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65歳から年金を「月25万円」もらう予定です。再雇用で収入が多いと「年金がゼロになる」と聞きましたが、定年後は働かずゆっくりしたほうが良いのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月21日 5時0分

65歳から年金を「月25万円」もらう予定です。再雇用で収入が多いと「年金がゼロになる」と聞きましたが、定年後は働かずゆっくりしたほうが良いのでしょうか?

65歳を目前に控えると、「定年後はどのような働き方・暮らし方をしようか」と悩むことも多くなるでしょう。   特に年金をもらいながら再雇用などで働くことを検討する場合、働き過ぎると年金が支給停止となる場合があるため、「どの程度働くべきか」は切実な問題です。   本記事では「在職老齢年金」について解説しつつ、定年後の働き方を考えるヒントを提供します。

在職老齢年金とは?

在職老齢年金とは、年金を受給しながら働く場合に、一定の収入を超えると年金が減額される制度です。
 
この制度は2022年4月に改正され、以前よりも仕組みがシンプルになっています。現在の制度では、60歳以降、厚生年金保険に加入しながら老齢厚生年金を受け取る人は、「基本月額」と「総報酬月額相当額」の合計が「50万円」(2024年度)を超えると、年金が合計額に応じて支給停止となります。
 
「基本月額」と「総報酬月額相当額」が50万円を超えると聞くと、難しく感じる人もいるかもしれませんが、大まかにいうと、年金額と給与や賞与の金額の合計が1ヶ月平均で50万円を超えた場合に年金額が調整されるということです。
 
年金額が調整される場合の支給停止額(年額)は次のとおりです。
 
(総報酬月額相当額+基本月額-50万円)÷2×12
 
本記事のように、年金を月額で25万円受け取り、再雇用でも25万円を稼いだ場合、ちょうど50万円です。ちょうど50万円の場合には調整は入らず年金を満額受け取れますが、この基準を超えて働いた場合、計算式によって年金額が調整されます。
 
なお、在職老齢年金については制度自体を廃止すべきだという意見もあり、見直しが進められています。政府は、少子高齢化が進む中、高齢者の労働力を活用する目的もあり、50万円という基準額を引き上げることを検討しています。
 

定年後は働かないほうがお得?

働けば働くだけ年金が減ってしまうと聞くと、「働きたくない」と考える人もいるでしょう。確かに年金が減額されることを避けるために「働かない」という選択肢も考えられます。
 
しかし、経済的な側面だけでなく、ほかの理由からも定年後に働くメリットは少なくありません。
 

健康面へのメリット

定年後にずっと家にいると、運動不足になりがちで、健康を害する可能性があります。
 
働くことで身体を動かし、適度な運動習慣を維持できることがあります。また、日常的に人と接することで精神的にも健康になり、認知症予防につながることもあるでしょう。
 

社会とのつながり

職場は、貴重なコミュニケーションの場でもあります。仕事を続けるとさまざまな人と接する機会がありますので、社会との接点を保ち、孤立を防ぐことが可能です。
 
特に定年後は人間関係が狭まりやすいため、職場という環境は貴重といえるでしょう。
 

自己実現と充実感

仕事を通じて新しいスキルを得たり、やりがいを感じたりすることもあります。定年前と異なる環境で成長したり、自身が望む仕事をしたりすることで生活が充実し、自己肯定感を得られるのではないでしょうか。
 

まとめ

定年後に働くと、収入によっては年金が一部または全額支給停止される可能性はありますが、働くことで多くのメリットを得られる場合もあります。
 
在職老齢年金の仕組みを正しく理解しつつ、経済的な視点だけでなく、健康や社会的なつながりといった側面からも定年後の働き方を検討しましょう。
 

出典

日本年金機構 在職老齢年金の計算方法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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