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苦情が急増?外貨建て保険の知っておくべきメリット・デメリットとは?

ファイナンシャルフィールド / 2019年3月29日 10時50分

苦情が急増?外貨建て保険の知っておくべきメリット・デメリットとは?

日本は低金利時代が続いています。そのため、日本円ではなくアメリカドルなどの外貨での保険、「外貨建て保険」を勧められたご経験のある方もいるのではないでしょうか?   学資保険の代わりとしても、提案されることの多くなってきた外貨建て保険。うまく使うと、日本円での保険では見られない効果を得ることができます。   今回は外貨建て保険を上手に使っていけるよう、外貨建て保険の注意点をご説明します。  

外貨建て保険の魅力は「効率」!

現在、普通預金では0.001%の利息しか付かない「『超』低金利時代」に突入しています。そのような中、「『円』では資産が増えないため、『米ドル』などの外貨で運用をしませんか」と、外貨建て保険を提案されたこともあるのではないでしょうか?
 
外貨建て保険の一番の魅力は、「効率」です。保障に対して、保険料が安く済むのです。これは、海外(米ドルなど)が日本よりも、高い利率を得られることが理由として挙げられます。
 
高い利率を上手に使って、「少ない保険料で多くの保障」を得ることができるのが、外貨建て保険ということなのです。
 

外貨建て保険で苦情が続出しているわけとは?

しかし、その外貨建て保険に苦情が殺到しています。保障効率抜群である外貨建て保険に、なぜ苦情が続出しているのでしょうか?
 
一番の理由は「為替のリスクなどの説明不足」。外貨建て保険は、保障の良さを得る代わりに「リスク」を負います。実際にどのようなリスクがあるのかを挙げてみます。
 
〇為替のリスク
→日本円と外貨を交換するため、「不安定」です。例えば、3万アメリカドルの死亡保障の場合、1アメリカドル100円のときと、120円のときでは保障額が変わってきます。また、保険料も毎月変わってくる場合があります。
 
そのため、設計書上は払った額よりも多く返ってくるはずなのに、解約すると払った額よりも少なくなってしまう、いわゆる「元本割れ」を引き起こしてしまう可能性があります。
 
〇為替手数料
→日本円と外貨を交換する際にかかる手数料です。この手数料が保険会社によって異なってきます。パンフレットなどを見てよく確認しましょう。
 
〇クーリングオフをする場合でも、返金は外貨で行われる
→外貨建て保険はクーリングオフも可能ですが、クーリングオフをした場合、支払った保険料は日本円ではなく「外貨」で返金されます。そのため、この場合も「元本割れ」する可能性があります。
 

メリット・デメリットをしっかりと見極めよう!

このように、外貨建て保険にはデメリットもあります。しかし、外貨建て保険は、上手に使うことで大きな成果を得ることができますので、よく理解したうえで加入してみましょう。
 
執筆者:藤山優里(ふじやま ゆうり)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、第一種証券外務員
 
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