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「子どもは無痛分娩で産みたい」という妻。費用が高額なイメージですが、「出産育児一時金」があれば負担は少ないでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月9日 5時20分

「子どもは無痛分娩で産みたい」という妻。費用が高額なイメージですが、「出産育児一時金」があれば負担は少ないでしょうか?

将来子どもを授かったら、妊娠中や出産時に希望したいこと、医師や助産師などに求めたいことなどを明確にすることも大切です。   本記事では、無痛分娩を希望する場合に出産費用はどのくらいかかるのか、状況によって費用負担の規模が大きく変わることもあるのか解説します。

無痛分娩とは?

出産時の痛みは人それぞれ感じ方が異なりますが、日常生活で起こり得る痛みよりもはるかに強いとされています。
 
場合によっては出産が長時間に及び、産後の回復が遅れる原因にもなってしまうことも少なくありません。そのようななかで、無痛分娩は出産時や産前産後の痛みや不安を緩和する手段の1つとして注目されています。
 
無痛分娩といってもさまざまな方法がありますが、大きく分けると陣痛が自然に始まるのを待ってから麻酔を入れる方法と、あらかじめ出産日を決めたうえで陣痛を促して麻酔を入れる計画無痛分娩があります。麻酔を入れる方法も複数ありますが、硬膜外麻酔で痛みを和らげるやり方が一般的です。
 

無痛分娩のメリット・デメリット

どのようなメリットやデメリットがあるのか整理してみましょう。
 

無痛分娩のメリット


・痛みやストレス軽減で産後の回復が早くなりやすい
・緊急帝王切開などトラブル発生時も対処しやすい
・出産にかかる処置を医師や助産師などが対応しやすい

痛みが強いと体力を激しく消耗するため、産前の状態まで回復するのに時間がかかることもあります。そのため無痛分娩で痛みを和らげることで、身体だけでなく精神的なストレスを軽減できるのは大きなメリットです。
 
分娩状態によっては緊急で帝王切開に切り替えるケースもありますが、新たに麻酔処置をする必要がないため自然分娩時よりもスムーズに対応可能です。
 

無痛分娩のデメリット


・麻酔中毒などの副作用や合併症が発生するリスクもある
・出産時間が長くなることがある
・自然分娩よりも費用が高くなる

無痛分娩に限った話ではありませんが、麻酔を使用するため副作用や合併症が発生するリスクもゼロではありません。
 
赤ちゃんが降りてくると圧迫感が強くなりますが、麻酔の使用で陣痛や圧迫感が弱くなってしまい、出産時間が想定よりも長くなることもあります。また費用面では、無痛分娩はあくまで「オプション」の位置づけのため、自然分娩よりも高くなる傾向があります。
 

無痛分娩の費用はいくらかかる?

結論からいえば、無痛分娩の種類や処置方法、病院によって異なるため一概にはいえません。例えば、東京都内のとある病院では出産費用の目安は95万円から120万円、無痛分娩は別途18万円かかります。出産育児一時金が50万円支給される場合、自己負担額は63万円から88万円となります。
 
厚生労働省のデータによると自然分娩の都道府県別費用は東京都が最も高く、2022年度で約60万円となっています。無痛分娩費用として別途18万円かかるとすると約78万円です。ただし、出産にかかる費用は、一律に定められているわけでなく病院ごとに異なります。「無痛分娩を選ぶと必ず高額になる」わけではありません。
 
また、事前に無痛分娩を選んでいても、母子の状況によっては自然分娩や帝王切開に切り替えることもあります。出産は不測の事態が発生することも少なくないため、あらかじめ見積もりをとっていても実際にかかる費用は大きく変わる可能性もあるので要注意です。
 

まとめ

本記事では無痛分娩を選ぶと出産費用は高くなるのか解説しました。無痛分娩の考え方や医療体制、緊急時の対応方法、費用などは病院によって異なります。
 
無痛分娩を考えている場合は事前に費用や条件をよく確認したうえで、疑問点や不安なことは個別で相談することをおすすめします。
 

出典

厚生労働省 出産育児一時金の支給額・支払方法について
厚生労働省 医療保険制度における妊産婦等の支援の現状について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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