同期が「30歳までに500万円貯める」と言っています。実際にそれを達成している人はどのくらいいるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月17日 10時20分
「30歳までに500万円を貯める」と聞くと、少しハードルが高い目標に感じるかもしれません。しかし、実際にこの目標を掲げている人は多く、着実に達成している人もいます。では、その割合はどのくらいなのでしょうか? また、達成するためにはどのような工夫や努力が必要なのでしょう? 本記事では、データに基づいて達成率を解説するとともに、具体的な方法や成功例についても紹介します。目標達成に向けた第一歩について、一緒に考えていきましょう。
30歳までに500万円貯めるのは現実的? データで見る達成率
「30歳までに500万円」という目標が現実的かどうかを判断するには、まず若者の貯蓄状況を知ることが大切です。
金融広報中央委員会の「令和5年 家計の金融行動に関する世論調査(総世帯)」によれば、20代の貯蓄額の平均は151万円、中央値は10万円程度です。さらに30代の平均貯蓄額は599万円、中央値が130万円ですが、この額は収入や家族構成によって大きく異なります。
また、20代のうちに500万円を貯めることができる人は、全体の8.4%にとどまるという調査結果もあります。これは、高い収入を得ている人だけでなく、早くから計画的に貯蓄を始めた人が多いことを示しています。つまり、この目標を達成するには、収入だけでなく「計画性」が重要だといえるでしょう。
500万円を貯めるための具体的な方法とは?
500万円を貯めるには、具体的な方法を知り、計画的に実践することが大切です。ただ節約するだけでなく、収入を増やしたり資産を効率的に運用したりすることで、無理なく目標に近づけます。ここでは、そのための具体的なステップを解説します。
1. 固定費の見直し
家賃や保険料、通信費といった固定費を見直すことで、大幅に支出を減らせます。例えば、毎月1万円の節約ができれば、年間12万円、5年で60万円の貯蓄につながります。
2. 効率的な資産運用
つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用することで、税制優遇を受けながら資産を増やすことができます。例えば、つみたてNISAで毎月2万円を運用し、年3%の利回りを得られれば、5年間で約130万円が貯まります。
3. 副業や収入アップの工夫
副業を始めることで、貯蓄に充てる余剰資金を作ることができます。例えば、週末にフリーランスの仕事をして月3万円を稼げば、年間36万円の収入アップが期待できます。
これらの方法を組み合わせることで、より効率的に500万円の貯蓄目標を達成できる可能性があります。
500万円の貯金を達成に向けて習慣づけたい3つのこと
500万円の貯金を達成するには、計画的で継続的な取り組みが必要です。以下の3つのポイントは、ほんの少しでできることです。これらを習慣づけることで、目標達成への道筋が見えてくるでしょう。
1. 家計簿アプリを活用
支出を可視化することで、無駄遣いを防ぎ、計画的に貯蓄ができます。
2. 早くから貯蓄を習慣化
社会人になったらできるだけ早い段階で積立貯金を始めれば、短期間で大きな貯蓄を達成できる可能性があります。ただし、生活が楽しくなければ節約する意味がないため、やりすぎには注意しましょう。
3. ライフスタイルを見直す
節約を無理なく続けるために、趣味をお金のかからないものに切り替えたり、外食の回数を減らしたりしている人がいます。
30歳までに貯蓄を増やすために、今から始めるべきこと
目標を達成するためには、今日から実行できる小さな行動が大切です。例えば、以下のステップを試してみてください:
●具体的な目標と期限を設定する
●毎月の収支を見直し、無駄な支出を削減する
●固定費を減らすため、保険や通信プランの変更を検討する
●貯蓄専用口座を開設し、収入の一定割合を自動的に積み立てる
●副業や転職、スキルアップなどで収入を増やす
もし計画が思うように進まなくても、焦る必要はありません。一時的な計画の調整や新しい方法を取り入れることで、挽回するチャンスは十分にあります。長期的な視点を持ち、無理なく続けられる貯蓄プランを作ることが大切です。
30歳までに500万円を貯めるために計画を立てよう
30歳までに500万円を貯めるのは、多くの人にとって簡単ではありませんが、計画的に行動すれば達成可能な目標です。ただし、個人の状況によって適切な目標額は異なるため、自分の収入や生活環境に合わせて目標を設定しなければなりません。
重要なのは、無理のない範囲で貯蓄を続けることと、節約や資産運用、副業などさまざまな手段を組み合わせることです。「30歳までに500万円」という具体的な目標を持つことで、貯蓄のモチベーションを高められるでしょう。今日から少しずつ行動を始めてみてください。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯] 各種分類別データ(令和5年)
金融庁 つみたてシミュレーター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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