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駅でチケットを買って「グリーン車」に乗ったのですが、混雑していて座れませんでした。座れないなら「普通車」に移りたいのですが、「払い戻し」はできますか?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月30日 3時50分

駅でチケットを買って「グリーン車」に乗ったのですが、混雑していて座れませんでした。座れないなら「普通車」に移りたいのですが、「払い戻し」はできますか?

グリーン車とは、乗車券にプラスして「グリーン券(グリーン車用のチケット)」が必要な車両のことです。飛行機のエコノミークラスとビジネスクラスの違いに似ており、追加料金を支払うことで、リクライニング機能のある座席や飲み物の車内販売など、より快適なサービスを受けることができます。   しかし、追加でグリーン料金を支払ったにもかかわらず、その快適な座席を利用できないのは非常にもったいないことです。本記事では、混雑により座席に着席できなかった場合、グリーン券の払い戻しができるかを中心に解説します。

普通列車の「グリーン車」は必ず座れるわけではない

普通列車のグリーン券は「グリーン車に乗る権利」を意味するため、いわゆる座席指定券ではありません。そのため、実際に乗ってみたら満席で着席できなかった、ということもあり得ます。普通列車のグリーン券は座席指定券ではないため、購入したからといって必ず座れるわけではないことに注意しましょう。
 

普通車に移りたい場合は乗務員(グリーンアテンダント)に申し出る

グリーン車に乗ったのに座れないのであれば、普通車の空いている席を探してみようと考える方もいるでしょう。その際は、車内改札前に乗務員(グリーンアテンダント)へ申し出が必要です。
 
東日本旅客鉄道株式会社によると、「グリーン車は利用していないこと」を確認してもらい、「不使用証」を発行してもらう必要があります。
 
車内では払い戻しができないため、その後改札窓口またはみどりの窓口で「不使用証」とグリーン券を提示して払い戻しを受けます。「不使用証」を持っていない場合、払い戻しに手数料(220円)が発生するため、必ず受け取るようにしましょう。
 
特に、モバイルSuicaを使用してグリーン券を購入した場合は、払い戻しの際に注意が必要です。「不使用証」を受け取っていても、アプリ上で払い戻し手続きをしてしまうと、所定の手数料(220円)が発生します。必ず改札窓口やみどりの窓口へ行くようにしてください。
 

「グリーン車」の料金は2種類ある

グリーン車に乗るには「グリーン券」が必要ですが、グリーン券の料金には購入方法によって「Suicaグリーン料金」と「通常料金」の2種類が存在します。どちらも、おとなとこどもの料金は同じで、利用する日付や時間帯に関わらず通年同額です。
 
表1

営業キロ Suicaグリーン料金 通常料金
50kmまで 750円 1010円
100kmまで 1000円 1260円
101km以上 1550円 1810円

出典:東日本旅客鉄道株式会社「普通列車グリーン車 料金」を基に筆者作成(2025年1月28日現在)
 
「Suicaグリーン料金」と「通常料金」の違いは、「Suicaを利用してグリーン車に乗車するかどうか」です。モバイル・カードタイプに関係なく、「Suica」にグリーン券情報を記録して購入した場合はSuicaグリーン料金になります。
 
ただし、チャージ残高を利用して紙のグリーン券を購入した場合は通常料金となるため、注意が必要です。一方、紙のグリーン券を購入した場合や車内でグリーン券を購入した場合は通常料金となります。
 

グリーン車の通路やデッキなどで立っている場合も「グリーン券」が必要

グリーン車に乗車している限り、グリーン券は必要です。そのため、たとえ着席できなかったとしても、グリーン車の通路やデッキなどに立っていただけでグリーン券を利用したことになります。「座れなかったから払い戻しをしよう」と考えている方は、必ず乗務員(グリーンアテンダント)に申し出て普通車へ移りましょう。
 

まとめ

普通列車のグリーン券は座席指定券ではないため、グリーン券を購入して普通列車グリーン車に乗ったものの、満席で座れなかったということはあり得ます。
 
その場合、乗務員(グリーンアテンダント)に申し出て普通車に移れば、払戻手数料なしで払い戻しが可能です。この際、「不使用証」を受け取っていなかったり、モバイルSuicaのアプリ上で払い戻し操作をしてしまうと、手数料として220円が差し引かれます。
 
また、着席していなくてもグリーン車を通路やデッキなどに立って利用した場合は、払い戻しの対象にはならない可能性があります。普通車に移ってグリーン料金の払い戻しを受けたい場合は、必ず乗務員(グリーンアテンダント)に申し出て「不使用証」を受け取り、改札窓口やみどりの窓口で対応してもらいましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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