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息子が警察官になりたいと張り切っています。理由は「給料が高そうだから」だそうです…実際どうなんでしょうか

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月8日 8時30分

息子が警察官になりたいと張り切っています。理由は「給料が高そうだから」だそうです…実際どうなんでしょうか

公務員である警察官に対して給料が高いというイメージを持っている方もいるでしょう。仕事を選ぶうえでは待遇の良しあしも大切なポイントです。警察官の仕事に興味のある方のために、この記事では警察官の給料事情を、全国の平均収入と比較して紹介します。

警察官の給料

警察官には国家公務員と地方公務員の2種類があり、所属する組織によってそれぞれ異なります。国の機関である警察庁で働いている場合は国家公務員、各都道府県の警察に所属している場合は地方公務員です。ここでは、それぞれの平均収入を見ていきます。
 

警察官の月給

人事院給与局が公表している「令和5年 国家公務員給与等実態調査 報告書」の「公安職俸給表(一)」によると、警察庁で働く国家公務員の警察官の平均月収は38万2749円です。一方、総務省が公表している「令和5年 地方公務員給与の実態」によると、都道府県警察で働く地方公務員の警察官の平均月収は36万9082円でした。
 

警察官の年収

警察官の年収を知るためには、月給以外の収入も把握しておく必要があります。例えば、一般企業でいうボーナスに相当する期末手当・勤勉手当です。警視庁の採用サイトによれば、期末手当・勤勉手当の目安は4.65ヶ月分とされています。
 
国家公務員と地方公務員の警察官どちらも同等の手当が得られると仮定すると、年収はそれぞれ以下のように計算できます。
 

国家公務員の警察官の年収
637万2770円=38万2749円(月給)×12(ヶ月)+38万2749円(月給)×4.65(ヶ月)
 
地方公務員の警察官の年収
614万5215円=36万9082円(月給)×12(ヶ月)+36万9082円(月給)×4.65(ヶ月)

 

警察官の初任給

警察官になった場合、初めから高い給料をもらえるのか気になる方もいるでしょう。警察庁勤務の警察官の初任給は以下の通りです。
 

1類採用者:26万9500円
3類採用者:23万2000円

 
1類と3類の違いは学力の違いといわれています。1類を受験するためには年齢要件を満たし、かつ、既定の日までに大学を卒業見込みまたは大学卒業程度の学力を有する必要があるようです。また、3類は「高校を卒業または卒業見込みの人」「高校卒業程度の学力を有する人」と規定があります。
 
株式会社産労総合研究所が実施した「2024年度 決定初任給調査」によると、大卒者の初任給の平均は22万5457円、高卒者は18万8168円であるため、学歴で比較すると警察官の初任給は比較的高いといえます。
 

警察官の収入と全国の平均収入を比較

厚生労働省が2023年に実施した「賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の賃金は31万8300円です。全国平均と比較すると国家公務員の警察官も地方公務員の警察官も月収は高いほうといえます。
 
また、国税庁長官官房企画課が2023年に実施した「民間給与実態統計調査」によれば、日本人の平均年収は460万円です。そのため、警察官は収入が高いといえるでしょう。
 

警察官の給料は高いほうである

警察官の給料は国家公務員と地方公務員で差があるものの、どちらも給料は全国平均を上回っています。また、警察官は一般企業でいうボーナスに相当する期末手当・勤勉手当もつくため、待遇を含めてやりがいがあるといえるでしょう。
 

出典

人事院給与局 令和5年 国家公務員給与等実態調査 報告書(2ページ)
総務省 令和5年 地方公務員給与の実態 第2 統計表 一般職関係(教育長を除く。)(51ページ)
警視庁 令和6年度 警視庁採用サイト
株式会社産労総合研究所 2024年度 決定初任給調査
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況(6ページ)
国税庁長官官房企画課 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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