最近スマホの「バッテリーの減り」が早い気がします。寒さが原因だと思うのですが、春になれば元通りになるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月17日 4時0分
冬になると「スマホのバッテリーがすぐに減る」と感じたことはありませんか? 寒さはバッテリーに悪影響を及ぼすため、消耗が早くなる原因のひとつです。しかし、この現象が一時的なものなのか、それとも劣化が進んでいるのかは判断が難しいところです。 本記事では、寒さがスマホのバッテリーに与える影響や、春になれば元通りになるのかどうかを解説します。また、寒い季節でもバッテリーを長持ちさせるための方法についてもご紹介します。
寒さがスマホのバッテリーに与える影響とは?
寒さがスマホのバッテリーに悪影響を及ぼす理由は、主にバッテリーの構造にあります。スマホに使用されるリチウムイオン電池は、化学反応によって電力を供給しますが、気温が低下するとその反応が鈍くなり、バッテリーの性能が一時的に低下します。このため、寒い場所では電池の減りが早くなるのです。
さらに、極端な低温環境では、バッテリーの性能が大幅に低下し、使用可能時間が短くなります。繰り返し低温にさらされると、バッテリーの寿命が短くなる可能性があります。バッテリーの交換には1万円前後の費用がかかることが一般的で、これを避けるためにも対策を講じることが重要です。
春になればバッテリーは元通りになるのか?
冬にバッテリーの減りが早くなる現象は、主に寒さによる一時的な影響です。そのため、春になって気温が上昇すれば、バッテリーの性能は多くの場合、元通りに近い状態に回復します。しかし、必ずしもすべてのケースで改善するとはかぎりません。以下で、詳しく解説します。
寒さの影響による一時的な場合は元通りになる
リチウムイオン電池は寒い環境では化学反応が鈍くなり、電力供給が一時的に低下しますが、この現象は気温が上がると回復します。例えば、冬場にバッテリーの持ちが悪くなったスマホも、春になると再び通常通りの使用時間が確保できる場合が多いです。
長期間低温にさらされた場合は回復しない可能性も
スマホを極端に寒い環境に長時間放置していた場合、バッテリーの寿命が短くなる可能性があります。この場合、気温が上昇しても回復せず、性能が低下したままとなる可能性があります。特に、「バッテリー残量があるのに突然電源が落ちる」「満充電にしてもすぐに減る」といった症状が見られる場合は、劣化が進行しているサインです。
バッテリーの劣化が進んでいる場合
すでにバッテリーが劣化している場合、春になっても改善することはありません。バッテリーは消耗品であり、充放電を繰り返すたびに劣化します。一般的に、スマホのバッテリー寿命は2~3年程度といわれています。このため、冬にバッテリーの減りが急に悪化した場合でも、原因が劣化にある場合は交換が必要です。
寒い環境でもバッテリーを長持ちさせるための工夫
寒い環境では、必要なとき以外はスマホの使用を控えましょう。どうしても使用しなくてはならないとき、寒い環境でもバッテリー消耗を抑えるためには、次のような工夫を取り入れることをおすすめします。
・スマホを温かく保つ
寒い場所ではポケットやバッグの中にスマホを入れて、冷たい外気に直接触れないようにしましょう。コートの内ポケットなど、体温の恩恵を受けやすい箇所に入れると効果的です。
また、スマホ用のケースを使用して、冷気から保護することも効果的です。ただし、ステンレス製のスマホカバーは外気温度の影響を受けやすいため、避けたほうがよいでしょう。
・設定を見直して消耗を抑える
画面の明るさを自動調節にするか、低めに設定しましょう。また、不要なアプリのバックグラウンド動作を停止することで、バッテリー消耗を減らせます。BluetoothやWi-Fiを使わないときはオフにしておきましょう。
・モバイルバッテリーを活用する
寒い環境で使用する際は、モバイルバッテリーを持ち歩きましょう。2000~5000円ほどで購入でき、バッテリー切れの不安を軽減できます。
これらの工夫を実践することで、冬場のバッテリー消耗を抑えるだけでなく、スマホの寿命を延ばすことができ、買い替えや修理費用を節約できます。
バッテリーの劣化を防ぐために知っておきたいポイント
スマホのバッテリーを長持ちさせるためには、日頃の使い方が重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。
・適切な充電を心掛ける
バッテリーを0%まで使い切ったり、100%の状態で長時間放置したりするのは避けましょう。バッテリーは、20~80%の間をキープする使い方が理想的です。特に、完全放電やフル充電を繰り返すと劣化が早まります。
・急速充電を控える
急速充電は便利ですが、頻繁に使用するとバッテリーに負荷をかけ、劣化を早める原因になります。
・高温や低温を避ける
バッテリーは寒さだけでなく、直射日光や高温にも弱いです。温度管理を徹底しましょう。スマホの適正温度は15~25度とされており、0度以下や35度以上の極端な温度は避けるべきです。
・夜間の充電を避ける
長時間の充電は過充電を引き起こし、発熱を伴うことでバッテリーの劣化を促します。就寝前に充電を終える工夫をしましょう。
・充電中の使用を控える
充電中に負荷の高いアプリを使うとバッテリーが発熱しやすくなり、寿命を縮める原因になります。
これらの習慣を取り入れることで、バッテリー交換や新しいスマホの購入を遅らせることができ、余計な出費を防ぐことができます。
スマホを守りつつ、無駄な出費を減らそう
寒さによるバッテリーの減りは、多くの場合一時的な現象ですが、バッテリーの劣化が進む可能性があります。寒い季節にはスマホを冷やさない工夫や、設定の見直しを行うことでバッテリーの寿命を延ばし、修理費用や買い替えコストを節約することができます。
暖かくなっても改善が見られない場合は、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があるため、専門業者に相談し、適切な対応を取りましょう。毎日の工夫で、スマホもお財布も守れるはずです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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