「節約をしているのに、お金が貯まらない」そんな人が見逃しがちな盲点とは
ファイナンシャルフィールド / 2019年4月8日 23時0分
節約をしているのに、お金が貯まらない。贅沢はしていないし、無駄遣いには気を付けている。頑張っているのになぜ? 意識の高い人にも、見逃しがちな盲点があります。ひと工夫で大きな節約になることもあります。ぜひチェックしてみてください。
いつもと違う視点を持ってみる
今回は「お金が貯まらない」→「お金が貯まる」に体質改善することがテーマです。体質改善と聞くと、ダイエットと同じで毎日我慢して辛いのでは? リバウンドしてしまう心配はないの? と気になりますが、大丈夫です。
先ず基本を押さえます。“お金を貯める王道”と言われている方法があります。それは“先取貯金”です。「お給料をもらって1か月生活し、残高を貯金する」のではなく、「お給料をもらったら先に貯金をし、残りのお金で生活する」方法です。これを式で表すと、このようになります。
× 収入-支出=貯金
〇 収入-貯金=支出
これはすでに実践している方も多いはずです。まだの方は社内預金などを利用して、できるだけ早く始めることをお勧めします。積み立てる仕組みを作ってしまえば、後は天引きや自動引き落としで積み上がっていきますので、簡単に貯めることができます。
「貯めたものは引き出さない」覚悟さえあれば、目に見えて貯まります。すでに実践されている方は、王道と言われている理由を実感されていると思います。
「収入-貯金=支出」この式に従うと、先取貯金を差し引いた残りが「支出」となります。実際には銀行口座からは、他の引落しもあります。住宅ローン・生命保険料・光熱費・電話料金・クレジットカードの支払等々。これを式で表すと、このようになります。
支出=(銀行口座から引落しで支払うもの)+(お財布で管理するもの)
頑張って節約している人の多くは、“お財布で管理するもの”に気を配っているのではありませんか。もちろんここも大切ですが、「銀行口座から引き落とされるもの」が盲点になっていることが多いのです。
リバウンドなしの節約効果
銀行口座から引き落とされる代表例は、(1)住宅ローンや家賃 (2)保険料 (3)水道・光熱費 (4)通信費 (5)クレジットカードの利用料金 などでしょうか。
これらは、お財布からの支出に比べてチェックが緩い傾向があります。また(1)~(4)は「ひと工夫で節約できる可能性がある」という共通点もあります。
例えば、住宅ローンは借り換えや繰り上げ返済により、大きく支出を減らせる場合があります。「助かった」というケースが多いので試算されることをお勧めします。
保険料は、子どもが社会人になったなど、状況が変わると必要な保障額は変化します。すでに見直したという方も、現在加入中の保険が自分と家族にとって相応しいかを、確認することが必要です。
光熱費も自由化され、自分で会社を選べるようになりました。家族構成や設備、暮らし方などの条件によって、選ぶ会社は変わります。簡単に手続き出来ますので、まず比較してみることをお勧めします。
通信費は、料金プランが複雑に改定されることが多いです。新プランに変更した方が良いのか否かは、マメに問い合わせることが必要です。また追加で付けているオプション機能も、時々見直しましょう。
以上のように(1)~(4)は手続きをすることで節約できる場合があり、その効果が大きいのです。さらに1回手続きをすると、その料金は継続しますので、辛くもなくリバウンドもありません。
クレジットカードの明細チェックは重要
最後は、クレジットカードの利用料金についてです。キャッシュレス化が進んで便利になりましたが、現金払いに比べると浪費する傾向があります。
カードで支払うと、その請求までにタイムラグが生じます。節約のためには、プリペイド式やデビットカードにして管理しやすくすることをお勧めします。
ポイントが付きますので、光熱費や保険料もカード決済を利用されている方も多いです。どのタイプのカードを選んでも、利用明細を確認することが大切です。
「銀行口座から引き落とされている」ということは「支払っている」ということです。ですが、お財布から現金を取り出す行動が伴っていませんので、無駄遣いにメスが入りにくいことが多いのです。
使っていないクレジットカードの年会費を払っている、そういう無駄を速やかに見つけるためにも、カード明細や口座記帳を確認してみてください。
執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
相続診断士
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