「フライト予約の座席指定」で比較的空いている「非常口付近」の席。指定する際に「注意点」はあるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月17日 3時10分
飛行機のフライト予約で座席指定をするときに、非常口付近の座席が空いていることもあるでしょう。通常よりも料金が高く設定されており、何か特別なことがあるのか気になる方もいるでしょう。 非常口付近の座席は、足元が広々と作られていますが、緊急脱出のサポートが義務付けられており、条件を満たさないと指定できないといわれています。 そこで今回は、飛行機の非常口座席について詳しく解説します。
非常口付近の座席を指定するときの注意点
飛行機の非常口付近の座席は、足元が広く作られているようです。そのため、飛行機に乗り慣れた人は、あえて非常口付近を指定する人もいるでしょう。
しかし、非常口付近の座席を指定できる人には条件があり、誰でもその座席に座れるわけではありません。ここでは、その条件を基に、注意点をご紹介します。
緊急時の脱出サポートに協力する必要がある
非常口付近の座席に座る絶対条件として、緊急時の脱出活動への協力に同意する必要があります。これは国土交通省の通達によるものです。
乗務員は、協力者がいなくても緊急時にすばやく脱出できるように訓練されていますが、非常口付近の座席に座る乗客が協力することで、より迅速に脱出できると考えられています。そのため、乗務員の指示に従い、自主的に行動できない方は非常口付近を指定できないようです。
満15歳未満は指定できない
満15歳に満たない人は、非常口付近の座席に座れません。理由は、緊急時に脱出サポートを行う必要があり、国土交通省の決まりで満15歳以上であれば援助が可能とされているためです。
また、小さな子どもや高齢者・障がいのある人の同伴者は、その方々を援助する必要があるため脱出のサポートが難しい可能性があります。
さらに、乗務員と円滑なコミュニケーションを取る必要があるため、日本の航空会社では、日本語もしくは英語を理解している方が着席条件となります。
手荷物を足元に置けない
非常口付近に荷物が置いてあると、緊急脱出時の妨げになるため、離着陸時は手荷物を足元や膝の上に置くことが禁止されています。手荷物があるときは、棚の上に収納する必要があるため注意しましょう。
非常口座席の脱出サポートの具体的な行動内容とは
非常口付近の座席を指定した乗客の具体的な援助活動は、以下の通りです。
・乗務員が非常口を開放する際、ほかの乗客を止める
・乗務員の指示があった際、非常口ドアを開放する
・脱出スライドを使用するときに、ほかの乗客を誘導したり、脱出する乗客の援助をしたりする
・脱出後、機体から離れるように避難誘導する
非常口座席に座る乗客は、乗務員の指示に従い、非常口を開放したり非常口に押し寄せる乗客を制止したりと、乗務員のアシスタント的な役割を担うようです。
また、脱出スライド使用時には、乗客の誘導や脱出時の補助を行います。乗務員と同様にほかの乗客に指示をする必要もあるため、積極的な援助活動を惜しまない方が求められるでしょう。
非常口付近の座席を指定するときは、通常の座席よりも料金が高い
多くの航空会社では、座席の指定をするときに、搭乗料金と別に座席指定料金が必要になる場合があります。航空会社や国内線・国際線、行き先によって異なるものの、国際線の通常座席を指定する際は1500円〜2500円ほどかかります。
一方で、非常口付近の座席は足元が広く作られており、通常座席よりも広々と利用できるようです。そのため、国際線であれば座席指定に4500円〜5500円程度の料金がかかり、通常座席よりも3000円程度高くなるようです。
非常口付近の座席は緊急時の脱出サポートに協力する必要があり、指定料金も通常座席よりも高い
飛行機の非常口付近の座席は、緊急時の脱出サポートに協力する必要があります。さらに、満15歳以上であることや、手荷物を足元に置けないなどの条件があり、誰でも座れるわけではありません。
また、座席指定料金は通常座席よりも3000円ほど高く(国際線)設定されている傾向があり、空いているからといって安易に選んでしまうと、費用が余分にかかる可能性があります。また、いざというときは大きな責任が伴う可能性もあるため、非常口付近の座席はどのような座席なのかをよく理解したうえで、購入を検討しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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