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「駐車場経営」って誰でも稼げるの? 余った土地でもできる?

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月31日 2時0分

「駐車場経営」って誰でも稼げるの? 余った土地でもできる?

「土地を相続した」「使っていないさら地がある」などの理由で、土地をうまく活用できないか考えている方もいるでしょう。土地のさまざまな活用方法のなかでも、駐車場経営は初期費用をおさえて少ないリスクで始められるといわれています。   そこで本記事では、駐車場経営は稼げるのかについて調べてみました。また、駐車場の種類や収入目安、運営方式についてもご紹介します。

駐車場経営は誰でも稼げる?

駐車場経営で利益が出るかは、立地・料金設定・稼働率などによって異なります。しかし全体で見ると、稼げる事業ではあるようです。
 
総務省統計局の「産業連関構造調査(令和2年有料駐車場に関する投入調査)」によると、調査対象となった111の事業所(駐車可能台数:4万9492台)における年間売上高(事業収入)と年間総費用は以下の通りです。


・年間売上高(事業収入):71億855万5000円
・年間総費用:61億4508万9000円

同調査から、駐車場事業者は全体で9億6346万6000円の黒字となっていて、利益が出ていることが分かります。もちろん事業所によって利益の程度には差が出ますが、個人で運営して稼げる可能性はあるといえるでしょう。
 

駐車場の種類と収入目安

駐車場には、月極駐車場とコインパーキングがあります。月極駐車場は、特定の個人・法人と駐車区画を1ヶ月単位で契約する方法です。
 
精算機などの設備を設置する必要はなく、契約者さえ見つかれば安定した収入が得られます。住宅街やオフィス街では、駐車場のないマンションの住人や駐車スペースのないオフィスの会社員など、継続的な利用者が見込まれるでしょう。
 
月極駐車場では、近隣の相場に合わせて月額を設定します。例えば10台分の駐車場を運営するとすれば、月額1万円で毎月最大10万円の収益が得られます。ここから維持費などの経費を差し引いた額が実際の収入となりますが、解約などによって駐車場に空きが出ると収益は減ってしまう点に注意が必要です。
 
コインパーキングは、不特定多数の利用者に対して、駐車場を時間単位で貸し出すシステムです。精算機・ロック板・ゲートなどを設置すれば、初期費用はかかりますが無人で経営できます。駅や商業施設、来客の多い集合住宅やオフィス街の周辺など、人が集まる場所であれば需要は高いといえるでしょう。
 
コインパーキングも、近隣の相場に合わせて時間単位で料金設定をします。例えば1時間200円で10台分の駐車場を運営すれば、それぞれ5時間の稼働で1日あたり1万円、1ヶ月(30日)で30万円の売り上げとなります。稼働時間によって売り上げは大きく異なりますから、立地は重要なポイントです。
 
いずれにしても固定資産税や、運営方式によっては外注費などがかかります。駐車場経営を始める前に、売り上げだけでなく維持費も事前に試算し、採算性を慎重に検討しましょう。
 

余った土地で誰でもできる?

余った土地があれば誰でも駐車場経営を始められますが、稼げるか否かは需要や立地条件によります。住宅地・繁華街・駅周辺など、人の往来が多く、安定的な需要が見込める場所が理想的です。
 
しかし、郊外の無料駐車場が充実している地域や、急斜面や道が狭いなどアクセスに課題がある土地では、駐車場経営は困難になる場合もある点に注意が必要です。
 

駐車場経営はどのような方法で運営できる?

駐車場経営の運営については、以下のような方法があります。


・自主運営方式
・管理委託方式
・一括借上方式

自主運営方式は、さら地の整備から管理業務まですべて自分で行う方法です。車路の確保や看板の設置なども自分で行うため、専門知識やノウハウが必要になります。管理業務には、駐車場の巡回・清掃、クレーム対応や緊急時の対応、機器のメンテナンス、集金などが含まれます。
 
管理委託方式は、オーナーが月極駐車場の運営に携わりつつも、管理業務は管理会社へ委託する方法です。収入は月極駐車場の契約数に比例しますが、管理委託料を利用者からの賃料収入の5~10%程度を支払う必要があります。
 
一括借上方式は、土地そのものを駐車場会社に貸して、駐車場の運営や管理すべてを一括して任せる方法です。土地のオーナーは、駐車場の売り上げに関係なく、毎月一定の賃料を受け取れます。
 

駐車場経営は全体的に利益の得られる事業!実際の収入は駐車場の種類や運営方式による

駐車場経営は、令和2年の調査によると年間売上高(事業収入)が71億855万5000円、年間総費用が61億4508万9000円で、全体で9億6346万6000円の利益が出ていることから稼げる事業であるといえます。
 
駐車場の立地・種類・料金設定・運営方式などにもよりますが、余った土地を活用して個人でも稼げる可能性があるでしょう。
 
駐車場には月極駐車場とコインパーキングがあり、それぞれ1ヶ月単位の契約または時間単位の貸し出しで収益が得られます。そこから固定資産税や外注費など、維持費を差し引いた額が収入として手元に残ります。
 
専門知識やノウハウがあれば自主運営方式、初心者であれば駐車場会社に任せる一括借上方式のように、自身に適した方法を検討するとよいでしょう。
 

出典

国土交通省 産業連関構造調査(有料駐車場に関する投入調査)令和2年有料駐車場に関する投入調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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