「タバコ」から「VAPE」に変えた場合、「費用」はどれだけ浮くの? それぞれの「特徴」と「相違点」について解説
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月28日 2時50分
タバコに対する増税によって、1箱あたりの価格が高くなっており、タバコの節約を考えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、タバコの代替としてVAPE(電子タバコ)を使用する場合のコストを比較します。また、紙巻きタバコとVAPEの違いを詳しく解説し、節約効果や健康面の影響も考察します。
タバコとVAPEの違い
タバコとVAPEは、どちらもニコチン摂取や喫煙習慣に関連していますが、その仕組みと特徴には大きな違いがあります。タバコは葉タバコを燃焼させることで煙を発生させ、ニコチンやタールなどの化学物質を体内に取り込む方法です。
一方、VAPEはリキッドと呼ばれる液体を加熱し、蒸気として吸引する仕組みです。この蒸気は煙ではなく、タバコ特有の燃焼時に発生する有害物質が含まれないとされています。また、VAPEのリキッドにはニコチンを含むものと含まないものがあり、個人のニーズに応じて選べるようです。
タバコは従来の喫煙体験を重視する人に好まれ、手間が少なく利用できますが、健康リスクが高く、臭いや副流煙の問題があります。一方、VAPEは臭いが少なく、さまざまなフレーバーを楽しめる点が魅力とされているようです。
タバコとVAPE、どちらが節約できる?
タバコとVAPEのコストを比較すると、初期投資やランニングコストに大きな違いがあります。
タバコの場合、2025年時点での1箱の価格は600円から700円程度であり、1日1箱吸う場合、月に1万8000円から2万1000円程度の支出につながる可能性があります。
一方、VAPEは本体の初期購入費用が5000円から1万円程度かかるとされていますが、そのあとのリキッド代は1本(30ミリリットル)で1500円から3000円程度となっています。30ミリリットルのリキッドは、吸引頻度によりますが、1週間から2週間持つことが一般的だとされているようです。
これを月間コストで比較すると、VAPEはリキッド代を1本で2週間とした場合3000円から6000円、さらに定期的なコイル交換が必要ですが、これは月1000円程度とされているようです。その結果、タバコの月額コストはVAPEと比べて約4倍に達する可能性もあります。
タバコとVAPE、リスクが低いのはどちら?
タバコは、燃焼によるタールや一酸化炭素など、数百種類もの有害物質を含む煙を吸引するため、がん、心血管疾患、呼吸器疾患などを引き起こすリスクがあるとされています。また、副流煙による周囲への健康被害も大きな問題です。
一方、VAPEは燃焼を伴わないため、タールや一酸化炭素は発生しません。ただし、ニコチンを含むリキッドを使用する場合、ニコチン依存症のリスクはあると考えられます。ある調査では、VAPEの加熱によって生成される化学物質が健康に影響を与える可能性が示唆されてはいますが、その影響は従来のタバコよりも低いとされています。
また、VAPEは副流煙を発生させないとされているため、周囲への影響も少ない点で優れていると考えられているようです。ただし、長期的な使用に関する研究はまだ進行中であり、完全に無害とはいいきれません。
タバコからVAPEへの切り替えで得られる節約効果と健康改善
タバコからVAPEに切り替えることで、経済面と健康面の両方でメリットを得られる可能性があります。経済面では、月に1万円以上の節約につながる可能性があり、年間では10万円以上のコスト削減になる場合もあるでしょう。
さらに、燃焼による有害物質がないため、健康リスクを軽減できる可能性もあります。特に、周囲への副流煙の影響が少なくなることで、家族や同僚などへの配慮も向上すると考えられます。
ただし、完全にリスクをゼロにするためには、ニコチンを含まないリキッドの選択や、禁煙に向けた努力が必要です。
タバコからVAPEに切り替えたあと、段階的に使用を減らすことで、依存症からの脱却を目指せる可能性もあるでしょう。VAPEはタバコよりも健康によい選択肢とされる一方で、適切な使い方と注意が求められます。
タバコとVAPE、どちらを選ぶべきか?
タバコとVAPEは、それぞれにメリットとデメリットがありますが、経済的・健康的な観点から見ると、VAPEのほうが多くの利点を持っていると考えられます。
タバコは手軽さが魅力ですが、コストが高く健康リスクも大きい一方、VAPEは初期投資が必要なものの、長期的には節約につながる場合があり、健康リスクも軽減できる可能性もあります。
ただし、どちらもニコチン依存症のリスクを完全に排除するものではないため、最終的には禁煙を目指すことが理想的だと考えられます。自身のライフスタイルや価値観に合った選択をしつつ、健康や節約を考慮した行動を心がけることが重要です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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