1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【相談事例】20代の息子に貯蓄させたいが、本人は全く関心を示さない。

ファイナンシャルフィールド / 2019年4月3日 22時30分

【相談事例】20代の息子に貯蓄させたいが、本人は全く関心を示さない。

前回は、相談事例から、若年世代の貯蓄の必要性について考えました。今回は後編として、貯蓄を成功させる3つのポイントと、貯蓄の他に20代で大切にしてほしいことについてお伝えします。  

ポイント1.毎日の楽しみを極度に削らない程度の「少額貯蓄」から始める。

貯蓄を成功させるポイントの1つ目は、「毎日の楽しみを極度に削らない程度の少額貯蓄から始めること」です。
 
ここでは、「毎日の楽しみを極度に削らない程度の」という部分が重要です。貯蓄を我慢と感じるほどの金額にすると、貯蓄すること自体にストレスを感じることにつながります。
 
たまったストレスを発散するために外食が増えたり、バーゲンセールで買い過ぎてしまったり、家具・家電・車などの大きな買い物の時、予算以上に奮発してしまうなんてことも。これは、急激で無理なダイエットとリバウンドの関係に似ています。
 
また、強い意志で貯蓄を頑張り、ある程度自分で満足できる額が貯まった時、貯蓄額が減る恐怖から必要以上にお金を貯め込んでしまう人もいます。これは、ダイエットで言えば拒食症に近い状態と言えるでしょう。そうなると、毎日の生活が味気ないものになります。
 
貯蓄は「今を楽しみつつ将来の準備をする行為」という認識が大切です。そのために、日々の支出の中で「削ってもストレスを感じない金額」を考えてみましょう。
 

ポイント2.貯蓄しやすく、引き出しにくい仕組みを利用すること。

貯蓄を成功させるポイントの2つ目は、「引き出しにくい貯蓄の仕組みを利用すること」です。具体的には、財形貯蓄などの給与天引きの活用や、口座振替の活用です。
 
財形貯蓄制度や社内預金制度などの貯蓄は、引き出し時、書類へ記入・提出して数日経ってから自分の口座へ振り込まれます。そのため、心理的なハードルが高くなり、安易な貯蓄の取り崩しにブレーキがかかります。
 
勤務先の福利厚生に、財形貯蓄制度や給与天引きの預金制度がないか確認してみてください。
 

ポイント3.貯蓄残高が視界に入らないようにすること。

ポイントの3つ目は、「貯蓄残高が視界に入らないようにすること」です。貯蓄を「無いものとして生活すること」。これこそが貯蓄成功のカギとなります。貯蓄の秘訣は「先取り貯蓄」と言われることがありますが、先取り貯蓄で貯まる人と貯まらない人がいます。
 
先取り貯蓄が成功する人の特徴は、先取り貯蓄分を無いものとして、残りのお金で生活するよう工夫していることです。先取り貯蓄で貯まらない人は、貯蓄額の設定に無理があるか、すぐに引き出せる状態になっている可能性があります。
 
貯蓄は継続が大切になりますので、これまで述べてきた3つのポイントを押さえて、貯蓄の成功体験を積み重ねてほしいと思います。
 

20代で貯蓄以外に大切にしたいこと

20代は貯蓄慣れが必要ですが、将来のスキルアップのための自己投資や、人脈を作るための交際費も必要な時期になります。数十年先を見据えた準備と、今の楽しみの両方のバランスがとれた家計管理を目指して、チャレンジしてみてください。
 
執筆者:下田幸彦(しもだゆきひこ)
ファイナンシャルプランナー(AFP)
 
関連記事
■【FPの相談事例】20代の息子に貯蓄させたいが、どうすれば?(前編)
■お金に困らない子を育てる親子のタイプ別金銭教育
■貯金のチャンスは20代から!それでも貯められない20代の金銭感覚とは?
■「お金がなかなか貯まらない…」  ストレスなくお金を貯める・増やすコツとは
■お金を貯めたい。効率的な貯蓄方法ってありますか?に対するFPの回答は?
 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください