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誰もが知っているあの会社の株式を、少額で買うイマドキの方法とは?

ファイナンシャルフィールド / 2019年5月28日 9時0分

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2019年4月、スマホ専用証券会社「SBIネオモバイル証券」が営業を開始しました。「Tポイントで株が買える」「数百円単位の少額から株主になれる」「スマホで簡単に手続きができる」といった特徴があります。   株式投資に馴染みを持てない3大理由は、「損したら嫌だ」「元手がないとできない」「よくわからないものはやりたくない」などが推測されますが、このような特徴であれば、体験しないとわからないということを除いては、ほとんどクリアできる気がしてきます。   筆者は、金融知識というのは「生きる知恵」だととらえており、株式や投資信託の保有人口(証券取引人口)が増えることは、とても良いことだと常に思っています。   ポイントで株式投資、世間ではあまり話題性に乏しいような印象を受けます。わざわざ少額で株式取引をするというニーズは少ないのでしょうか?   筆者はそうは思いません。同社のようなサービスは今後も増えてくるでしょうし、少額から株式投資を始める方が増えてくれば、国内に数ある投資信託のうち、大した成績も残せていないのにまだ存在している、投資家の役に立つ力のない国内アクティブファンドを駆逐する力を秘めており、それが日本のためになるはずと思います。  

資産運用に全く興味のない方にどう体験してもらうか?

筆者は普段、確定拠出年金に絡む研修や運用相談、投資初心者~中級者向けの資産運用相談を業務としています。そこでとても難しい、やりがいのある点として、金融に関心のない方に対しどうやったら資産運用に興味を持ってもらえるのかを試行錯誤しています。
 
つまり、経済や金融・世界史、資産運用などにそもそも全く興味がない方に振り向いてもらえるような方法を考えています。このような方々に有効だと思っているのが、「疑似体験」により「面白さ」を感じてもらうことです。
 
人間は難しいこと、出会ったことないものを理解しようとすると、「認知負荷」といって無意識にブレーキがかかります。負担を避けようとした脳は、自分にとって都合の良い答えや解釈を導きだしてしまうのです。
 
これを利用して、逆に負荷を大きく上げてしまうのが「ゲーム」などを活用した「疑似体験」効果です。その体験を通じた成長・変化、プレイヤーや仲間との連帯感みたいなものを感じられると、認知負荷であっても、それは「面白さ」に変わり、理解を深め、腹に落とし込むことも可能になります。
 
少額投資に関しても疑似体験効果によるアプローチは、若年層に経済や金融、資産運用に興味を持ってもらうために、とても社会的意義のあることだと思います。
 
スマホネイティブ世代がより操作しやすいよう、スマホで簡単に始められるような資産運用の体験は、「金融教育」という大げさなものでなくとも、「投資体験」としての可能性は充分大きいでしょう。
 

投資の疑似体験から事前体験へ

世の中には、投資を疑似体験できるサービスが増えてきています。●●ゲームで資産運用のイメージを膨らませるツールであったり、実際にはリアルに運用せず、投資信託などに連動した動きをする仕組みの「ポイント運用」などなど。
 
このような疑似体験を経て、投資デビューする方も多いでしょう。投資デビューの際のポイントは、疑似経験から得られた未知の体験や感動などが冷めないうちに、そこからリアルな体験、つまり証券口座の開設や入金、商品買付までスムーズにいけるのかどうかという点です。
 
通常投資を始めるには、資料請求や本人確認書類のアップロードなどの手間がかかりますが、口座開設の完了までをスマホでの手続きのみですむというのは、このような手間から離脱してしまうのを抑える効果があります。
 

どのように株を買うしくみになっているの?

「SBIネオモバイル証券」の場合を例にとって説明します。国内株式(単元株・S株)、国内ETF(国内上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)の現物取引が行えます。
 
S株とは「単元未満株」のことで、通常は100株単位から購入しないといけないのですが、1/100の1株単位から売買可能です。S株を購入すると、誰もが知っているような企業の株主になることができます。
 
ただし、単元未満株なので株主優待はもらえませんが、株主配当はその株数に応じてもらうことが可能です。株の購入代金にTポイントを使えるので、自分でだす現金が少なくなり、損失などを心配する必要が通常よりも減るでしょう。
 
また、NISAやつみたてNISAは利用できませんが、特定口座などの課税口座で、後々の譲渡益と譲渡損を相殺することもできます。その他、月額利用料、入金方法、発注方法など、押さえておきたいルール等がありますが、基本的には比較的わかりやすく、情報量も少なくなっています。
 
今後、同様のサービスを提供する金融機関もでてきそうです。投資初心者や投資無関心層に、アプローチできる良いしくみが増えていくのではないでしょうか。
 
小さく始めて大きく育てる資産形成は、そのプロセス自体に重要な意味があります。ゲームのプレイヤーとしてのレベルアップ感・キャラクターの成長を、自分自身で感じ取ることができます。
 
「それだけでは最弱、合わせれば最強」であるポイント投資を絡めた、疑似体験ではない「事前体験」「少額投資」による投資デビューは、本業のビジネスを中心に片手間で投資をし始める方々にとっては、とても良いきっかけ・入口になるでしょう。
 
執筆者:野原亮(のはら りょう)
確定拠出年金相談ねっと認定FP
 
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