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荷物が勝手に「置き配」された! 雨で3万円の商品が「破損」してしまったけど、全額補償してもらえますか? 置き配のトラブルを解説

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月17日 4時30分

荷物が勝手に「置き配」された! 雨で3万円の商品が「破損」してしまったけど、全額補償してもらえますか? 置き配のトラブルを解説

ネットで注文した商品を、対面で受け取らずに自宅の玄関前などに置いてもらう「置き配」。ドライバーの再配達の負担を削減できるとして注目されていますが、商品の盗難や破損といったトラブルも発生しています。   本記事では「置き配」された商品が雨で破損してしまった場合は誰の責任になるのか、宅配業者に補償してもらうことができるのかどうかを解説します。

配送中の事故で荷物が破損した場合は補償してくれる

置き配や対面配達、宅配ボックスなど受け取り方法にかかわらず、配送中の事故が原因で荷物に破損が生じた場合は、原則として宅配業者が補償することになっています。
 
これは配送中に商品が盗難に遭ったり、事故に遭って商品に外傷が生じるほど破損していたりする場合が対象で、ヤマト運輸も佐川急便も宅配便1個につき30万円を責任限度額としています。
 

置き配で生じたトラブルはどうなる?

置き配は受け取り主が不在でも荷物を受け取ることができ、ドライバーの再配達の負担を削減できるメリットがある一方で、商品が盗まれる、雨にぬれて破損するなどのトラブルに遭いやすい点が大きな問題となっています。
 
勝手に置き配をされた場合や、雨でぬれることが分かっている場所に荷物を置かれた場合は配送業者の責任となり商品が補償される可能性があります。これは、宅配業者が商品を引き渡すまでの間に必要な注意を怠ったと見なされるためです。
 
しかし、基本的に置き配は商品を指定の場所に置いた時点で配達完了となるため、合意の上での置き配や、置き配後に長時間放置して雨が降ってしまった場合の商品の破損は、受け取り主の責任となり補償されない可能性が高いでしょう。
 

置き配トラブルに遭わないためには

置き配による荷物の破損・汚損トラブルに遭わないためには、自宅に宅配ボックスを設置する、屋根のある場所への置き配を指定するなどの対策が必要です。
 
ビニールなど荷物を防水できるものを準備するのも方法の1つです。最近は置き配の荷物を簡易的に防水できるグッズも登場しているので、取り入れてみるのも良いでしょう。
 
置き配で配送された荷物は、破損や汚損だけでなく盗難のリスクもあるため、できるだけ早く受け取ることがポイントです。
 
ヤマト運輸では荷物の水ぬれを防ぐために雨の日の置き配はしないとなっていますが、置き配完了後に突然雨が降り出すこともあるでしょう。荷物を外に放置する時間が長ければ長いほど、トラブルに遭うリスクが高くなってしまうのです。
 
勝手に置き配をされたというケースでも、実はショッピングサイトによっては置き配がデフォルト設定になっていることに気づいていない場合があります。「置き配を自ら選択した」と見なされてしまうので、通販を利用する際は配送日時だけでなく対面配達や置き配など受取方法も確認しておくと安心です。
 

突然雨が降ることも。まずは万全の対策を

対面での受け取りを指定していたにもかかわらず勝手に置き配をされてしまい、雨で中の商品が破損してしまったのであれば、宅配業者の責任となり補償対象になる可能性が高いでしょう。
 
しかし、置き配を希望していなかったつもりでも置き配設定になっていたり、置き配後に雨が降ったりした場合は自己責任とみなされる可能性があります。
 
置き配でトラブルに遭わないように、事前に防水対策をしておきましょう。晴れの日だから大丈夫! と思っていても、突然雨が降ることがあります。防水対策のほかにも、置き配で届いた荷物を長時間放置しない、置き配が心配なときは設定を変更するなどでトラブルを防止しましょう。
 

出典

ヤマト運輸 よくあるご質問(FAQ)
佐川急便株式会社 運送保険サービス概要
独立行政法人国民生活センター 「置き配」でのトラブルに注意
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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