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「日経平均株価」は現在、もみ合い相場が続いている!? もみ合い相場ではどのような投資判断をするべきなのか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月20日 11時20分

「日経平均株価」は現在、もみ合い相場が続いている!? もみ合い相場ではどのような投資判断をするべきなのか?

日経平均株価は、国内外の経済動向や企業業績の影響を受けて上下を繰り返し、投資のタイミングを見極めることがますます難しくなっています。本記事では、2024年12月16日時点の日経平均株価を題材に相場の動きを学んでいきましょう。

チャート環境の確認

まず、図表1にてチャート環境の確認です。
 

(1)水平線(上値抵抗線と下値支持線)を引く

長い間、レンジ相場が続いています。上は4万200円レベル(赤色の上値抵抗線の位置)、下は3万7700円レベル(青色の下値支持線の位置)です。
 

(2)上値と下値のトレンドラインを引く

チャートに描いた上値のトレンドラインと下値のトレンドラインは右斜め上方向に伸びています。
 

(3)移動平均線の位置を確認する

50日移動平均線と200日移動平均線は、両方とも3万9000円手前の水準にあり、ローソク足はそれらの上に位置しています。
 
図表1 日経平均株価(日足)

図表1

出典:TradingView Inc. 「TradingView」 (解説を目的に使用しております)
 

(4)総合評価

現在、日経平均株価は長く続く「レンジ相場(もみ合い局面)」のなかにあり、方向感は上目線でありつつも、目先、下方向に進んでいるようです。
 

どこで入って、どこで降りるか

現在の日経平均株価のチャート環境は、一言でいうと、もみ合い局面から抜け出せていない状況です。
 
このような場合「どこで入るか」は、赤色の上値抵抗線を抜けてから入る必要があります。なぜならば、このラインを抜けなければ、再び下落する可能性があるからです。
 
ただし、より安全策を取りたいならば、上4万200円レベルではなく、上4万900円や4万1000円レベルを抜けてから入っていくと考えます。
 
一方、売りを入れる(降りる)場合、そのポイントは下値のトレンドラインを下回ってからとなります。また、レンジ下限(青色の下値支持線)の3万7700円レベルを抜けた場合も、降りるタイミングといえます。
 
これら2つは、「損切りライン」と呼ばれます。万が一日経平均株価が、これらの損切りラインを大きく下に抜ける場合、一段下げの可能性があることから、損切りはなるべく速やかに実行します。
 

レンジ相場(もみ合い局面)は買いシグナル

相場が下値から切り上がっていく途中で現れるレンジ相場は、買いシグナルが点灯する可能性を見ながら観察していきます。なぜならば、下値から切り上がっていく相場は上昇相場であるため、その途中で相場がもみ合うのは、次の上昇局面に向けた準備期間であるといえるからです。
 
レンジ相場(もみ合い局面)が長くなればなるほど、次の上昇局面に向かうためのエネルギーが蓄積されます。そしてレンジ上限を上抜けると、ため込んだエネルギーが一気に爆発し、相場は急騰する傾向があります。
 
このようなことから、相場がもみ合い局面のなかにあるときは基本的に待つことが重要です。特に慣れないうちは下手に動かず、買ったり売ったりしないほうがよいといえるでしょう。
 

まとめ

レンジ相場は、「もみ合い相場」とも呼ばれます。相場がもみ合っている状況というのは、買えばよいか、それとも売ればよいか、投資家が迷っている最中といえます。
 
その期間が長引くと投資家にはフラストレーションがたまるため、相場がレンジを抜けたとき、投資家には心理的な解放感が生まれ、一気に相場が動き出します。
 
テクニカル分析を理解することは、投資家心理を理解することでもあります。「相場が映し出す投資家心理」という観点でマーケットを眺めてみると、また違った面白さに気づくのではないでしょうか。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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