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つみたてNISAでの貯蓄が向かない人生三大資金とは

ファイナンシャルフィールド / 2019年4月23日 23時0分

つみたてNISAでの貯蓄が向かない人生三大資金とは

住宅・教育・老後にかかるお金は、人生三大資金と言われます。   これらのお金は高額で、すぐには用意できないため、通常は数年から数十年かけてコツコツ貯めていくことになります。手段の一つとして「つみたてNISA」は有効ですが、つみたてNISAでの準備に向かない人生三大資金もあるのです。  

つみたてNISAを簡単におさらい

つみたてNISAは2018年に開始された、最長20年間非課税で運用できる制度です。
 
通常は投資で得た利益に対し20.315%が課税されます(2019年4月現在)。10万円増えたとしても約2万円が税金として持っていかれ、手取りは約8万円です。つみたてNISAでは、その税金がかからないためおトクに運用していくことができます。
 
また、毎月の積立金額の上限はおよそ3万3000円と、比較的少額です。最長20年の非課税期間をあわせて考えると、コツコツ貯めていくお金を貯蓄するのに向いている制度と言えます。
 

投資信託による資金準備は10年以上の運用期間を確保する

つみたてNISAは人生三大資金の準備にも活用できますが、場合によってはつみたてNISAで貯蓄しないほうがいいこともあります。その理由は、つみたてNISAの商品がすべて投資信託だからです。
 
投資信託は、預金と違って元本保証はありませんが、長期間運用することによってお金を増やしていく商品です。逆に言うと、数年など短期間のうちに換金すると元本割れしてしまう可能性が高くなります。
 
投資信託で運用するお金は、最低5年、可能な限り10年以上の運用期間を確保することが望ましいでしょう。
 

つみたてNISAでの貯蓄が向かない人生三大資金とは

人生三大資金の中でつみたてNISAによる貯蓄が向かないのは「住宅資金」です。住宅購入のために準備すべきは頭金ですが、人生三大資金の中で最も準備期間が短くなりがちです。
 
というのも、分譲マンションや戸建住宅の購入者で一番多い世代は30代です(※1)。20代の比較的早い時期から貯金していればそれなりに貯まるかもしれませんが、頭金を計画的に貯められている人は少ないという調査結果(※2)もあります。
 
仮に5年後に住宅を買おうと思い、そこから頭金を準備し始めると、つみたてNISAでは運用期間が短くなり、リスクが高まる可能性があるのです。
 
老後資金や教育資金のように10年以上運用期間を確保できるなら別ですが、住宅の場合は頭金を短期間で貯める家庭もあるため、つみたてNISAに向かない資金だと考えられます。
 
もちろん、十分な期間で住宅資金を準備できるならつみたてNISAでも問題ありません。要するに、短い期間で貯めなければいけないお金は、預金などカタイ商品で貯蓄することを心がけたほうがよいということです。
 

つみたてNISAは目的に合わせて利用する

人生三大資金のように大きなお金は、コツコツ時間をかけて貯めていくものです。つみたてNISAでは最長20年間非課税で積立投資ができますが、貯蓄の目的に合うかどうかを考えて利用することが大切です。
 
出典
(※1)国土交通省住宅局「平成29年度住宅市場動向調査~調査結果の概要~」
(※2)不動産・住宅サイトSUUMO「頭金いくら・どうやって貯めた?マイホームを買った300人のデータ大公開」
 
執筆者:國村功志(くにむら こうじ)
CFP(R)、証券外務員一種
 
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