「500円玉貯金」が「100万円」を突破した場合、お札に両替することはできる？手数料はどのくらい？

ファイナンシャルフィールド / 2025年1月31日 11時0分

500円玉をコツコツと貯金箱に貯めている人もいるのではないでしょうか。今回は、500円玉貯金をお札に両替する際の手数料や方法を解説します。また、手数料を抑えるためのポイントも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

硬貨の両替手数料はどのくらい？

硬貨をお札に両替する場合、銀行などの金融機関で手続きを行う必要があります。主な両替方法は、下記の2つです。

●郵便局・銀行などの金融機関の窓口または両替機で両替する
●金融機関の窓口やATMで自分の口座に硬貨を入金して引き出す

例えばゆうちょ銀行では、硬貨が1枚～100枚の場合、両替手数料は無料です。具体的な手数料については、表1の通りになります。

表1

硬貨枚数	料金
1～100枚	無料
101～500枚	550円
501～1000枚	1100円
1001～1500枚	1650円
1501～2000枚	2200円
2001～2500枚	2750円
2501～3000枚	3300円

※ゆうちょ銀行「硬貨取扱料金早見表」をもとに筆者作成

1001枚以上は500枚ごとに550円ずつ加算されていくため、500円玉貯金で100万円分（2000枚）を両替する際には、手数料として2200円必要です。ただし、2001枚に達すると手数料が2750円となるため、注意しましょう。

ATMの入金で両替する方法

ゆうちょ銀行のATMで硬貨を入金する場合、1～25枚までは手数料が110円かかります。また、ATMでは1回の預け入れで扱える硬貨の枚数は100枚までとされているようです。硬貨の枚数が増えると手数料が割高になるため、この方法はあまり推奨できません。

さらに、三菱ＵＦＪ銀行やみずほ銀行でも両替サービスを提供していますが、1日1回といった制限も設けられているようです。そのため、便利な方法とはいえないでしょう。

両替手数料の削減方法

両替手数料を抑えるには、無料で利用できるサービスを活用するのがおすすめです。例えば、三井住友銀行では、表2のようにATMによる硬貨の入金手数料は無料となっているようです。

表2

硬貨枚数	窓口	銀行ATM
300枚以下	無料	無料
301～500枚	550円
501～ 1000枚	1100円
1001枚以上	500枚につき550円加算

※三井住友銀行「【手数料】硬貨をATMや窓口で入金するときに、手数料は必要ですか？」をもとに筆者作成

ただし、1回に投入できる硬貨は100枚（500円硬貨は75枚）までとなっているため、複数回に分けて対応する必要があります。また、三井住友銀行の店舗内ATMは硬貨の入金に対応できますが、店舗外ATMでは対応していない可能性もあるため、事前確認が必要です。

硬貨両替の注意点

すべての銀行に共通しているかは定かではありませんが、窓口で硬貨の枚数を算定した後に手続きを取り消す、または金額を変更する場合であっても、手数料の支払いが求められることもあるようなので、両替の際は十分注意しましょう。

また、基本的に銀行窓口の営業日は平日のみのため、土日や祝日には両替手続きができません。さらに、窓口では待ち時間が発生することがあるため、時間に余裕をもって訪れましょう。

硬貨の両替は手数料に注意

硬貨をお札に両替する際は、多くの銀行で手数料を設定しており、今回の例のように500円玉2000枚の場合、数千円になる可能性があります。枚数が増えるほど割高になる傾向があるため、費用を抑えたい場合は、今回紹介した三井住友銀行のようなATMを利用するのもよいでしょう。

ただし、硬貨を預けた後に手続きを取り消す場合には手数料が発生する可能性があるため、事前に確認し、大切なお金を無駄にしないよう工夫しましょう。