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スタッドレスタイヤに寿命がある? 冬を安全に乗り越えるための適切な交換時期や見極め方を紹介

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月12日 3時20分

スタッドレスタイヤに寿命がある? 冬を安全に乗り越えるための適切な交換時期や見極め方を紹介

毎冬使うスタッドレスタイヤには、寿命があります。交換時期を逃すと、思わぬ事故につながることもあるでしょう。安全な冬道を確保するためにも、寿命を迎える前のスタッドレスタイヤを使用することが大切です。   本記事では、スタッドレスタイヤの寿命や交換時期の目安、交換のタイミングを見極めるためのポイントについて解説します。

スタッドレスタイヤの寿命

スタッドレスタイヤの寿命は一般的に約3~4年といわれていますが、実際の寿命は使用状況や保管方法に大きく影響されます。スタッドレスタイヤは冬季期間かつ積雪路や凍結路を走行するため、舗装路のみを走行するよりも摩耗の進行ペースは遅めです。
 

スタッドレスタイヤの交換頻度:雪国住民の実態調査結果

「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイル株式会社では、雪国に住む378人の男女を対象に、スタッドレスタイヤへの交換についての調査を行いました(調査期間:2021年9月29日~10月12日)。
 
その結果、最も多かったのは「3年」で、全体の34.7%がこの回答を選んでいます。次いで、「5年以上」が21.1%、そして「2年」と「4年」がそれぞれ20.2%でした。また、「1年」という回答は3.8%でした。
 
この調査結果から分かることは、スタッドレスタイヤの交換頻度が比較的長期間にわたって使用される傾向があるということです。実際、この調査で多くの人々が「3年」と答えており、タイヤの寿命が平均して3年程度だと認識されていることが分かります。
 

寿命を見極めるポイント

ここでは、スタッドレスタイヤの交換時期を見分けるための2つの重要なポイントをご紹介します。
 

溝の深さ

タイヤの溝が新品時から50%以上摩耗していないかを確認しましょう。スタッドレスタイヤには、摩耗を確認できるプラットホームという目印があります。
 
溝が50%摩耗すると、このプラットホームが現れ、タイヤの性能が低下します。特に、氷や雪道でのブレーキ性能が悪くなり、スリップしやすくなるため、注意が必要です。目印となる凹凸部分が他の部分と同じ高さになると、50%摩耗したという交換時期のサインになります。
 
また、法律ではタイヤの溝が1.6ミリメートル以上ないと走行できません。スタッドレスタイヤも1.6ミリメートル以上なら使えますが、安全のためにはプラットホームが見えていないかを確認することが大切です。
 

見た目の確認

タイヤにひび割れや偏った摩耗がないかをチェックしましょう。溝が十分に残っていても、タイヤの側面にひび割れや偏摩耗があると、交換が必要です。ひび割れが進む前にタイヤの状態を確認することが大切です。偏摩耗があると、タイヤの接地面積が減り、スタッドレスタイヤの性能が落ちてしまいます。
 

スタッドレスタイヤ交換費用の内訳と価格に影響する要因

スタッドレスタイヤの交換費用は、タイヤ自体の価格と交換作業の工賃に分けられます。タイヤの価格はさまざまな要因で変動しますが、そのなかでも特に大きな影響を与えるのが、「タイヤサイズ」です。一般的にタイヤサイズが大きくなるほど価格が高くなります。また、タイヤの「性能」も価格に影響を与える要因の一つです。
 
雪道や氷上の走行性能を強化した最新モデルや、耐摩耗性や燃費性能が優れたバランスよいモデルは、価格が高く設定される傾向があります。
 

スタッドレスタイヤ交換の費用相場

スタッドレスタイヤの交換費用については、依頼するお店やタイヤサイズによって変わります。タイヤの脱着とホイールを車体に取り付ける作業が含まれており、1本あたり1000~3000円程度です。作業時間は、おおよそ20~30分となっています。
 
また、タイヤ交換時にはバランス調整の作業も必要で、これには500円程度の費用がかかります。さらに、古いタイヤの処分費用として200~500円程度が発生する場合もあります。
 
タイヤの選択においては、価格だけでなく、性能や安全性も考慮することが重要です。最新の高性能モデルは高価ですが、安全性や耐久性が向上している可能性があります。一方で、価格を重視する場合は、有名ブランドの比較的安価なモデルを選ぶという選択肢もあります
 

スタッドレスタイヤ交換を安く済ませるための工夫

スタッドレスタイヤの費用を安く抑えるには、タイヤの購入と取り付けを同じ店舗で行うのがおすすめです。お店によっては、タイヤを購入した場合と持ち込んだ場合で交換工賃が違うことがあります。持ち込みだと工賃が高くなることが多いため、購入と取り付けを一緒に依頼したほうが安く済むことがあります。
 
また、冬用のホイールセットを購入すると、タイヤの組み替え作業を自分でできるので工賃を節約できるでしょう。ホイールセットを使うと、シーズンごとの交換費用も抑えられます。
 
さらに、タイヤ交換の時期を工夫することで費用を抑えられます。9~10月が最も安い時期で、この時期はスタッドレスタイヤの早期割引キャンペーンやセールなどが実施されることが多いです。
 

スタッドレスタイヤにも寿命があり、安全に冬を乗り越えるためには適切な交換時期を見極めることが重要

スタッドレスタイヤは安全な冬道を走行するために重要な役割を果たしますが、その性能を保つためには、タイヤの寿命や交換時期をしっかり見極めることが大切です。
 
また、交換費用を抑えるために、購入と取り付けを一貫して同じ店舗で依頼する、またはホイールセットを使う方法が有効です。タイヤの管理をしっかり行い、安全で快適な冬道の走行を心がけましょう。
 

出典

ナイル株式会社 おトクにマイカー 定額カルモくん スタッドレスタイヤへの交換について調査(PRTIMES)
デジタル庁 e-GOV法令検索 道路運送車両の保安基準 第9条
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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