「週5日」は職場の近くの定食屋さんで「ランチ」をしているのですが、最近値上げをして出費がきつくなってきました…。外食の回数を減らすと年間いくらの節約になりますか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月25日 2時20分
物価や光熱費の高騰が続き、家計が苦しいという方もいるかもしれません。特に、お米を始めとした食料品の高騰は私たちの家計にダイレクトに影響するため、毎月の食費は少しでも節約したいところです。物価高の影響は外食産業も直撃しており、やむを得ず値上げに踏み切る飲食店も見られます。 外で働く方にとって、毎日のランチ代は意外と大きい負担かもしれません。外食がメインの方は値上げの影響も大きいので、場合によっては家計の見直しも必要です。当記事では、ランチ代の年間コストや、少しでも節約する方法を解説します。
例えば仕事がある日に「800円」の定食を毎日食べると年間いくらくらいの負担?
例えば「800円」の定食を仕事がある日に毎日食べると、年間いくらくらいのコストがかかるのでしょうか。
厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査の概況」によると、令和5年1年間の年間休日総数は労働者1人あたり「平均116.4日」となっています。ここでは仮に、年間休日総数を「116日」とすると、年間の労働日数は「249日(365日-116日)」です。
仕事がある日は毎日「800円」の定食を食べたと仮定すると、年間のコストは約20万円(800円×249日)となります。1食あたりではお得に思える定食でも、年間に換算するとかなり大きな負担になることが分かりました。さらに、昨今の物価高の影響で値上げに踏み切る飲食店もあり、ランチ代のコストはさらに上昇する可能性があります。
「800円」の定食が「1000円」に値上げすると年間いくらの負担増になる?
それでは「800円」の定食が値上げした場合、ランチ代は年間いくらくらいの負担増になるのでしょうか。ここでは、「1000円」に値上げしたケースと、「1200円」に値上げしたケースを表1にまとめました。「800円」のケースと合わせて、年間労働日数を249日と仮定し算出した値です。
表1
1食あたりのランチ代 | 年間コスト(249日) | 「800円」との差額 |
---|---|---|
800円 | 19万9200円 | - |
1000円 | 24万9000円 | +4万9800円 |
1200円 | 29万8800円 | +9万9600円 |
※筆者作成
1食あたりだとわずか200円の値上げですが、年間に換算すると約5万円の負担増となります。さらに、400円値上げした場合は年間約10万円の負担増となるため、家計への影響も無視できません。物価高は今後も続いていくことが予想されるため、家計の見直しが必要になる可能性もあります。
外食の回数を減らすと年間いくらくらいの節約になる?
ランチ代を節約する最も確実な方法は、外食の回数を減らすことです。例えば、仕事がある日は毎日外食して「800円」の定食を食べていたところ、外食の回数を減らすと年間いくらくらいの節約になるのでしょうか。
ここでは、外食の回数を「週3回」に減らしたケースと、「週1回」に減らしたケースを表2にまとめました。「週5日」毎日外食するケースと合わせて、1食「800円」、年50週で計算した値です。
表2
外食の回数 | 年間コスト | 「週5日」との差額 |
---|---|---|
週5日 | 20万円 | - |
週3日 | 12万円 | -8万円 |
週1日 | 4万円 | -16万円 |
※筆者作成
「週5日」を「週3日」にわずか2日減らしただけでも、年間だと8万円もの節約になることが分かりました。さらに、外食を「週1回」に減らすと年間コストは4万円となるため、16万円もの大幅な節約も可能です。
1食あたりのランチ代が高ければ高いほど、外食の回数を減らした際の節約効果は大きくなります。例えば、行きつけの飲食店が値上げした場合は、外食の回数を減らしてランチ代を節約するのも有効な方法です。
ランチ代の平均は「424円」! ランチ代を少しでも節約する方法
株式会社エデンレッドジャパンが20~50代のビジネスパーソン600名を対象に実施した「ビジネスパーソンのランチ実態調査2024」によると、ランチ代の全体平均は「424円」となっており、2023年に比べると「24円」アップしていることが分かりました。
物価高の影響などでランチ代は上昇している一方、約3割強の方が勤務日に使えるランチ代は「減った」もしくは「やや減った」と回答しています(出典:エデンレッドジャパン調べ)。
1食あたりはわずかな金額でも毎日の積み重ねで大きなコストになるため、ランチ代を少しでも節約する心掛けが大切です。例えば、ランチ代を節約するには以下のような方法が挙げられます。
●お弁当を持参し、なるべく外食は控える
●主食は持参し、おかずだけ購入する
●コンビニは避けてスーパーやドラッグストアを利用する
前述のとおり、外食の回数を減らすと大きな節約効果が期待できます。ちょっとした工夫かもしれませんが、「ランチ代を節約する」という日々の心掛けが重要です。
まとめ
今回はランチ代の年間コストや、値上げによる負担増について解説しました。確かに、1食あたりはわずかな金額かもしれません。
しかし、ランチ代は年間に換算するととても大きなコストです。物価高の影響で値上げに踏み切る飲食店もあります。ランチ代の負担が重くなってきた場合は、外食の回数を減らして節約するのもひとつの方法です。
出典
厚生労働省 令和6年就労条件総合調査の概況 1 労働時間制度 (3)年間休日総数(7ページ)
株式会社エデンレッドジャパン 歴史的賃上げでも…8割以上が「お小遣いが増えていない」!「ビジネスパーソンのランチ実態調査2024」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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