配達員の平均時給はどのくらい？仕事内容とあわせて解説

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月22日 4時10分

配達員は、指定時間に間に合うよう配達したり、荷物の積み下ろしをしたりするなど、ただ荷物を届けるだけでなく、気力・体力が削られるような業務をこなしています。しかし、配達員の時給はほかの業種と比べると高いわけではないようです。この記事では、配達員の仕事内容と、アルバイトやパートで働く配達員の時給を紹介します。

配達員の仕事内容とは？

配達員の仕事内容には、荷物の積み下ろしや集荷、時間内に荷物を届けるための配達順序決めなど、荷物の配達以外にもさまざまな業務が存在します。

とくに、指定時間内に荷物を届けなければクレームにつながる恐れがあるなど、配達順序の決定は重要な仕事の1つです。

さらに、再配達の依頼があれば指定時間内に再度訪問しなければならないため、時間に追われやすい職業であるともいえるでしょう。なお、配達員には、食事を届けるフードデリバリーや、店舗や配達順が決まっているルート配送と呼ばれる仕事もあります。

配達員が激務といわれる理由

近年、配達員に関するニュースが取り上げられることも増え、配達員の仕事は激務であるとの認識が広まりつつあるようです。

配達員の仕事には、長時間の運転に耐える体力が求められたり、時間を意識しながら配達を進めるプレッシャーがあったりするなど、心身ともに負担が大きいことが激務といわれる理由となっています。

長時間の運転

基本的に配達員は1日中車を運転しなければならず、長時間の運転が負担に感じられる大きな要因となっているようです。長時間運転すると、運転中の眠気や、同じ姿勢を取り続けることへの負担を感じる人もいるでしょう。

また、仕事に就いたばかりの状態では、道に不慣れな可能性もあるため、運転や駐車に手間取ることも多々あります。配達員には長時間の運転に耐える体力と集中力が求められるため、激務という印象を持たれることが多いようです。

力仕事

配達員はさまざまなサイズや重量の荷物を配達しなければなりませんが、家具、家電など、1人で抱えるのがきつい物を配達することもあります。

配達だけでなく、荷物の積み下ろしも行わなければならないため、何度も重い物を移動させることは体力的に負担が大きいといえます。また、作業は外で行うため、夏場の暑さや冬場の寒さにも耐えなければなりません。そのような環境も含め、配達員には体力が必要不可欠であるといえるでしょう。

時間指定のプレッシャー

時間指定された荷物を時間内に配達しなければならないため、配達員はそのプレッシャーに耐える精神力も必要だとされています。

配達員は、多くの荷物を指定時間内に効率よく配達しなければなりません。指定時間に間に合わなければクレームにつながるおそれもあります。そのため、時間内に間に合うよう配達順序を決めて配達するスキルが求められます。

全国の平均時給は「1291円」

ディップ株式会社によると、2024年11月時点で全国のアルバイトとパートの平均時給は1291円です。それに対し、アルバイトやパートで働く配達員の平均時給は1091円となっており、全国の平均時給よりも200円安い状況です。

また、厚生労働省が公表している「令和6年度地域別最低賃金改定状況」によると、全国の最低賃金における平均額は、1055円です。配達員の時給は、全国の最低賃金よりも多少高いといえますが、全国のアルバイトやパートの時給と比べると給料に差があるといえるでしょう。

配達員の時給は平均よりも低かった

配達員の仕事は、長時間の運転や重い荷物の積み下ろし、時間指定に対応するプレッシャーなど、体力的にも精神的にも負担が大きい職業です。そのような激務にもかかわらず、配達員の平均時給は1091円と、全国のアルバイトやパートの平均時給1291円よりも低い水準にあるようです。

ですが、配達員は私たちの生活に欠かすことはできない重要な仕事であるため、やりがいを感じることもあるでしょう。

とはいえ、転職活動中などの場合に一時的に働く際は、本来の目的がおろそかにならないようにすることも重要です。仕事内容や負担についてもよく理解した上で仕事を選択するようにしましょう。