電力会社を切り替えると「電気代が安くなる」と聞き、興味を持っています。本当に安くなるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2025年2月2日 5時40分
電気代の値上がりに伴い、節約意識が高まっている人も多いのではないでしょうか。電力会社や料金プランを切り替えることで、電気代をおさえられる場合があります。 しかし、切り替え時には違約金が発生したり、総合的に見て削減効果が小さかったりするケースもあるため、事前にシミュレーションを行うことが大切です。本記事では、電気代の負担や節約に関する調査結果、また電力会社や料金プランの切り替えによる節約について解説します。
多くの人が感じる「電気代の負担」
株式会社Looop(東京都台東区)の「『電気料金』に関する調査」(調査期間:2024年9月12~13日、調査人数:1014人)によると、現在の電気代が家計に大きな負担だと感じている人は全体の7割に上ることが判明しました。近年の電気代の値上がりが家計を圧迫する要因の一つとなっていることが伺えます。
また、電気代の節約に取り組んでいるものの、効果を感じにくいとする声も多いようです。本項では、電気代の平均や節約意識について見ていきましょう。
電気代の平均
株式会社EXLY(東京都渋谷区)が運営する、「電気ガス電話帳」が実施した調査(調査期間:2024年9月19~21日、調査人数:100名)によると、月の平均的な電気代は以下のとおりです。
■1人暮らし
・5000円未満:49%
・5000~1万円:40%
・1万~1万5000円:10%
・1万5000~2万円:1%
■3~5人家族
・5000円未満:4%
・5000~1万円:36%
・1万~1万5000円:41%
・1万5000~2万円:13%
・2万円以上:6%
1人暮らしの月の平均的な電気使用量で最も多いのは100~200kWhで、全体の50%を占めています。一方、3~5人家族では200~300kWhが最も多く、34%となっています。
また、夏の電気代については、1人暮らしでは5000~1万円が最も多く45%、3〜5人家族では1万~1万5000円が最多で36%でした。
節約を実行するのは難しいという意見も
電気代の値上がりを受け、これまで以上に節約を意識する人が増えているようです。しかし、株式会社Looopの調査によれば、「節約を意識しているが、あまり効果が感じられない」と答えた人が44.5%と、約半数という結果が出ています。
また、「少し節約できている」と感じている人は24.6%、節約したいと思いつつも「行動に移せていない」という人は18.7%に上りました。多くの人が節約の重要性を感じているものの、実行に移したり効果を実感したりするのは難しいことが分かります。
電力会社の切り替えで電気代が安くなる可能性がある
電気代は「基本料金+電力量料金(燃料費調整額を含む)+再エネ賦課金」で計算されており、各料金は事業者ごとに異なります。そのため、電力会社を変更することで、現在よりも電気代が大幅に安くなる可能性があります。
例えば、一部の電力会社が提供する「市場連動型プラン」では、電力市場の価格変動に基づいて電力量料金単価が変動します。この仕組みを生かして、電気代が安い時間帯に集中的に電力を使用することで、電気代の節約が可能となります。
ただし、市場価格が急激に高騰した場合、想定以上に電気代が高くなるリスクもあるため注意が必要です。電力会社や料金プランを見直すことで節約につながる場合があるため、自身のライフスタイルなどを確認したうえで、検討してみてもよいでしょう。
電力会社を切り替える際の注意点
電力会社を切り替える際の主な注意点は、次のとおりです。
・事前にシミュレーションを行う
・違約金が発生する条件を確認しておく
・営業電話を受けることがある
「◯◯の電力会社に切り替えると安くなる」という話だけを信じ込まず、自宅の現在の電気代や電力使用量をもとに切り替え後のシミュレーションを行い、確実な節約効果が得られるか確認したうえで判断することが大事です。
また、契約プランや解約のタイミングによっては違約金が発生する場合もあるため、事前に契約内容や規約をしっかり確認しておきましょう。
さらに、国民生活センターも注意喚起していますが、一部の事業者による営業電話には十分注意が必要です。勧誘があった場合は、慎重に対応しましょう。
電力代を節約したい場合は電力会社の切り替えも検討してみよう
電気代が高く節約を考えている場合は、電力会社の切り替えを検討するのも有効な方法です。別の電力会社に変更することで、電気代が大幅に安くなる可能性があります。
ただし、切り替えによって必ずしも節約できるとは限らないため、事前にシミュレーションを行い、慎重に判断することが大切です。また、一部の事業者からの勧誘電話には注意が必要です。
これらの注意点を踏まえたうえで、どのくらいの節約効果が得られるか、まずはシミュレーションをしてみましょう。
出典
株式会社Looop 「電気料金」に関する調査
株式会社EXLY 電気ガス電話帳 【1人暮らしの電気代】1人暮らし世帯の月の平均的な電気代は5,000円未満が49%
株式会社EXLY 電気ガス電話帳 【3~5人家族の電気代】ひと月の平均的な電気代は、10,000円~15,000円が約4割という結果に
東京電力ホールディングス株式会社 TEPCO 東京電力グループを装ったメール・電話・訪問販売等にご注意ください。
独立行政法人 国民生活センター 電話勧誘での電気の契約切り替えについてトラブルが急増しています-切り替える意思が無ければ、検針票に記載された情報は伝えないようにしましょう-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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