夜間の運転中「ヘッドライトが片方切れている」と警察に停められた! 反則金「7000円」払うことになったけど、「車検」に通ってても払う必要はあるの?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月3日 4時20分
夜道を運転していて、ヘッドライトが片方切れている車を見かけたことはありませんか? もしくは自分が警察に停められて指摘され、反則金を払ったことがある人もいるかもしれません。ヘッドライトが片方でも切れていると、整備不良として交通違反になってしまいます。 本記事では、ヘッドライト切れが反則金の対象となる理由や、ヘッドライト切れの予防方法について解説します。
ヘッドライト切れは道路交通法違反になる?
ヘッドライトは、夜や雨の日に運転するとき、前方をよく見えるようにするために必要な装置です。片方でも切れると、前方が暗くなってしまい、対向車や歩行者、障害物に気付くのが遅れる危険があります。
また、ヘッドライトが片方しかついていない車は、バイクなどと間違えられ、本来の車の大きさや位置を伝えられない可能性もあります。ほかの運転者や歩行者が車との距離感や動きを誤判断してしまうことで、事故につながるリスクが高くなるのです。
こうした理由から、道路交通法ではヘッドライト切れを「整備不良」として扱い、違反者には反則金が科される仕組みになっています。「整備不良尾灯等違反」に該当し、違反点数1のほか、普通車で7000円の反則金が科せられます。
車検を通った後にヘッドライトが切れる?
車検では、ヘッドライトがちゃんとつくかどうかも検査します。片方でも切れていたら車検には通りません。しかし、車検はその時点で基準に適合しているかどうかを調べるもので、その後の部品の状態までは保証していないことに注意しましょう。
ヘッドライトの電球の寿命は、種類や使用時間によって異なりますが、一般的に3年程度とされています。タイミングによっては、車検後にヘッドライト内の電球が寿命を迎える可能性は十分にあるのです。
また、振動や衝撃でヘッドライトが破損することもあります。何らかの原因でヘッドライトの電気系統が遮断され、点灯しなくなることも考えられます。車検に通ったからといって安心せず、日常的な点検を怠らないことが大切です。
思わぬヘッドライト切れを防ぐには?
ヘッドライト切れを防ぐためには、普段からの点検がとても大切です。夜間や雨天時に運転する際は、運転前に一度車の前に立ち、ヘッドライトが両方とも点灯しているか確認しましょう。
ガレージなどがあればライトを壁に向けて照らし、左右のヘッドライトの光がきちんと見えるかチェックするのもおすすめです。ヘッドライト切れはなかなか自分では気付きにくいものです。こうした確認を運転前に行うだけでも、トラブルを未然に防ぐことができます。
ただ、電気系統の配線が古くなっていた場合は、自分で見て気付くのは難しいことが多いでしょう。そのため、定期的に整備工場やカーショップで点検してもらうと安心です。
日々の点検と定期的な整備を
ヘッドライトが切れると、事故の危険性が高まるだけでなく、違反点数や反則金が科されます。車検を通したばかりの車でも、その後の使用でヘッドライトが点灯しなくなる可能性はゼロではありません。
こうしたトラブルを防ぐためには、運転前などにヘッドライトが両方とも点灯しているか確認することが大切です。また、定期的に車の点検をすることで、配線の劣化や隠れた不具合にも気付けます。普段の点検と定期的な整備を心掛け、思わぬトラブルを防ぎ、安全に運転を続けましょう。
出典
e-Gov法令検索 道路交通法
警視庁 交通違反の点数一覧表
警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
執筆者:山田麻耶
FP2級
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