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2025年こそ「新NISA」を始めたい! でも知識がないと「大損」する場合もある?「ほったらかし投資」に少額なら大丈夫なの? リスクの少ない始め方を解説

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月8日 4時40分

2025年こそ「新NISA」を始めたい! でも知識がないと「大損」する場合もある?「ほったらかし投資」に少額なら大丈夫なの? リスクの少ない始め方を解説

新NISA制度がスタートしたことで、2024年にNISA口座を開設した人は前年の倍近いペースで増えました。また、知識がないことで損するかもしれないと思い、NISAを始めなかった人の中にも、2025年こそは投資を勉強して、口座を開設しようと思っている人もいるのではないでしょうか。   ただ、投資は専門的な内容が多い反面、NISA口座での運用は「ほったらかし」でいいと聞くこともあり、何から勉強すればいいのか迷ってしまうかもしれません。   そこで本記事では、NISAの概要を説明し、なぜ「ほったらかし」でもいいと言われるのか解説します。さらに、NISAをなかなか始められない人に向けて、リスクの少ない始め方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

NISAとは

NISAとは、投資で得られる利益が非課税となる「少額投資非課税制度」の愛称です。制度そのものは2014年に始まっており、内容が大幅に拡充されて2024年にスタートした「新NISA」と、それ以前の「旧NISA」があります。
 
金融商品の売却や配当・分配金など投資で得られた利益には、図表1のとおり、20.315%の税金が課せられるのが原則です。しかし、NISA口座で運用して得られた利益は、一定の金額を上限として非課税になります。つまり、税金を優遇することで、国が個人の資産形成を後押しする制度なのです。
 
図表1

図表1

金融庁 NISAを知る
 

新NISAは、今までと何が違うのか

新NISAは、図表2のとおり、非課税となる投資金額が年間最大360万円、トータルで1800万円が上限となり、それまでの「旧NISA」に比べると格段に拡充されました。また、投資対象商品によって「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分かれ、この2つの枠を併用できる上、非課税となる期間も無制限です。
 
さらに新NISAでは、NISA口座で購入した金融商品を売却すれば、翌年以降にその売却した商品の購入価格分は枠が復活し、再度非課税枠として利用可能です。このように新NISAでは、それまでの旧NISAに比べ、自由度が一気に高くなりました。このような制度の変更が、急激なNISA口座の増加にもつながっているものと思われます。
 
図表2

図表2

※(1)整理・監理銘柄 (2)信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外
金融庁 NISAを知る
 

「ほったらかし」でいいと言われる理由は?

投資での資産形成に有利な条件が整っている「新NISA」ですが、投資を始めたあとは「ほったらかし」でもいいと聞くこともあるでしょう。そんなにいい加減な運用で大丈夫か心配になるかもしれませんが、それにはいくつか理由があります。
 
まず、大きな理由の1つは、リスクを抑えた投資手法として「長期・積立・分散」が基本とされるからです。特に「長期・積立」は、長期間に亘って、一定の金額を積み立てていく投資手法で、NISA口座で金融商品の銘柄を選び、積立設定すれば、あとは手間がかかりません。
 
NISAの制度上の特徴を考えても、この手法との相性は抜群です。例えば、「つみたて投資枠」では、金融庁が長期の積立・分散投資に適していると認めた投資信託しか購入できません。つまり、リスクを抑えた投資手法やNISAの制度設計から考えると、短期での売買を伴わない「ほったらかし」は、ある意味、合理的な対応とも言えるのです。
 

損するのが心配で投資を始められない人には

「長期・分散・積立」で運用するにしても、やったことのない投資のリスクに不安を感じて、NISAを始められない人もいるでしょう。そのような人は、まず、極めて少ない額から投資を始めてみるのも1つの選択肢です。
 
NISA口座では、つみたて投資枠の投資信託であれば、金融機関によっては100円から購入できます。100円ではなくとも、例えば、毎月1000円単位の積立から始めれば、損失が出ても生活に大きな支障は生じないでしょう。
 
投資を学んでからNISAを始めようと思っても、投資に関する知識は内容も多岐にわたり、いくら学んでも不安がなくなるかどうかは分かりません。むしろ、知識に不安があったとしても、先に小さい金額で運用を始めて、投資による資産形成がどのようなものか体感することが効果的かもしれません。
 
実際に経験し、さらに疑問点などを調べて学べば、効率よく知識を習得することも可能でしょう。始めるまでに時間がかかり過ぎて、機会を損なうよりは賢明かもしれません。
 

まとめ

新NISA制度がスタートし、口座を開設して投資を始める人は確実に増えています。また「ほったらかし」に近い、あまり手間をかけないスタイルで運用している人も多いでしょう。投資への不安からNISAを始めていない人も、少ない金額で運用を始めてみれば、リスクを最小限にして投資を実体験できるはずです。
 
「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。事前の勉強は本1冊程度で済ませ、まずは口座を開設し、損をしても気にならない程度の少額からNISAを始めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

金融庁 NISAを知る
 
執筆者:松尾知真
FP2級

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