母が「開運グッズ」をたくさん買うようになりました。シニア世代の女性がハマるイメージがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月10日 5時30分
開運グッズを集めたり開運するための習慣があったりする方は、多くいるでしょう。雑誌やWeb広告にはさまざまな種類の開運グッズが掲載されており、実際に買ったり生活に開運の習慣を取り入れたりしている方もいると思われます。 しかし、その一方で高額な開運グッズも多く、大丈夫かと心配する人もいるでしょう。本記事では、シニア女性が開運グッズにかける費用や効果、注意点などを紹介します。
50代以上女性の約75%が開運習慣を取り入れている
株式会社ハルメクホールディングス(東京都新宿区)が、50~84歳の女性537名を対象に実施した「シニア女性の開運に関する意識と実態調査」(調査実施日:2022年11月25~28日)によると、何らかの開運習慣を取り入れている割合は全体の74.9%でした。
開運の習慣の一例としては、「お守りを身に着ける」「パワースポットに行く」「お札を飾る」「風水を取り入れる」などが挙げられています。なお、開運の情報を得る手段はWebサイト・SNSが36.3%と最も多く、本や書籍が36.1%と続きます。
また、開運習慣を取り入れている人が開運にかける費用は、平均で年間1万1550円との調査結果も出ました。趣味にかけるお金が年に1万円代ならば、家計に深刻な影響は与えにくいといえるでしょう。
開運活動を行っているシニア女性は幸福度が高い傾向
同調査では、「感謝の気持ちを伝える」「物事をポジティブに捉える」「笑顔でいることを意識する」など、自身の気持ちの持ち方についての習慣を心掛けている人は、幸福度が高いという結果も出ました。
開運活動のなかには「あいさつをきちんとする」など、人とのコミュニケーションを高める習慣もあります。そのほか、「玄関をきれいにする」など掃除を推奨する習慣もあるため、開運活動を行っていると生活が整ってくるメリットもありそうです。
関心の高いテーマは「健康運」と「金運」
一口に「運」といってもさまざまな種類がありますが、同調査によるとシニア世代の女性たちの特に関心の高いテーマは「健康運」と「金運」でした。
年齢が高いほど、健康への関心が高まるとの結果も出ています。年を取るほど、健康で経済的に安定した生活の重要性が分かってきます。自分の努力ではどうにもならないことを開運でなんとかしたい、と考えている方も多いのでしょう。
シニアの開運活動に関する注意点
開運活動は、ポジティブな思考を保ち生活を整える習慣が多い一方、不安をあおって高額な商品を売りつける「霊感商法」の被害にあう可能性も高まります。例えば、「占いをしてもらったら除霊が必要だと言われて高額な金額を請求された」といった事例もあります。
霊感商法の被害にあうとお金だけでなく信頼も失ってしまう恐れがあるため、巻き込まれないことが大切です。霊感商法の被害は一度だけではなく、何度もお金を請求されるケースもあります。そのため、家族が早めに気づいて対処することが重要です。
しかし、家族が日頃から開運活動に否定的な場合は、被害にあってもなかなか相談しづらいものです。家族の開運活動を前向きに受け止めつつ、何かあったらすぐに相談してもらえるような環境を整えておきましょう。
家族の開運活動は頭ごなしに否定せず、適度に楽しめるようにしよう
開運活動をしたり開運グッズを購入したりすると、生活にメリハリができて思考が前向きになる効果が期待できます。
年を取るほど体力や気力が低下していき、家にこもりっぱなしといったシニアもいるでしょう。開運活動することで生活が整い、外に出る気力が増せばストレスを軽減できる可能性があります。
家族が開運グッズを買っていても、「お金がもったいない」など頭ごなしに否定せず、一緒に開運スポット巡りをするなど楽しめる方法を探すのもよいでしょう。
出典
株式会社ハルメクホールディングス シニア女性の開運に関する意識と実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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