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うなぎ屋で「松・竹・梅」のどれにしたらいいか分からず、何となく「竹」にしました。ランク付けに「松・竹・梅」が使われるのはなぜですか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月20日 6時10分

うなぎ屋で「松・竹・梅」のどれにしたらいいか分からず、何となく「竹」にしました。ランク付けに「松・竹・梅」が使われるのはなぜですか?

うなぎ屋さんやすし屋などのメニューで見かける松・竹・梅ですが、どれを選ぶべきか迷った経験がある方もいるのではないでしょうか。何となく真ん中の竹を選んでしまうけれど、実際の違いやなぜ松竹梅なのか疑問に感じる方もいるでしょう。   実は、この松竹梅のランク付けには、深い伝統や文化が息づいています。   この記事では、松竹梅がランク分けに採用されてきた理由やそれぞれの特徴を詳しく解説します。メニュー選びや商品選びの参考に、ぜひご活用ください。

松竹梅が商品のランク付けに使われる理由

松・竹・梅は、寒さが厳しい冬の時期でも立派に育つことから、縁起のいい物の象徴としておめでたい行事で使われている言葉です。
 
松・竹・梅は、元々中国で歳寒三友と呼ばれ、厳しい寒さに耐える3つの植物として絵のテーマにされていました。この文化は日本にも伝わり、やがて庶民の間で親しまれるようになり、松竹梅という縁起のいい言葉として定着しました。
 
松竹梅が商品のランク付けに採用されるようになった背景には、すし屋での工夫が関係しているとされている説もあるようです。もともと特上・上・並というランク分けがされていましたが、並が頼みにくいと感じる方が多かったため、それぞれを松・竹・梅に置き換えたのが始まりとされています。
 
この変更により、どのランクも気軽に注文できるようになり、さらにその美しい響きが多くの場面で使われるきっかけになりました。
 

松・竹・梅のそれぞれの意味

松・竹・梅には、それぞれ以下のような意味があります。
 

・松:季節を通じて緑を保つため、生命力の象徴とされている
・竹:まっすぐと長く伸びる姿から、成長と繁栄の象徴とされている
・梅:寒い冬に花を咲かせ春を告げるため、忍耐と喜びの象徴とされている

 
このような意味から、松竹梅は昔から縁起のいい言葉として、祝い事や特別な場面で使われています。
 

松・竹・梅の違い

一般的に、ランクの高い順に松、竹、梅とつけられている傾向にあります。しかし、松竹梅はすべて縁起のいい植物のため、本来であれば優劣はありません。
 
ランクの高い順に松、竹、梅となっているのは、歴史の古さ順といわれています。松が平安時代、竹が室町時代、松が江戸時代に縁起がいいとされたため、そのまま松竹梅の順番になったと考えられます。
 
実際に料理や商品で使われる場合、松・竹・梅の違いは価格や内容量、質に反映されることが一般的です。うなぎ屋の場合は、うなぎの量で松竹梅が分かれているようです。あるうなぎ屋では、松竹梅の価格と内容量は表1のように分かれています。
 
表1

内容量 価格
1尾 2600円
4分の3尾 2200円
2分の1尾 1600円

※筆者作成
 
うなぎの質で分けているわけではないため、量が異なるだけでどのランクも一定の質が保証されています。
 

松竹梅に迷ったらどれを選ぶ?

実際に注文する際には、松竹梅のランクをどう選べばいいのでしょうか。ポイントは、以下のように自分のニーズやシーンに合わせることです。
 

・特別な日やぜいたくを楽しみたいときは松
・質と価格のバランスを重視するときは竹
・予算を抑えたいときやシンプルに楽しみたいときは梅

 
ランクが高いからいいものというわけではないため、ランクに縛られすぎず好みや状況に応じて選ぶのをおすすめします。
 

松竹梅でランク付けされるようになったのは注文しやすくするため

松竹梅は、単なる言葉の羅列ではなく、古くから人々に愛されてきた植物と、それらに込められた深い意味を持つ言葉です。書画の世界から始まり、縁起のいい言葉として人々に親しまれ、やがては商品や料理のランク付けにも使われるようになりました。
 
ランクの違いは内容量や価格に反映されることが多いため、どれを選ぶべきかはシーンやニーズ次第です。特別な日には松を選び、普段使いには竹や梅を選ぶなど、自分に合った選び方を楽しみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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