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「軽車両用信号」の判断に迷います。軽車両専用なら車は従わなくてよいですよね?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月10日 4時0分

「軽車両用信号」の判断に迷います。軽車両専用なら車は従わなくてよいですよね?

ごくまれに「軽車両用」と追加表示のある信号機を見かける場合があります。設置されている場所によっては、従うべきか判断に迷うという方もいるでしょう。この信号に、一般車両は従わなくてもいいのか不安になる方もいるかもしれません。   本記事では、一般車両のドライバーが従うべきか迷ってしまうかもしれない「軽車両用信号」について解説するとともに、対象となっている軽車両、また、違反した際の罰金についても解説します。

「軽車両用信号」に従わなければいけない軽車両とは

自動車の運転中に「軽車両用信号」という標識を目にした際「この信号に従うべきなのか?」と迷ってしまう理由は、軽車両という言葉が何を示しているのか理解できていないからでしょう。
 
軽車両とは、エンジンやモーターなど原動機を持たない車両のことです。軽車両は、道路交通法第2条11項に規定されており、自転車やリヤカー、荷車などのエンジンを持たない乗り物、馬車や牛車、馬や牛も軽車両に該当します。これらは法律上、一般車両や歩行者とは区別されています。
 
軽車両と乗用車の扱いが法律上異なるため、一般車両のドライバーは、軽車両用信号には従う必要はないといえるでしょう。
 

軽車両専用信号の必要性

信号機は、交通量の多い交差点などで交通事故を防止し、車両の流れをスムーズにして交通が円滑に行われるための役割がある、交通制御のための設備です。信号機の役割から、軽車両専用信号は、車両や歩行者とは異なる動きをする、自転車やリヤカーなどの軽車両の安全を確保するために設置されているといえるでしょう。
 
軽車両は、車道を走ることが多い一方、速度が遅く、エンジンを持つ車両とは動きが異なります。そのため、交差点や信号で一般車両と同じタイミングで動くと危険をともなう場合があります。また、歩行者信号と一緒に動けば、安全だと感じるかもしれませんが、軽車両は歩行者よりは速度が速く、歩行者とぶつかるリスクもあるでしょう。
 
そのため、車両と歩行者のどちらのタイミングに合わせてもスムーズにいかない場所の場合、軽車両専用のタイミングで信号を切り替えることで、歩行者にも車両にも配慮しながら軽車両がスムーズに通行できる仕組みを作っていると考えられます。
 

違反するとどうなる?軽車両が信号無視した場合の罰則

軽車両は車両の一部であるため、道路交通法においては、信号のルールも道路交通法第7条に従わなければなりません。第7条の信号機の信号等に従う義務に違反した場合、道路交通法第119条第1項第2号に則り、3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金に処される可能性があります。
 
ただし、自転車については、道路交通法の改正にともない、2026年5月23日までに施行する内容として、自転車等に対する反則金制度の新設が盛り込まれました。これにより、自転車もオートバイや原付同様に青切符による取り締まり対象となり、違反した場合は5000~1万2000円程度での反則金の導入が見込まれています。
 

「軽車両用信号」は軽車両専用!ドライバーとしての正しい行動を認識しておこう

軽車両用信号は、一般の道路ではあまり見かけないかもしれません。仮に見かけた場合、軽車両用信号は一般の自動車用とは異なり、軽車両専用の信号となります。
 
そのため、車のドライバーは、軽車両用信号に従わなくても問題ありません。ドライバーは、軽車両がどのような車両を指すのか理解し、軽車両用の信号機に出くわした際に混乱しないように注意しましょう。
 
軽車両には自転車だけでなく、馬や牛といった動物を乗り物として活用する場合も含まれます。日常で、それらの軽車両を使う機会はあまりないかもしれませんが、信号無視をすれば重大な罰則があるということも認識しておきましょう。
 

出典

e-GOV法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号) 第二条第一項第十一号
e-GOV法令検索 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号) 第七条
静岡県警察 信号機について 信号機の役割
兵庫県警察 自転車に係る主な交通ルール等
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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