車の維持費が思った以上に高いです。車を使ってなにか副業はできないでしょうか？

車を購入したものの、維持費が高く家計を圧迫しているという家庭もあるでしょう。国が副業を推奨するなか、車を使って副業ができないかと考える人もいるかもしれません。   本記事では、車に関連した副業や、車の維持費を節約する方法を紹介します。収入を増やしつつ支出を抑えて、家計に余裕が持てるようにしましょう。

働き方改革で国が副業を推奨している

近年、厚生労働省は「働き方改革実行計画」を策定し、企業と働く人々が副業や兼業に取り組みやすい環境を整備しています。働き手がより柔軟に働けるようにすることを目的としており、副業を積極的に促進する方向に進んでいます。企業側も従業員が副業をすることに対して理解を示し、支援する方針をとるケースが増えてきました。
 
政府の政策に後押しされて副業は今後ますます一般的になり、労働者にとって仕事の選択肢が増え、キャリアアップやスキルアップ、所得の増加等につながることが期待できます。
 

車に関連した副業

車を所有していると、維持費が思った以上にかかることがあります。そのため、車を使って副収入を得る方法を検討する人もいるでしょう。車を利用した副業にはさまざまな選択肢があり、自分のライフスタイルや時間に合わせて取り組むことが可能です。ここでは、車を使ってできる代表的な副業を紹介します。
 

運転代行

運転代行は、アルコールを摂取して自分で運転できない人の車を目的地まで運転するサービスです。近年、飲酒運転への厳罰化や運転代行サービスの認知度が高まったことで、需要が急増しています。
 
運転代行の仕事はタクシー業務と区別されており、自分の車にお客さまを乗せたり、お店から駐車場まで送ったりするといった営業行為は禁止されています。また、運転代行業務を行うためには、随伴車が必要になるため、自家用車を運転代行業者に登録する形が一般的です。
 

配達

車を使った副業として、配達業務も一般的です。宅配便やフードデリバリー、引っ越しなど、さまざまな配送業務があります。配送業は、1日中働くスタイルと本業が休みの日や隙間時間に仕事をするスタイルなどがあり、自分に合った働き方ができます。
 
配達業務の特徴として、配達した荷物の量などに応じて報酬が変動する点が挙げられます。荷物の量が少ない場合は早めに仕事が終わることもありますが、荷物の量が多い場合や再配達が必要な場合は遅くまで働くこともあります。また、配達業務をする車は「黒ナンバー」をつけなければならないため、事前に取得しておく必要があります。
 

送迎

送迎業務は、お客さまを指定された場所まで送り届ける仕事です。応募資格が普通自動車免許のみであることが多く、比較的気軽に始められます。ただし、送迎の内容によっては、第二種免許や介護関連など追加の資格や要件が必要な場合があります。
 
収入は仕事の内容や勤務形態によって異なりますが、送迎の時間外は基本的に自由時間となることが多いため、柔軟に働ける可能性があります。ただし、車の種類が企業から指定されることもあり、自家用車を使用できない場合もあるため、事前に応募先の条件を確認することが大切です。
 

車の維持費を節約する方法

車の維持費として、毎月のガソリン代や保険、車検費用などが負担になることもあるでしょう。しかし、少しの工夫により維持費を節約することが可能です。
 
まず、自動車保険の内容や補償範囲を見直すことで、保険料が抑えられるかもしれません。例えば、年齢条件の見直しや運転者範囲の限定、支払い方法の変更、特約や補償内容の見直しなどをすることで保険料を節約できる可能性があります。
 
次に、維持費が安い車に乗り換えることも一つの手です。車の種類によって燃費や税金、保険料などが大きく異なります。例えば、ハイブリッド車や軽自動車に乗り換えることで、長期的に維持費を抑えることが可能です。
 

車を使って副業で稼ごう

車を使った副業は、柔軟に働きながら収入を得る手段として非常に有効です。運転代行、配達、送迎など、さまざまな副業の選択肢があり、それぞれが異なる魅力を持っています。
 
また、車の維持費を節約する方法として、保険の見直しや車の乗り換えを検討することで、より効率的にコストを抑えられます。副業と節約を組み合わせることで、車を持ち続けながらも経済的な負担を減らし、より充実したライフスタイルを実現できるでしょう。
 

出典

厚生労働省　副業・兼業
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー