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2024年の「冬のボーナス」が前年よりも増加した企業の割合は?物価高のなか、企業がボーナスを上げる理由とは?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月15日 9時20分

2024年の「冬のボーナス」が前年よりも増加した企業の割合は?物価高のなか、企業がボーナスを上げる理由とは?

待ちに待ったボーナスの時期が近づいてくると、いくらもらえるのか、去年より増えているかなど、気になる人は多いでしょう。物価高もあり、ボーナスの支給額が増えることは喜ばしいことですが、思った以上に増えているとその理由について考えてしまうこともあるかもしれません。   本記事では、2024年冬のボーナスについて「増加する(した)」と答えた企業の割合をはじめ、ボーナス増額の理由や目的・効果について詳しくご紹介します。

冬のボーナスを増額した企業の割合は?

株式会社帝国データバンクが実施した「2024年冬季賞与の動向調査」によると、2024年冬のボーナスの従業員1人あたりの平均支給額が「前年より増加する(した)」と答えた企業の割合は全体の23.0%で、前年の24.1%と比較して少し減っていることが分かります。
 
また、「前年と変わらない」と答えた企業が43.3%、「減少する(した)」と答えた企業は13.9%です。前年度はそれぞれ42.0%と13.8%だったため、いずれも大きな変化はないようです。
 
「賞与はない」と答えた企業は12.8%で、前年12.2%より少しだけ増加しています。その中でも、繊維・繊維製品・服飾品小売業界では賞与の支給がない企業の割合が約半数を占めていることが分かりました。
 
ただし、業界によっては冬のボーナスが「増加する」と回答した企業が多い場合もあるようです。例えば金融業界や建設業界、製造業界、運輸・倉庫業界では増加する企業の割合が多くありました。特に運輸・倉庫業界は、冬のボーナスが「増加する」企業の割合が30.9%で、前年より8.4ポイント増加しています。
 

ボーナス増額の理由にはどのようなものがある?

ある調査によると、企業がボーナスを増額する理由として次のようなものが挙げられています。
 

・社員の意欲向上
・業績が好調
・物価上昇への対応
・新型コロナの影響からの回復
・離職・退職の予防
・景気との連動
・同業他社と比べて自社が低い

 
中でも特に多かったのは「社員の意欲向上」で、会社の業績とは関係なく、社員のモチベーションを上げるためにボーナスを増額する企業もあるようです。
 

ボーナス支給の効果

そもそもボーナスとは、月々の給与とは別に支払われるものです。支給するよう法律で決められているわけではないので、ボーナス制度自体がない企業もあります。また、回数や支給時期についても企業によって異なるため、各自確認が必要です。
 
ボーナスが支給される効果として大きいのは、やはり従業員のモチベーションアップでしょう。収入が増えることは頑張りがいにもつながりやすいため、企業としても生産性の高まりが期待できます。
 
また、ボーナスの増額理由にもあるように、業績のよしあしが支給額に反映されるようにすることで、人件費をコントロールしやすくなるという効果もあるでしょう。ボーナスの支給があることは採用面でもプラスになる条件なので、企業にとってのメリットは大きいと考えられます。
 

社員の意欲向上を目的にボーナスを増額する企業もある

前述の調査では、2024年冬のボーナスが前年より増額する(した)企業は、全体の約23%を占めていることが分かっています。また、業界によってはボーナス増額予定の企業の割合が多い場合もあるようです。
 
ボーナス増額の理由としては「社員の意欲向上のため」と答えている企業が多く、ほかにも「業績が好調」「物価上昇への対応」という回答もあるようです。なぜボーナスが増額されたのか疑問に感じているようであれば、参考にするとよいでしょう。
 

出典

株式会社帝国データバンク 2024年冬季賞与の動向調査 冬のボーナス、企業の23.0%で支給額「増加」~ボーナスがある企業は8割台に上昇~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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