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「電気ポット」と「電気ケトル」ではどちらがお得ですか? それぞれの電気代を解説

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月27日 9時50分

「電気ポット」と「電気ケトル」ではどちらがお得ですか? それぞれの電気代を解説

毎日お茶やコーヒーをたくさん飲んだり、お湯をたくさん使ったりする家庭の場合、電気ケトルと電気ポットではどちらが電気代を抑えられるのでしょうか。   今回は、電気ポットをつけっぱなしにして使った場合と電気ケトルを利用した場合の電気代を比較し、どのくらいお得になるのか検証します。

電気ポットと電気ケトルの違い

「お湯を沸かす」という同じ役割を持つ電化製品の電気ポットと電気ケトルですが、実際は機能面で違いがあるようです。
 
電気ポットは、大量のお湯が必要な時に便利とされており、100度や90度などお湯の温度を設定することが特徴です。それに加え、設定した温度で長時間保温できるのが大きな特徴とされています。
 
この機能により、赤ちゃんのミルクに適した温度に設定したり、緑茶や紅茶などそれぞれの飲み物に最適な温度に調整したりできるため、幅広い用途で利用されています。
 
一方電気ケトルは、コーヒー1杯分など、少量の水を短時間で沸騰させるのを目的としているようです。
 

電気ポットの電気代

電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている電力料金単価31円/kWhを用いて、「消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力料金単価(円/kWh)」で算出します。
 
例えばとある電気ポットの場合、2.2Lの水を消費電力700Wで24分かけて沸かすため、1回あたりにかかる電気料金は約9円です。
 
また、一般社団法人日本電機工業会の自主基準(室温23度で1日に2回湯沸かし、再沸騰1回、保温90度を23時間行った場合)に基づき電気代を算出したところ、1日あたりの消費電力量は0.61kWh、1日あたりの電気代は約19円、年間消費電力量は221kWhで、1年間の電気代は6851円となります。
 

電気ケトルの電気代

とある電気ケトルの電気代を見ていきましょう。沸騰してスイッチオフするまでの時間から算出した電気代は、表の通りです。
 

湯沸かし量 時間 電気代
コーヒー1杯分(140ml) 約1分5秒 約1円
カップラーメン1杯分(500ml) 約2分38秒 約2円
満水(1.2L) 約5分40秒 約4円

※筆者作成
 
毎日コーヒーとお茶を各1杯ずつしか飲まないのであれば、1日で約2円、1年間では約730円ですが、毎日満水で2回沸かす場合は1日約8円、1年間で約2920円を消費する計算です。
 

電気ポットと電気ケトルのどちらがお得?

電気ポットの1日あたりの電気代は約19円です。この金額をもとに算出すると、コーヒーやお茶1杯分(0.7円)を飲む回数は「19円÷0.7円=27.14杯」となるため、27杯以下の場合には、電気ケトルの方が電気代は安くなる可能性があります。
 
また、1.2L(約4円)の水を沸かした場合について、電気ポットと電気ケトルを比較した場合、「19円÷4円=約5杯」となります。つまり、1日に沸かす回数が5回以下の場合には、電気ケトルの方が安くなる可能性があるということです。
 
ただし、電気ケトルは沸かすたびに待たなくてはなりません。何度も沸かす場合や家族が多い場合などは、手間を考慮すると、いつでも好きなときにお湯が使える電気ポットの方がよい可能性があります。
 

お湯の使用量次第で電気ケトルがお得

お茶やコーヒーを飲む回数が少なければ、電気ケトルの方が電気代は安くなる可能性があります。しかし、保温機能がないため、お湯が沸くまで毎回待たなくてはなりません。
 
そのため、沸かす頻度が高い場合や沸かす量が多い場合など、状況によっては電気ポットの方が便利に使えるでしょう。ご自身の状況に合わせて、電気ポットと電気ケトルのどちらにするか選択してみてください。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
一般社団法人日本電機工業会 消費電力量測定方法について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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