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引っ越しをするのですが、「家賃5万円の都市ガス」の物件と「家賃4万円8000円のプロパンガス」の物件ならどちらが低コストですか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月28日 5時30分

引っ越しをするのですが、「家賃5万円の都市ガス」の物件と「家賃4万円8000円のプロパンガス」の物件ならどちらが低コストですか?

引っ越しを考える際は、家賃だけでなく、光熱費の負担も重要なポイントです。都市ガスとプロパンガスでは、その料金体系や特徴に大きな違いがあります。   都市ガスは都市部で一般的に使われ、安定した供給と比較的低コストが魅力です。一方、プロパンガスは災害時に強い耐性を持ち、発熱量が高いという特徴があります。   本記事では、都市ガスとプロパンガスの特徴と料金の違いを比較し、どちらが低コストなのかを考察します。

都市ガスの特徴

都市ガスは、ガス導管を通じて供給されるガスで、都市部では広く利用されています。ここでは、都市ガスの主な特徴を2つ紹介します。
 

配送コストがかからない

都市ガスは、地下に埋設されたガス導管を通じて供給されるため配送費用がかかりません。一方、プロパンガスはガスボンベを業者が定期的に配送する形態を取っており、その配送にかかる費用(人件費、ガソリン代など)がガス料金に含まれることが一般的です。
 
そのため、プロパンガスのほうが配送コストを含めた総額が高くなる傾向があります。都市ガスはその分、安定した供給とともに、配送にかかる追加コストがないため、ランニングコストを抑えられる特徴があります。
 

企業間の価格競争がある

都市ガスは、2017年の小売全面自由化以降、消費者が複数のガス会社を選択できるようになりました。自由競争により、各ガス会社は価格を競い合い、消費者にとって有利な料金体系が提供されるようになっています。
 
既存のガス会社と新規参入の電力会社やその他のエネルギー関連企業が参入することで、消費者が選べるガス会社が増えたため、料金の競争が一層激しくなっているでしょう。
 
この競争が、都市ガスを利用する際の料金をより低く抑える要因となっており、料金体系の選択肢が豊富である点が都市ガスのメリットです。例えば、電力会社とガス会社のセット販売や、新たな料金メニュー、ポイントなどのサービスが提供され、消費者に利益をもたらしています。
 

プロパンガスの特徴

プロパンガス(LPガス)は、都市ガスとは異なり、ガスボンベを利用して供給されるため、都市部以外の地域でも広く利用されています。ここでは、プロパンガスの主な特徴を2つ紹介します。
 

地震や災害時にも利用できる

プロパンガスは「分散型エネルギー」として、個々のユーザーにガスが供給されます。この特性により、地震やその他の災害時にも安定的に使用できます。プロパンガスは1戸ごと個別に供給されるため、供給が中断された場合でも配管など供給設備の点検・修復作業が行われ、迅速な復旧が可能です。
 
また、仮設住宅や避難所にもプロパンガスを設置してガス供給を行えるため、災害時の熱源として重要な役割を果たします。
 

発熱量が多い

プロパンガスは、都市ガスに比べて発熱量が高く、1立方メートルあたり約2万4000キロカロリーの熱量を持っています。これに対し、都市ガスは約1万750キロカロリーであるため、プロパンガスは都市ガスの約2.2倍の発熱量があるのです。
 
高い発熱量のおかげで、プロパンガスは家庭や店舗での調理において、短時間で効率的に加熱ができるのが特徴です。また、工場などの業務用にも役立ち、作業をスピードアップできます。
 

都市ガスとプロパンガスの料金の違い

図表1で、都市ガスとプロパンガスの料金を比較します。
 
図表1

1ヶ月あたりの使用量
(基本料金、消費税込み)
プロパンガス(全国) 都市ガス(東京ガス)
5立方メートル 5593円 1815.1円
10立方メートル 9115円 2574.2円
20立方メートル 1万5800円 4092.4円
50立方メートル 3万4373円 8647円

出典:一般財団法人日本エネルギー経済研究所「最新価格情報」(2024年10月末現在)と東京ガス株式会社の料金表(東京地区等、2025年2月、料金表B)より筆者作成
 
都市ガスとプロパンガスには、料金に大きな差があります。5立方メートル使用する場合、プロパンガスと都市ガスの差額は約3700円です。
 
家賃5万円の都市ガスの物件と家賃4万8000円のプロパンガスの物件でガスの使用量が同じ場合は、都市ガスのほうが家賃差額の2000円以上安いため、家賃5万円の都市ガス物件のほうが費用を節約できると考えられます。特に、日常的にガスを多く使う家庭や長期間居住する場合は、都市ガス物件を選ぶことが経済的にお得といえるでしょう。
 

自分の生活スタイルを考慮して最適な物件を選ぼう

都市ガスとプロパンガスを比較すると、同じガス使用量であれば都市ガスのほうが圧倒的にコストを抑えられることが分かります。
 
都市ガスは配送コストがかからず価格競争があるため、長期間の居住を考えると多くの場合、家賃が少し高い都市ガス物件のほうが経済的です。プロパンガスも災害時に強いというメリットがありますが、コスト面では都市ガスに軍配が上がります。
 
ただし、地域や世帯人数、使用状況などによってガス料金は異なります。ガス料金はあくまでも参考程度ですが、自分の生活スタイルや地域の特性などを考慮して、最適な物件を選びましょう。
 

出典

一般財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター 最新価格情報
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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