でないかぎり、増税前の駆け込み購入にメリットは少ないです。  

増税前の車や不動産の購入は、本当にお得?

大きな買い物といえば、車や不動産でしょうか。仮に4000万円(うち建物代2000万円)のマンションを買うにしても、土地は非課税なので、増税前だと消費税は160万円、増税後だと200万円です。40万円も差が出るなら、増税前の購入を考えたいところです。
 
しかし、それは皆同じ。もし買いたい人が多ければ、新築工事も増え、職人さんや材料にかかる費用も上がります。結果的に、不動産の購入価格も上がってしまいますので、大きな買い物としても、駆け込みで購入するメリットは少ないと言えます。
 
しかも、不動産という家族の人生を左右する買い物を、国の政策に踊らされて選択するのはいかがかと思います。やはり、ご家族でゆっくり話し合い、適切なタイミングで購入されるのがベターだと思います。
 

増税後には「住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)」の延長や、すまい給付金の拡充の可能性も

先述した4000万円の物件を消費税10%適用後に購入した場合、200万円の消費税を支払うことになりますが、そこは政府も増税後の住宅支援策を考えています。
 
まず、「住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)」の延長です。いろいろと条件などもありますが、通常10年間受けられる所得税・住民税の控除が3年延長されます。ローンを組む方の所得にもよりますが、延長された分で最大で約78万円の恩恵を受けることができます(価格は借入4000万円/金利1.5%/35年固定ローンで試算)。
 
次に、すまい給付金も年収によりますが、増税後は最大30万円から50万円に拡充される予定です。あと、一定の性能を満たす住宅には、商品と交換できるポイントの付与も検討されています。「急がば回れ」と言ったところでしょうか。
 
執筆者:福田昌也(ふくだ まさや)
一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)、保護司
 
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