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高齢の母に「携帯電話」を買いに行かせたところ、「1万円以上」もする「SDカード」も買って帰ってきました! 家電量販店なら「1000円」で買えるようですし、なにかの間違いでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月27日 6時40分

高齢の母に「携帯電話」を買いに行かせたところ、「1万円以上」もする「SDカード」も買って帰ってきました! 家電量販店なら「1000円」で買えるようですし、なにかの間違いでしょうか…?

スマホなどの携帯電話をキャリアショップで購入する際に、追加のオプションや大容量プランへの加入などを勧誘された経験はないでしょうか。携帯電話やプランの仕組みに詳しい方であれば、このような勧誘をうまく回避できるかもしれません。   しかし、初めてスマホを買う方や購入に不慣れな方は、店員の勧誘に乗ってしまい、場合によっては不要な付属品やオプションを購入してしまうケースもあるでしょう。   この記事では、携帯電話の購入時に遭遇しやすい「不適切な勧誘」の内容や、キャリアショップと家電量販店における「SDカード」の価格などを解説します。

キャリアショップ店員の「約3割」は「不適切な勧誘をしたことがある」と回答

総務省が2023年に行った「キャリアショップ店員に対するアンケート調査」によると、回答者の約7割が、客に対して何らかの「不適切な勧誘」を強く実施したことはないと回答しています。
 
つまり、回答者のうち約3割は、客に「不適切な勧誘」を行った経験があるということです。この結果は、非常に多いというわけではありませんが、決して少ないともいえないでしょう。
 

「不適切な勧誘」が行われる背景

キャリアショップ店員による「不適切な勧誘」が行われる背景も、総務省が実施した「キャリアショップ店員に対するアンケート調査」で回答を得られています。
 
回答が多かったケースとしては、各キャリアが設定するノルマを達成するため、販売代理店の上層部がノルマ達成の目標を設定している事例が挙げられます。また、各キャリアからのノルマを達成するために、店長や上司からの指示があるという回答も見られました。
 

「不適切な勧誘」の事例

総務省が公開する資料「携帯電話販売代理店に関する調査結果・代理店ヒアリング及び事業者等ヒアリングを踏まえた検討の方向性について」によると、「携帯電話販売代理店に関する情報提供窓口」に寄せられた情報から、どういった「不適切な勧誘」が行われているかが把握できます。
 
販売代理店による「不適切な勧誘行為」の主な事例は以下の通りです。
 

・利用形態に適さない大容量プランの勧誘をする
・追加オプションの勧誘をする
・新規契約を追加で締結させる
・メインブランドを経由して廉価プランを契約させる
・廉価プランへの移行を妨害する
・一般的な不適切といえる行為
・販売代理店の誤案内

 

消費生活センターにもトラブルの相談が寄せられている

スマホなどの携帯電話は、日々の生活には欠かせません。しかし、独立行政法人国民生活センターによると、携帯電話の購入に関しては「スマホの契約が、不要なタブレット端末や付属品とセットの契約だった」「必要のないスマホの契約をさせられてしまった」などのトラブルが、全国の消費生活センターに寄せられているとのことです。
 
携帯電話の購入について、キャリアショップでのトラブルを回避するには「どのサービスにどのくらいの料金が発生するかその都度確認する」「契約後にキャンセルしたい場合はすぐにショップに連絡する」などが対策として有効です。
 

キャリアショップと家電量販店で「SDカード」の価格を比較し高額な商品に注意しよう

高額な「SDカード」などには注意が必要です。表1では、大手キャリアのオンラインショップと家電量販店それぞれから、あるメーカーの「micro SDカード」の価格を容量別に比較してみました(価格はすべて税込み)。
 
表1

容量 大手キャリアAの
オンラインショップ
家電量販店B
32GB 4950円 4890円
64GB 8250円 6770円
128GB 1万4080円 1万1480円

※筆者作成(2025年1月現在)
 
表1より、今回調べたメーカーの「SDカード」においては、家電量販店よりキャリアショップの方が高い傾向にあるようです。「SDカード」はさまざまなメーカーから発売されており、例えば64GBのものなら1000円程度で買える可能性があります。自身の使い方や予算に応じて、複数店舗で商品を比較・検討することが大切です。
 

まとめ

「SDカード」の場合、スペックによって値段が変わってきます。キャリアショップや家電量販店でも、それぞれで価格が異なるケースがあるため、「あると便利だから」などといわれてもその場で即決せず、複数の店舗を比較することが大切です。
 
スマホを始めとする携帯電話をキャリアショップで購入する際、店員から不必要なプランの勧誘や付属品の購入を勧められてしまう可能性があります。トラブルを回避するためにも、サービスの料金体系や内容を把握し、不要なものは毅然(きぜん)と断るようにしましょう。
 

出典

総務省 携帯電話販売代理店に関する調査結果・代理店ヒアリング及び事業者等ヒアリングを踏まえた検討の方向性について(1ページ、3ページ)
独立行政法人国民生活センター セット契約やスマートフォンの使い方などの携帯電話のトラブル-高齢者の相談が増加しています-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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