成人式は祖母から代々譲り受けた「振り袖」を着ました。周りの友人に驚かれたのですが、“おさがり”の振り袖を着る人は少ないのでしょうか？

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月22日 1時40分

成人を祝う節目のイベントである「成人式」で、「振り袖を着たい」と思う方は多いでしょう。そこで本記事では、アンケート結果を基に「どのように振り袖を選ぶのか」を紹介します。レンタル・購入した際にかかる費用も解説しますので、成人式を控えるご家庭は、ぜひ参考にしてください。

振り袖はレンタル？おさがり？

株式会社マイナビが18歳～20歳の女子大学生を対象に行ったアンケートでは、振り袖の利用予定は「レンタル」が最も多い結果となっています。アンケートの回答を表1にまとめました。

表1

振り袖の種類	割合
レンタル	49.8％
母や祖母からのお下がり	30.9％
購入	9.6％
親族からのお下がり	4.7％
姉からのお下がり	2.7％
その他	1.3％
まだ決めていない	1.0％

※株式会社マイナビ「今の成人式事情とは？振袖の選び方や記念撮影etc.当日までの消費行動を大学生に調査！」を基に筆者作成

「レンタル」が約50％と最も多く、次いで「母や祖母からのおさがり」が約30％でした。「親族からのおさがり」が4.7％、「姉からのおさがり」が2.7％と、約40％の人がおさがりの振り袖を利用する予定のようです。

「購入」を検討している人は約10％とおさがりやレンタルから比べると少数です。成人式以降、振り袖を着る機会は少ないため、購入以外の方法を選んでいると考えられます。

なお、おさがりの振り袖を利用する際は、状態を確認しておきましょう。長い年月がたっている場合、シミや傷があるかもしれません。クリーニングや修繕が必要な可能性もあるため、早めにチェックしておくといいでしょう。

振り袖にかける費用はどれくらいか

同じアンケートでは、振り袖のレンタル・購入金額についての結果も公表しています。金額を表2にまとめました。

表2

金額	全体	レンタル	購入
5万円以下	3.9％	4.7％	0.0％
5万円～10万円	16.8％	19.3％	3.5％
10万円～20万円	31.8％	33.3％	24.1％
20万円～30万円	28.5％	30.0％	20.7％
30万円～50万円	12.3％	10.7％	20.7％
50万円～100万円	4.5％	1.3％	20.7％
100万円以上	2.2％	0.7％	10.3％

※株式会社マイナビ「今の成人式事情とは？振袖の選び方や記念撮影etc.当日までの消費行動を大学生に調査！」を基に筆者作成

全体では、10万円～20万円が31.8％、20万円～30万円が28.5％と10万円～30万円に集中しています。また、レンタルの場合も、10万円～30万円の価格帯に集中しています。

一方、購入の場合は、10万円～100万円のそれぞれの価格帯に20％台で分散しており、目立つ価格帯はありません。なお、振り袖の購入金額が分散する理由は、振り袖の生地や染色方法などの差にあります。絹・ポリエステル、手描きの柄・インクジェットでプリントした柄など、それぞれの組み合わせにより価格に差がでやすいといわれています。

なお、振り袖を着る際は、肌襦袢（はだじゅばん）や襟芯、帯板などの着付け小物や、帯・草履・バッグなどの和装小物も準備しなければなりません。振り袖はおさがりで用意できても、ほかの物がそろっていないと、振り袖をきれいに着ることが難しくなるため、事前に確認しておきましょう。

「母や祖母からのおさがり」の振り袖を着る割合は約31％と、レンタルに次いで多い結果

株式会社マイナビが行ったアンケートでは、成人式で「母や祖母からのおさがりの振り袖」を着る割合は約31％でした。「レンタル」の約50％に次ぐ多さです。

振り袖は、成人式以降は着る機会もなかなかないため、購入以外で検討している人が多いことが考えられます。なお、レンタルの際は10万円〜30万円で利用する人が多く、購入の場合は10万円〜100万円と価格帯は分散しています。

振り袖を着る際は、肌襦袢や襟芯、帯板などの着付け小物が必要です。また、草履、バッグなどの和装小物も準備しなければなりません。特に、おさがりの振り袖の場合は必要な物がしっかりそろっているかチェックしておきましょう。