共働き世帯の悩み 家計の財布はまとめて管理?分けて管理?
ファイナンシャルフィールド / 2019年4月14日 22時30分
![共働き世帯の悩み 家計の財布はまとめて管理?分けて管理?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_41658_0-small.jpg)
1980年頃まで、主婦は専業の方がほとんどでした。その後、パートやバイトをする主婦が増え、現在では夫婦両方が社員としてみっちり働く家庭も珍しくありません。女性の収入が家計の中心になっている場合もあります。 これからの時代は、どちらが働いて、どちらが家事をするなどということはなくなっていくでしょう。子育ても同じように、ふたりでやっていくことが当たり前の時代になるでしょう。 しかし、よく聞くのが、ふたりとも収入があるのにお金が貯まらないという悩みです。贅沢はしていないのに、貯まらない。その原因の多くが「使途不明金」の積み重ねです。
なぜお金の管理について、考えなければいけないの?
夫婦げんかの原因の多くは「お金」についてです。夫婦で働いて、楽しく生活して、しっかり蓄えることができれば言うことはないですよね。
簡単に言いますと、ふたりが働いて入ってきた手取りから、生活するため、余暇を楽しむために支払ったお金を引いた額が貯蓄です。非常に簡単な計算です。
では、「お金を貯める」をふたりで実現するために、どうやって管理していくのがよいのでしょうか。
ふたりのお金はどのように管理すればいいの?
財布の数が多ければ、そのぶん使途不明金は発生しやすくなります。
結論から言うと、「家計の一本化」が大切です。「家計の一本化」とは、生活に関わるお金をすべて、ひとつの通帳、ひとつの財布から出していくようにするということです。お金の流れをシンプルにして、一元化するのです。
それぞれの通帳に入ってきた給与を、ふたりの共通の通帳にまとめます。給与が入ったら、貯蓄分は「先取り貯蓄」として、先に定期預金やNISA、iDeCoなどに回しましょう。また、子供のための「子供貯金」も別の通帳にしましょう。
月々残ったお金を貯めることは難しいものです。会社が行っている財形貯蓄もよいと思います。
続いて、ふたりの通帳からそれぞれの小遣いを分けます。この小遣いに関しては、干渉しないことがけんかに発展しない秘訣です。さらに、家賃や水道光熱費、ネット代などの生活費を管理しやすいように口座引き落としにします。
ここでおすすめなのは、口座を4つに分けることです。(1)夫の口座(2)妻の口座(3)生活用口座(4)貯蓄用口座です。追加するとすれば、(5)子供用口座(6)投資用口座です。
![](https://financial-field.com/wp/wp-content/uploads/2019/04/e916bfa539fa96a95a711f1d19bf796f.jpg)
家計を一本化するメリット
家計を一本化するメリットは、第一に使途不明金が分かりやすくなることです。
「安いから買っちゃった」「かわいいから買っちゃった」など、必要かどうか分からないもの、そのときに必要ないものなどは、すべて自分の小遣いから購入するようにしましょう。
そうすると、「生活の財布」における使途不明金だけを考えるだけでよいことになります。
使途不明金の多くは、コンビニでのついで買いのおやつや缶ジュース、息抜きのカフェなど、それぞれは大した金額ではないものがほとんどです。また、子供用品はひとつの金額が大きくなるので、気をつけなければなりません。領収書やレシートはなるべくとっておきましょう。
第二のメリットは、貯蓄額が明確になることです。
別々に管理している夫婦の多くは「相手の貯蓄額が分からない」ため、マイホームなど、大きな買い物を考えたときに初めて相手の貯蓄金額を聞いて、愕然とすることがあるそうです。また、より多く貯蓄をしている方が「損した」なんて思ってしまうこともあるそうです。
第三のメリットは、ふたりが同じ目標を持ってお金を貯められることです。
このメリットが一番大切です。使途不明金を減らし、お互いが現状を把握することで、同じ目標を持って努力できるからです。
別々に管理するとお互いが勝手に使い、何に使ったかは言いたくない、お互いがいくら貯蓄しているかも分からない、という状態に陥りがちです。お金が貯まらない夫婦に典型的な、「お互いが自由すぎる」カタチになってしまうのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。もし今、夫婦で別々にお金を管理しているなら、まずは家計の一本化の必要性をお互いが理解しないと始まりません。
多いのは、夫のほうが賛成しないケースのようです。相手が賛成してくれないようでしたら、まずは「ふたりが一緒の目標を持つ」「ライフプランを立てて計画を共有する」ということを、相手に提案してみることをおすすめします。
「いつ、何のためにお金が必要か」を一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
執筆者:西川誠司(にしかわ せいじ)
2級ファイナンシャルプランンニング技能士・AFP認定者、終活ライフケアプランナー、住宅ローンアドバイザー(一般社団法人住宅金融普及協会)
関連記事
■同僚が「共働きで世帯年収1000万が一番損!」と言った3つの理由とは?
■共働き世帯だから貯まらない?その特徴
■「共働き」と「夫だけ働く」、生活の差はどのくらいあるの?
■共働き家庭の月収は約60万円!それでも家計のやりくり、仕事、家事と大忙しの共働きママ…悩みや一番欲しいものって?
■3人世帯では約19万円が食費の目安!?あなたは外食派?それとも内食派?
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
33歳年収400万円で毎月「1万円貯金」をしています。貯まっている気がしないのですが、続けたほうがよいですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月5日 2時20分
-
ジェンダーギャップを解消する、令和の夫婦向けのクレジットカードの先行受付を開始
PR TIMES / 2024年7月4日 17時15分
-
年金不安、シニア破綻は他人事ではない「老後ビンボー」を防ぐ《50代からのマネーの心得》
週刊女性PRIME / 2024年6月29日 7時0分
-
31歳、貯金は30万円ほど。共働きをしておりますが両家の親にも頼れず、毎日ギリギリの状態で働いています
オールアバウト / 2024年6月26日 20時5分
-
夫婦共働き、財布は別で家計は折半です。部下に食事をおごると「余裕があるなら家にもっとお金を入れて」と夫婦げんかになるので、財布を1つにまとめるべきでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月23日 2時30分
ランキング
-
1ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
-
2なぜ?「N-BOX」新型登場でも10%以上の販売減 好敵「スペーシア」と異なる商品力の改め方
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時30分
-
3丁寧な言葉遣いで一見おとなしい人ほど陰湿攻撃がエグい…「目に見えない攻撃」を繰り出す人「6パターン」
プレジデントオンライン / 2024年7月16日 15時15分
-
4月々のスマホ代を「高いと感じる」…「2000円もすることに驚いた」「安いプランなのに高い」格安プランに乗り換える?
まいどなニュース / 2024年7月16日 19時45分
-
5「これは奇跡...」破格の1人前"550円"寿司ランチ。もうこれ毎日通いたい美味しさ...。《編集部レポ》
東京バーゲンマニア / 2024年7月16日 7時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)