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フリーランスは圧倒的に不利!? 会社員とこんなに違う社会保障

ファイナンシャルフィールド / 2019年5月16日 10時0分

フリーランスは圧倒的に不利!? 会社員とこんなに違う社会保障

近年、フリーランスとして働く方が増えてきています。「仕事内容も働く場所も時間も自分で選べる、自由で魅力的な働き方」として注目が集まっていますが、フリーランスにもデメリットがあります。   その1つが「もしものときの保障の手薄さ」です。手厚く守られた会社員とは雲泥の差です。詳しく見てみましょう。  

フリーランスには雇用保険も労災もない

会社員なら、会社を辞めて仕事がなくなったときは雇用保険、仕事が原因でケガや病気になったときは労災(労働者災害補償保険)で、公的な補償が受けられます。
 
でも、フリーランスは違います。仕事がなかろうが、仕事で事故が起ころうが、すべては自己責任ですから、自力でなんとかするしかありません。
 
再起不能なほどのダメージを負うと、事業が継続できなくなってしまうので、手元にしっかり現金を残しておく。もしくは、民間や業界団体の保険などを検討するのも一案です。自分で対策しましょう。
 

健康保険も違う! フリーランスだともらえないお金

会社員なら、「全国健康保険協会(協会けんぽ)」や「○○健康保険組合」などの健康保険に加入しています(どこの健康保険かは保険証に書いてあります)。フリーランスは基本的に「国民健康保険」に加入します。
 
この3つの健康保険は、医療費が3割負担で済む、高額療養費制度(自己負担が高額になる場合、上限を設けて負担を軽くするしくみ)がある、などは同じです。
 
ただ、国民健康保険には、ケガや病気で働けない時の保障である「傷病手当金(最長1年6ヶ月まで給与の3分の2程度を支給)」がありません。
 
今後出産する可能性があるフリーランスの女性の方は、特に注意が必要です。会社員であればもらえる「出産手当金(産休の期間に対し、給与の3分の2程度を支給)」がもらえません。
 
フリーランスには産前産後休業も育児休業も、もちろん有給休暇もありません。「育児休業給付金(最長で子どもが2歳になるまで、給与の約50~67%)」も、雇用保険に加入している人が対象なので、フリーランスだともらえないのです。
 

将来もらえる年金も少ないかも

フリーランスの年金は「国民年金」だけですが、会社員なら「厚生年金+国民年金」のダブルになります。フリーランスは老後にもらえる年金が少なくなりやすいうえに、退職金もありません。
 
稼げるうちにしっかり稼いでおく、「定年がない」というメリットを活かして長く働き続ける、国民年金基金、個人型確定拠出年金(iDeCo)、小規模企業共済など、自分で退職金や年金を用意できるしくみを利用するなどして、老後の保障の少なさをカバーしましょう。
 

フリーランスは大変! でも……

現在フリーランスで働いている方や、これからフリーランスを目指す方は、自分の守りが手薄になりやすいことを知ったうえで、それを克服する工夫や「足りない分は自力で稼ぐ!」くらいの気合と実力も必要かもしれません。
 
実際、こういったデメリットのあることがわかっていても、フリーランスになろうとする方は増え続けていますし、フリーランスという働き方に満足している方もたくさんいます。
 
フリーランスと会社員、どちらにも良い面・悪い面があります。両方しっかり見て自分に合う方を選び、良い面を活かし、悪い面は補って、あなたの理想の暮らしを実現させましょう。
 
執筆者:馬場愛梨(ばばえり)
ばばえりFP事務所 代表
 
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