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第一種奨学金・第二種奨学金に加えて活用できる「入学時特別増額貸与奨学金」とは

ファイナンシャルフィールド / 2019年4月20日 9時0分

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これまで、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)における「貸与奨学金」について、「第一種奨学金」「第二種奨学金」のお話をしてきました。   今回は、大学などの入学時に一時金として貸与される「入学時特別増額貸与奨学金」についてお伝えしていきます。  

「入学時特別増額貸与奨学金」とは

「入学時特別増額貸与奨学金」は、第一種奨学金・第二種奨学金とは目的が違います。
 
第一種・第二種奨学金の目的は、在学中に貸与奨学金を借り受け、学生生活にともなう費用を準備することです。一方、入学時特別増額貸与奨学金は、大学に入学するときに必要な入学金などを、「後から」工面するためのものです。
 
入学時特別増額貸与奨学金には、「国の教育ローン(日本政策金融公庫)に申し込んだけれども、借りることができなかった場合」という前提条件があります。
 
つまり、国の教育ローンを借りられなかった場合、第一種・第二種奨学金に加え、入学時特別増額貸与奨学金も借りることができるということです。
 

「入学時特別増額貸与奨学金」の貸与額と利率

それでは、入学時特別増額貸与奨学金について、具体的に見ていきましょう。
 
○貸与額
 10万円・20万円・30万円・40万円・50万円から選ぶことができます。
 
○利率・返還方式
返還する方法は、第一種・第二種奨学金と同様、「定額返還方式」と「所得連動返還方式」です。
 
利率については、第二種奨学金と比べると、少し高めに設定されています。平成30年度の4月時点の利率を見ると、第二種奨学金に適用される利率は、利率固定方式が0.22%/年、利率見直し方式では0.01%/年となっています。
 
それに対し、入学時特別増額貸与奨学金は、前者が0.42%/年、後者が0.21%です。これは、入学時特別増額貸与奨学金では原則、増額貸与利率として第二種奨学金の利率に0.2%/年が上乗せられるようになっているからです。
 

「入学時特別増額貸与奨学金」は、入学前に貸与されない点に注意

おおよそ入学時特別増額貸与奨学金のポイントはつかめました。
 
ただ、もうひとつ大事なポイントがあります。入学時特別増額貸与奨学金は、入学前に貸与されないという点です。大学などへの進学に際しては、前もって資金的な準備があると助かるといったイメージがあります。
 
しかし、入学時特別増額貸与奨学金はあくまでも「入学時」という点がポイントとなっており、「入学した月の分の奨学金(第一種・第二種)の月額に、一時金として増額される」ものなので、大学などに入ってから貸与されることになります。
 
ここまで、国の奨学金のうち「貸与奨学金」について、「第一種奨学金」「第二種奨学金」そして「入学時特別増額貸与奨学金」と見てきました。
 
次回からは「給付奨学金」について取り上げていきたいと思います。
 

 
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