「四駆」の維持費は高くつく? 維持費を抑えるためのポイントと四駆のメリットを解説
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月22日 3時30分
ドライブ好きの方にとって、四駆(4WD)の車は魅力的な選択肢です。しかし、維持費が高くなるといわれている点に不安を感じるかもしれません。本記事では、四駆の基本的な特徴や維持費が高くなる理由を説明するとともに、四駆の魅力やコストを抑える方法を紹介します。
四駆とは?
四駆(4WD)は「Four Wheel Drive」の略称で、メーカーによってはAWD(All Wheel Drive)とも表現されます。四駆には、車両の前後4つのタイヤすべてに駆動力が伝わる仕組みが備わっています。
一般的な2WD(2輪駆動)は前輪または後輪の2輪だけが駆動しますが、4WDはすべてのタイヤが駆動するため、未舗装路や雪道、ぬかるみなどの悪路でも高い走行性能を発揮できるのが特徴だとされています。
四駆の維持費が高い理由
四駆(4WD)は悪路や雪道でも高い走行性能を発揮する一方で、構造や特性から維持費が高くなるといわれています。燃費性能、税金、車検費用、保険料などのコスト面で、2WDよりも負担が増えるケースが多い傾向です。ここでは、四駆の維持費が高くなる主な理由を紹介します。
燃費性能がよくない
四駆の車両は2WDに比べて車体が重く、燃費性能が劣る傾向があります。また、4つのタイヤすべてを駆動させるため、路面との摩擦が増し、燃料消費量が多くなることも特徴です。
モデルによっては、2WDよりも1~4km/ℓほど燃費が悪くなることもあるようです。燃料費の負担は、特に長距離を頻繁に走行するドライバーにとって重要なポイントとなるでしょう。
エコカー減税の優遇割合が少ない
四駆の車両は、燃料基準を達成する割合が2WDよりも低い場合が多く、エコカー減税の恩恵を受けにくいことがデメリットです。
エコカー減税とは、新車購入時の自動車取得税や翌年度の自動車税、重量税が優遇される制度ですが、基準をどれだけクリアしているかで優遇率が決まるとされています。四駆ではトータルで数十万円の差が生じることもあり、新車購入時の負担が増える原因になる可能性があります。
車検代が高い
四駆は駆動系の部品が多く、構造が複雑なため、車検時の費用が高くなる傾向にあるようです。
そのため、部品の交換費用や整備にかかる工賃が2WDよりも高額になるケースが多くあるとされています。ディーラーで車検を受ける場合、純正部品が使用され、整備が念入りに行われるため、コストがさらに増加することがあります。
保険料が高い
任意保険である車両保険は、車両の本体価格が高いほど補償額が増え、保険料も比例して高くなる仕組みだとされています。
四駆はその性能や装備が優れている分、車両価格が高めに設定されている場合が多く、保険料の負担が大きくなるようです。契約者の年齢や保険内容にもよりますが、年間500~1500円程度の差が生じることもあります。
四駆の魅力
四駆(4WD)は、悪路や雪道など、通常の車では走行が難しい状況でもその真価を発揮するとされています。前後4輪が駆動するため、タイヤが地面をしっかりと捉え、滑りやすい路面でも優れた走破性能を見せてくれるでしょう。
そのため、アウトドアでのアクティビティや雪国でも頼もしい存在となる可能性があります。さらに、高速道路での走行時にも四駆の安定性が活きるといわれているようです。カーブや高速域でのふらつきを抑える効果があり、長距離移動でも安心感を得られる可能性があります。
四駆の維持費を抑えるためのポイント
四駆は維持費が高いとされますが、工夫次第でコストを抑えられる可能性があります。
まず、保険を見直しましょう。任意保険は契約内容によって費用が大きく異なるため、補償範囲や特約を再確認し、必要な項目だけに絞ることで保険料を節約できる場合があります。また、複数の保険会社の見積もりを比較することで、よりお得なプランが見つかることも少なくないようです。
次に、日常的なコストであるガソリン代や駐車場代の節約も効果的だと考えられます。ガソリンスタンドの価格を比較したり、割引サービスを利用したりすることで、燃料費を抑えられる可能性があります。駐車場は料金と自宅からの距離のバランスをみてコストパフォーマンスのよい場所を選びましょう。
維持費はかかるが高い走行性能がドライブ好きには魅力的
四駆は、走行性能や安定性、悪路での対応力など、多くの魅力を持つ一方で、維持費が高くなるケースがあることも事実なようです。
しかし、保険やガソリン代、駐車場代の見直しを行い、適切な使い方を心がけることで、負担を軽減しながら快適なカーライフを楽しめる可能性があります。維持費が高くなる理由と節約方法を理解して、最適な選択をできるようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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