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病院での会計時に「マイナ保険証を持っていません」と答えたら「資格確認書」を持っているか聞かれました。「通常の保険証」との違いは何なのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月18日 9時0分

病院での会計時に「マイナ保険証を持っていません」と答えたら「資格確認書」を持っているか聞かれました。「通常の保険証」との違いは何なのでしょうか?

「マイナ保険証」を持っていないことを伝えた際に、「資格確認書の有無」を聞かれ、「通常の保険証」と何が違うのか疑問に感じたことがある人もいるかもしれません。   そこで今回は、「資格確認書」と通常の健康保険証の違いを説明します。ぜひ参考にしてください。

マイナ保険証の基本的な使い方

「マイナ保険証」とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用する仕組みです。
 
マイナ保険証を利用することで、薬剤情報や過去の診療履歴が共有され、重複処方や不要な検査を防ぐ効果が期待されているようです。ただし、利用前に健康保険証としての利用登録を済ませておく必要があるため、事前手続きが重要です。
 

資格確認書とは

厚生労働省のホームページを見ると、資格確認書に関して「マイナ保険証を保有していない(マイナンバーカードの健康保険証利用登録をしていない)方全てに、現行の健康保険証の有効期限内に「資格確認書」が無償で申請によらず交付されます。」と記載されています。
 
資格確認書を提示すれば従来通り保険診療を受けられるようですが、利用期限が設けられている点に注意しなければなりません。
 

マイナ保険証発行時の注意点

マイナ保険証を利用するには、マイナンバーカードを取得し、健康保険証として利用する旨を申請しなくてはなりません。このときに、正確な保険情報を登録することが重要で、誤った情報が入力されると資格確認がスムーズに行えなくなる可能性があります。
 
また、暗証番号(4桁)を忘れてしまった場合は、役所での再設定手続きが必要となるため、暗証番号の管理にも注意しましょう。さらに、紛失や盗難時には悪用リスクを防ぐため、速やかにカードを停止する手続きを行ってください。こうした管理面での注意を怠ると、医療機関でトラブルになる恐れがあります。
 

通常の健康保険証との違い

マイナ保険証は、従来の健康保険証とは異なり、マイナンバーカードをベースにしたデジタルシステムを活用しています。これにより、医療情報のオンライン資格確認ができ、保険の適用状況がリアルタイムで確認できるとされています。
 
また、マイナポータル上に受診履歴や医療費が記録されることによって、自動で確定申告書に医療費が記入されるため、簡単に医療費控除の手続きができるようです。
 
さらに、限度額以上の一時支払いも不要になるとされています。従来は、高額支払い時には、事前に限度額適用認定証を申請し、認定証が届くまでは一時的に自己負担が必要でした。しかし、マイナ保険証を利用する場合には、情報提供に同意するだけで、限度額以上の支払いが免除されます。
 
一方、従来の健康保険証は紙やカード形式で、資格情報の更新が遅れる場合があり、事務手続きに時間を要するケースも見られます。また、マイナ保険証を利用すれば診療や薬剤情報を他の医療機関と共有できることから、医療の質向上が期待されていますが、従来の健康保険証にはこのような機能はありません。
 

マイナ保険証普及の課題と展望

マイナ保険証の普及は進んでいるものの、課題も残っているようです。
 
特に、高齢者やデジタル機器に不慣れな人々には利用方法が難しいと感じられる場合があり、周知やサポートの強化が必要です。また、システムトラブル時の対応や、プライバシー保護への懸念も指摘されているのが現状です。
 
一方で、マイナ保険証の導入により、事務作業の効率化や医療の質向上が期待されており、将来的には利用の標準化を目指しています。これに伴い、医療機関や患者双方にとっての利便性がさらに高まることが予測されます。
 

出典

厚生労働省 資格確認書について(マイナ保険証を使わない場合の受診方法)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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