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独身の友人が「ひとり暮らしはコンビニ弁当の方がコスパがいい」と言っています。実際のところ「ひとり暮らしの自炊」はコスパが悪いのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月25日 4時40分

独身の友人が「ひとり暮らしはコンビニ弁当の方がコスパがいい」と言っています。実際のところ「ひとり暮らしの自炊」はコスパが悪いのでしょうか?

一人暮らしの方の場合、毎日の食事は大きな負担となりえます。特に、忙しい社会人は自炊をする時間も確保できず、毎日の食事はほとんどコンビニ弁当で済ませてしまっている、という方もいるかもしれません。また、時間を確保して自炊をしたものの、「食べきれなかった」「余ってしまった」というケースもあるでしょう。   では、実際のところ、一人暮らしの自炊はコンビニ弁当を購入することに比べ「コスパが悪い」のでしょうか。当記事では、「一人暮らしの自炊」のコスパについて考えていきます。

「一人暮らしの自炊」はハードルが高い?

フルタイムで働く社会人はプライベートの時間が限られるため、一人暮らしの方を中心に「毎日の食事はほとんどコンビニ弁当で済ませてしまっている」という方もいるのではないでしょうか。
 
スーパーの食材は、大人数で消費するにはちょうどいい量であることが多いので、単身だと自炊をしても余ってしまい「食材を無駄にしてしまった」というケースもあるでしょう。
 
全国農業協同組合連合会(JA全農)が2023年に実施した「若者のフードロスに関する意識調査」によると、「過去に自炊を通じてフードロス(食材をムダ)にしてしまった経験はありますか?」との問いに対し65.7パーセントが「はい」と回答しており、理由をたずねると56.4パーセントの方が「食材を買いすぎて一人では使い切れなかった」と回答しました。
 
さらに、同調査では57.4パーセントの方が「食材をムダにすることを恐れて、自炊を控えることがある」とも回答しており、若年層を中心に「一人暮らしの自炊」はハードルが高いことが分かります。
 
一方、株式会社UOCCが運営するTrairy Mediaの「一人暮らしの社会人」の自炊率に関するアンケート調査によると、「普段の生活で自炊はしますか?」との問いに対し、90.6パーセントの方が「はい」と回答し、年代を問わず「自炊離れ」のような傾向はないことも分かりました。
 
食材管理や時間の関係でハードルは高いものの、多くの方は普段の生活のなかで自炊を心掛けているようです。
 

自炊をする人の「7割弱」は「節約」を重視

前述の株式会社UOCCによるアンケート調査「Trairy調査」にて、「自炊で重要視することは何ですか?」との問いに対しては、表1のような回答が見られました。
 
表1

自炊で重視すること 回答者の割合(複数選択可)
節約 67.4パーセント
短時間で作れる 57.8パーセント
栄養がある 53.4パーセント
おいしさ 46.0パーセント
低カロリー 17.0パーセント
量の多さ 14.4パーセント
その他 4.0パーセント

出典:株式会社UOCC「社会人一人暮らしの自炊率や頻度は? 若者は自炊離れ?」
 
このように、自炊をしている方の7割弱は「節約」を重視しているようです。社会人は忙しい方が多いことも予想されるため、「短時間で作れる」ことも重視しつつ、「節約」を意識して自炊を心掛けている方が多いことも分かりました。
 

自炊1回にかける平均金額は「500円」が目安

自炊1回にかける平均金額は、「500円」がひとつの目安になっているようです。前述のアンケート調査では、1回あたりの自炊にかける平均金額は表2のような結果となりました。
 
表2

自炊1回にかける平均金額 回答者の割合
100円 3.8パーセント
200円 18.2パーセント
300円 24.4パーセント
400円 12.6パーセント
500円 17.4パーセント
600円 3.6パーセント
700円 2.4パーセント
800円 2.2パーセント
900円 0.6パーセント
1000円 3.4パーセント
1000円以上 2.0パーセント
自炊しない 9.4パーセント

出典:株式会社UOCC「社会人一人暮らしの自炊率や頻度は?若者は自炊離れ?」
 
表2の結果から、72.6パーセントの方が自炊1回あたり200円~500円程度の予算をかけていることが分かります。600円を超えると回答者の割合が急激に低下するため、自炊1回あたりの平均金額は「500円以下」がひとつの目安になるようです。
 

一人暮らしの自炊は「コスパ」が悪い!?

コンビニ弁当に関して、あるアンケート調査によると、購入価格帯のボリュームゾーンは「450円~550円程度」だそうです。物価高のあおりを受けて高騰傾向にあり、今後もコンビニ弁当の購入価格帯は高騰が予想されます。
 
ここで気になるのが、一人暮らしの自炊はコンビニ弁当を購入することに比べコスパが悪いのかです。例えば、ここではコンビニの弁当の価格を中央値の「500円」と仮定しましょう。前述のアンケート調査では、自炊1回にかける平均金額は「300円」が24.4パーセントでもっとも多い結果となりました。
 
従って、平均金額程度で自炊をした場合であれば、コンビニ弁当より自炊の方がお得な可能性もある、という結論になります。
 

まとめ

今回は「一人暮らしの自炊」のコスパについて解説しました。平均金額程度で自炊をした場合は、コンビニ弁当より自炊の方がお得な可能性もあります。ただし、買った食材は無駄なく使い切ることが大切です。
 

出典

全国農業協同組合連合会(JA全農) 若者のフードロスに関する意識調査
株式会社UOCC「Trairy調査」 社会人一人暮らしの自炊率や頻度は?若者は自炊離れ?
Trairyトップページ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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