1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

40歳目前で「貯蓄ゼロ」の息子……「結婚しないから大丈夫」と言いますが、独り身でも貯蓄「500万円」はあった方がいいですよね?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月5日 6時0分

40歳目前で「貯蓄ゼロ」の息子……「結婚しないから大丈夫」と言いますが、独り身でも貯蓄「500万円」はあった方がいいですよね?

独身で結婚の費用や教育費がかからないからと、貯蓄をしていない人もいるかもしれません。しかし、40歳目前にして貯蓄がないことを不安に感じる人もいるでしょう。   本記事では、単身世帯における年齢階級別の平均貯蓄額や老後の生活費を紹介し、貯蓄が必要かどうかを考察します。老後は年金額と生活費の収支を照らし合わせて、必要な金額を事前に貯蓄しておく必要があるでしょう。

年齢別にみた平均貯蓄額

金融広報中央委員会 知るぽるとの「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、年齢階級別の平均貯蓄額は、表1の通りです。
 
表1

20歳代 121万円
30歳代 594万円
40歳代 559万円
50歳代 1391万円
60歳代 1468万円
70歳代 1529万円

出典:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成
 
40歳代は30歳代よりも平均貯蓄額が低く、559万円という結果です。しかし、50歳代で貯蓄額が跳ね上がっていることから、貯蓄をはじめるなら早いうちから計画的に行うとよいといえるでしょう。
 

老後の単身無職世帯の平均生活費

ここでは、65歳以上の単身無職世帯の平均生活費をみていきます。総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯における1ヶ月の平均消費支出は表2の通りです。
 
表2

食料 4万103円
住居 1万2564円
光熱・水道 1万4436円
家具・家事用品 5923円
被服および履物 3241円
保健医療 7981円
交通・通信 1万5086円
教養娯楽 1万5277円
その他の消費支出 3万821円
合計 14万5430円

出典:総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 

平均年金受給額

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和5年度末時点の厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は、14万7360円です。表2より1ヶ月の生活費が平均14万5430円であることから、貯蓄額ゼロで老後を迎えてもギリギリ年金だけでまかなえる可能性がありそうです。そのため、40歳目前で貯蓄がゼロでも平均的な老後生活は送れると考えられるでしょう。
 
しかし、加齢やライフスタイルの変化に伴い、医療費や住宅費などで大きな出費が発生する可能性も考えられます。また、年金の受給タイミングの変更が今後ないともいいきれませんし、物価の上昇なども考慮すると貯蓄が全くないのはリスクが高いため、ある程度貯蓄はしておくと安心できるでしょう。
 

独り身でも貯蓄が必要な理由

独り身であっても、突然の出費に備えるための貯蓄は欠かせません。日々の生活では予期しないイベントやトラブルが起きることがあり、大きな医療費が必要となる病気やけが、冠婚葬祭への出席、家電の故障など、突発的な支出が発生する場面が少なくありません。貯蓄がない場合、生活費を切り詰めたり、キャッシングなどの借り入れに頼ったりすることで、家計が大きく圧迫される可能性があります。
 
また、貯蓄がないと将来への不安が常につきまといます。突然のリストラや災害など、収入源を失うリスクに対して十分な備えがないことは、精神的な負担を増大させるでしょう。日々の生活にも影響が及び、心に余裕を持つことが難しくなります。結果として、不安から生じるストレスが原因で、人間関係や仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。
 
一方で、適度な貯蓄があれば、「万が一のときも何とかなる」という安心感を得られるでしょう。精神的な余裕が、自信やチャレンジ精神を育み、より充実した人生を送る基盤となり得ます。独り身であっても、最低限の貯蓄を持つことは、単なるお金の問題ではなく、安心して暮らすための心の支えともいえるでしょう。
 

貯蓄ゼロだと急な出費の際に困ってしまうためある程度は貯めておく方がよい

貯蓄ゼロのまま過ごして老後を迎えても、平均的な年金額をもらえる場合、1ヶ月の平均的な生活費をギリギリまかなえる可能性があります。しかし、突発的な出費に対応できなくなってしまうため、ある程度の貯蓄は必要と考えられます。必ずしも500万円の貯蓄が必要とは一概にいえませんが、貯蓄自体はあった方がよいでしょう。
 
貯蓄額は将来自分がどのような過ごし方をしたいかによって変わるため、ライフスタイルを予想し、それに見合った金額を貯めることをおすすめします。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ)
厚生労働省 令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 (参考資料1)都道府県別老齢年金受給者数及び平均年金月額(24ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください