ボーナスだけでヴェルファイアを購入できる？企業別のボーナス額を解説

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月28日 3時0分

みなさんの中には、ボーナスだけで高級車を購入することは現実的に可能なのか、気になる方もいるかもしれません。そこで今回は、大企業と中小企業におけるボーナス平均額の格差や、大企業の総合商社で支給されるボーナス金額を解説し、ヴェルファイアの購入が可能なのか検討します。

ボーナスの平均額

厚生労働省がまとめた「毎月勤労統計調査　令和6年9月分結果速報等」によると、令和6年の夏季ボーナスの平均額は「41万4515円」という結果でした。そのうち、事業所規模30人以上の平均ボーナス額は47万8814円となるなど、企業規模によってボーナスにも格差があるようです。

株式会社帝国データバンクの「2024年夏季賞与の動向アンケート」によると、2024年夏のボーナスで「賞与はあり、増加する」と回答した割合は、大企業は47.2％であり、前年から4.9ポイント増えています。しかし、中小企業は38.2％（＋1.7ポイント）、小規模企業は29.2％（＋1.9ポイント）という結果でした。

また、夏季賞与の支給額は、大企業は4.1％増加と、前年と比べて0.6ポイント増えていますが、中小企業は前年と比べて0.5ポイント減少し、1.7％の増加となっています。これらのアンケート結果から、大企業と中小企業の企業間格差は明確であるといえるでしょう。

企業規模別の平均ボーナス額

国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査－調査結果報告－」のデータをもとに、企業規模別のボーナス平均額を表1にまとめました。

表1

区分	ボーナス平均額
1～4人	17万5000円
5～9人	35万8000円
10～29人	43万9000円
30～99人	55万円
100～499人	70万6000円
500～999人	87万3000円
1000人～4999人	103万2000円
5000人以上	106万7000円

※国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査－調査結果報告－」より筆者作成

この結果から、従業員数100人未満の中小企業は、5000人以上の大企業と比べると、多くても半分程度、少ない場合には6分の1以下となり、企業の規模が大きくなるほどボーナスの平均額も上がっていく傾向があるとかります。

総合商社の平均ボーナス

LINEヤフー株式会社による「【2025年版】従業員のボーナス額（賞与）が高い企業1548社ランキング」では、複数の総合商社が10位以内に入っています。それをまとめたものが、表2です。

表2

	順位	平均年収	年間ボーナス平均額
三菱商事株式会社	2位	1411万円	463万円
三井物産株式会社	4位	1289万円	350万円
丸紅株式会社	5位	1150万円	337万円
伊藤忠商事株式会社	7位	1211万円	318万円
住友商事株式会社	9位	1233万円	316万円

※LINEヤフー株式会社「【2025年版】従業員のボーナス額（賞与）が高い企業1548社ランキング」より筆者作成

総合商社の平均年収は1000万円以上、ボーナス平均額も300万円を上回ります。そのため、勤続年数や役職、業績によってはボーナスだけで車が買える人もいるのかもしれません。

ボーナスだけでヴェルファイアの購入は可能か

トヨタ自動車株式会社の「ヴェルファイア」は人気高級ミニバン車です。2024年12月時点の最も安価なグレード「Z Premier（ターボガソリン車 2WD）」は、税込み670万円となっています。

オプションを追加せず、2025年1月に登録予定日としてオンラインで価格シミュレーションした結果、税金・諸費用が33万1150円となり、合計金額は703万1150円でした。

そのため大企業の総合商社勤務であった場合も、ボーナスだけでヴェルファイアを購入することは難しい可能性があります。ただし、一定の貯蓄があり、ボーナスが入ったことをきっかけにヴェルファイアを購入することは、人によって可能だと考えられます。

中小企業と大企業ではボーナス額が異なる

大企業と中小企業では、平均ボーナス額に大きな差があるようです。また、複数の総合商社がボーナス賞与額の高い企業としてトップ10にランクインしていることから、大企業として知名度の高い総合商社に勤めていれば、人によってはボーナスが入ったことを機に車を購入することも可能であるといえそうです。

ボーナスの支給額を上げたいと考えている方は、大企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか。