1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

老後にもらえる年金は夫婦で「月13万円」ほどです。定年後のアルバイトで月に「10万円」ほど稼ぎたいのですが、60代からでもできる仕事はありますか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月28日 3時0分

老後にもらえる年金は夫婦で「月13万円」ほどです。定年後のアルバイトで月に「10万円」ほど稼ぎたいのですが、60代からでもできる仕事はありますか?

老後にもらえる年金額は、現役時代の保険料納付実績によるため人によって異なります。中には夫婦でもらえる年金が月13万円ほどで、老後の生活費を賄うことは難しいケースも考えられます。そこで考えたいのは、定年後もアルバイトをして生活費を稼ぐことです。   今回は、定年後のアルバイトで月に10万円の収入を得ることは可能なのかについて調べてみました。月13万円の年金だと夫婦二人暮らしでどのくらい不足するのかや、定年後におすすめの職種もご紹介しますので参考にしてください。

定年後のアルバイトで月10万円の収入を得るには

定年後は再雇用を希望せず、アルバイトで収入を得ることを考える人もいるでしょう。月10万円ほど稼ぎたい場合、どのくらい働く必要があるのでしょうか。シニアが定年後に新しい仕事を探す際は、経験やスキルを生かせるか否かにもよりますが、最低賃金からスタートする可能性がある点に注意が必要です。
 
厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧」によると、都道府県の令和6年度地域別最低賃金は全国加重平均額で1055円です。各都道府県の最低時給は951円~1163円と、地域によって差があります。
 
月10万円を稼ぐには、平均的な最低時給(1055円)の場合、月に95時間働く必要があります。4週に分けると週に23~24時間です。
 
例えば「8時間労働を週3日」「5時間前後の労働を週5日」といったペースで働ければ、月10万円を稼げると期待できます。現役時代のように毎日長時間労働をしなければならないといったことはないので、定年後も無理なく働き続けられるでしょう。
 

老後にもらえる年金は月13万円……。夫婦二人暮らしでどれくらい不足する?

そもそも老後にもらえる月13万円の年金で生活できるのでしょうか。総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における消費支出は25万959円であるとのことです。
 
平均的な生活費で計算すると、月13万円の年金だけでは、毎月12万959円の不足が生じることが分かります。仮にアルバイトで月10万円の収入が得られたとしても、毎月2万959円不足します。
 
アルバイト収入を生活費の足しにする場合は、家計収支にどれほどの不足が生じるかを確認して、収入の目安を決めるとよいでしょう。また不足分を賄えるだけの十分な貯金があるかも重要なポイントです。
 

定年後におすすめの職種

定年後におすすめのアルバイトには、以下のようなものがあります。
 
・警備員
 
道路・駐車場・商業施設などで交通誘導や警備を行う仕事です。厚生労働省によると、警備員の年齢層は比較的高く、50代以上が3分の2を占めているようです。60代は約30%、70代は約18%で、シニア世代でも無理なく続けられるアルバイトといえるでしょう。
 
・清掃スタッフ
 
オフィスビル・店舗・学校など、契約先の建物で清掃を行う仕事です。パートタイマーが多く、就業者は中高年齢者と女性の割合が多いといわれています。3~4時間の短時間勤務や週3~4日の出勤となることが多く、自分のペースで働けるメリットがあります。
 
・ドライバー
 
運送業やタクシー会社では、シニア採用を積極的に行っています。健康で運転を苦に感じない方であれば、ドライバーとして収入を得ることも検討できるでしょう。タクシー運転手では高齢の就業者も増えていることから、労働時間や労働日数の少ない短時間勤務制度を採用している事業所もあるようです。
 
上記以外にも、梱包作業やスーパーレジ係など、高齢の未経験者でもチャレンジしやすい仕事があります。経験・体力・スキルなどにも応じて、自身に適したアルバイトを探すとよいでしょう。
 

週23~24時間ほどで月10万円を稼げる! 警備員や清掃スタッフなどシニアでも無理なく続けられる職種あり

定年後に再雇用ではなくアルバイトをする際、月10万円を稼ぎたければ、全国の平均的な最低時給(1055円)の場合、月95時間、週23~24時間ほど働く必要があります。
 
65歳以上の夫婦のみの無職世帯における平均消費支出は25万959円で、年金13万円とアルバイト収入10万円では、まだ2万959円の不足が生じますから、自身の家計収支や貯金額を確認したうえで収入目安を決めるとよいでしょう。可能であれば、夫婦ともにアルバイトなどで収入を確保すると家計が安定し、より安心かもしれません。
 
シニアでも無理なく続けられるアルバイトには、警備員・清掃スタッフ・ドライバーなどがあります。求人情報で仕事内容や時給を確認し、自身の経験・体力・スキルなどに応じて最適なアルバイトを探すとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧 令和6年度地域別最低賃金改定状況
総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要 <参考4>65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯)(18ページ)
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本語O-NET)jobtag 施設警備員
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本語O-NET)jobtag ビル清掃
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本語O-NET)jobtag タクシー運転手
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください