お金が貯まる家計簿とはどんな家計簿なのか
ファイナンシャルフィールド / 2019年2月16日 0時30分
ライフプランの相談では、家計簿に関する悩みを持つ方が多くいらっしゃいます。 その具体的な内容は、「家計簿が続かない」「家計簿を有効に活用できていない」などです。 そこで今回は、筆者と相談に来られたお客さまの失敗の繰り返しから生まれた、「お金が貯まる家計簿の付け方」を解説していきたいと思います。
お金が貯まる家計簿とは?
家計簿は、基本的には、収入と支出の結果を書き留めていくものです。多くの方は、結果に固執して、きちんと付けないと、という思いからストレスを感じる場合が多いようです。
日々の、または月別の収入と結果を書いて、「今月は支出が多かった…」と嘆いても、それは「お金が貯まる家計簿」とは言えないでしょう。ではどうしたらよいのでしょうか?
まずは「家計簿を付ける目的」を明確にすることです。そうすると、記入を続けられるようになり、お金が貯まる家計簿になっていくと思います。
ここでは、その目的を「お金を貯める」ということと定義して、お話ししていきます。
全体から個へ
相談の際に家計簿を見せていただくことはありますが、「続かない」と嘆いている方にはいくつかの共通点があります。
・項目が細かい
・収支が分からない(検証していない)
・漏れが発生
etc…
「なんのために家計簿を付けていたのか分からない・・・」という結果に陥ることも多いでしょう。
シンプルに言いますと、「結果を見渡せる家計簿」が、お金が貯まる家計簿と言えます。つまり、結果だけを書き留めるのではなく、ある程度の予算を立てておくことが必要、という話です。
「お金が貯まる家計簿」は事前準備で決まる
まずは、「支出を3つに分ける」ことからスタートしましょう。
どう分けるのかというと、
(1)固定費
(2)変動費
(3)貯蓄
です。
(1)固定費は毎月確実に支出する金額です。光熱費や家賃や住宅ローン・保険などですね。それと、支出が発生する月と発生しない月がある費用もあります。例えば冠婚葬祭であったり、レジャー費用であったり、各種税金であったり。あらかじめ年間で割り振っておくとよいでしょう。
(2)上記(1)以外の支出です。ここは特にこだわらなくても大丈夫です。
(3)貯蓄は、見たままですが、ちょっと先の自分への仕送りです。ですので、支出の中に入れてしまいます。
毎月家計簿を付けるにあたって、常にこの3項目と比較してどうだったのか?という検証を継続することで、ご自身にとって有効な家計簿になっていきます。また、こうすることによって、なんのために家計簿を付けているのか?が分かり、「続く家計簿」「お金が貯まる家計簿」ヘと近づいていくでしょう。
予算の立て方が分からない場合は・・・
それぞれの予算の立て方が分からない場合には、おすすめの方法があります。参考にしてみてはいかがでしょうか?
■直近1年間の支出を調べる
<調べ方>
(直近1年間の手取り収入)-(1年間で貯蓄できた金額)
これによって支出が分かりますので、これを参考に割り振りしていきましょう。それ通りいかない場合は修正すればいい、そう考えておけばよいと思います。
よくある質問:どの家計簿を使えばいいですか?
ここで、よくある質問に触れておきたいと思います。
「どのアプリがおすすめですか?」
「どの家計簿本を買えばいいですか?」
「おすすめはありますか?」
という質問がとても多いのですが、筆者の個人的な見解では「何でもいい」と思っています。少なくとも「お金が貯まる」ことに焦点をあてて家計簿を作っていくのであれば、なんでもいいです。
目的があって、きちんと検証できるスタイルであれば「用紙に手書き」でもいいです。
通帳やクレジットカードの明細票も家計簿になります。例えばATMで3万円引き出したとしても、何に使ったのかはあとになって覚えていないことも多いでしょう。その空白に何に使ったか書いておくことです。●●費などの項目の名前にこだわる必要はありません。ただ(1)固定費(2)変動費(3)貯蓄の番号を書いておくと、あとで見て分かりやすいかもしれません。
要は、貯蓄の予算が増えて、実行できればお金が貯まるわけですから。
自分流で「お金が貯まる家計簿」を創り出す
お金が貯まる家計簿の付け方は大まかに言えば、
■予算を大雑把に立てる
(家計簿を付ける:日々、週別、月別などは自由)
■結果を検証する
■貯蓄できる金額を増やせないか検討する
この3つの手順の繰り返しです。
繰り返しているうちに、自分流の方法・やり方・手順などが出てきます。そうなってくるとそれは「習慣」になります。その「習慣」はきっとあなたにとって不可欠なものになるでしょう。
家計簿に関しては、たくさんの方法や考え方がありますが、自分に合いそうだなと思った箇所に関して取り入れていただければ幸いです。
執筆者:阿久津和宏(あくつ かずひろ)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCマイスター協会認定、トータルライフ・コンサルタント(生命保険協会認定)
関連記事
■家計は夫婦間で共有を!失敗した事例3選
■女性の7割以上が「家計簿」に挫折した経験あり!?
■【相談実例】将来のことが不安なのでもっと貯金しなければいけないことは分かりますが、いろいろやりくりしてもお金が貯まらない
この記事に関連するニュース
-
年金暮らしに備えて、50代のうちに見直しておきたいこと4つ
オールアバウト / 2024年7月25日 21時40分
-
クレカなどの「時間差で引き落とされる」出費はどのように家計簿をつけたらいいの? 便利な家計簿のスキルを紹介!
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月23日 10時0分
-
元銀行員が教える!確実にお金を貯める3つのコツ
オールアバウト / 2024年7月13日 19時30分
-
家計簿をつけると節約ができると聞きましたがなぜですか?記録をつけるだけでいいならやってみようと思うのですが…。
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月11日 9時30分
-
【家計簿】年始に買った家計簿に記録をしていません。書かないまま放置していたのですが、全部書いていったほうがいいですか? レシートはこの半年分、箱に貯めています。
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月9日 23時30分
ランキング
-
1年金15万円・81歳の母だったが、55歳長男が「私の老後は絶望的です」と悲観する「親の老人ホーム請求額」に驚愕
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月28日 10時15分
-
2女性から自然と「好かれる/嫌われる男性」に共通している“6つの特徴”
日刊SPA! / 2024年7月28日 8時52分
-
3マクドナルドで行列は当たり前…は昔の話。「一切並ばず食事する方法」使わないのはあまりに損
女子SPA! / 2024年7月28日 8時45分
-
4「熟年離婚」「ローン一括返済」「冬のマラソン」65歳をすぎて“やってはいけない”10のこと
週刊女性PRIME / 2024年7月28日 11時0分
-
5恋人としては良いけど… 男性が「結婚をためらう女性」の特徴とは
ananweb / 2024年7月27日 20時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください