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「終身雇用」からの卒業 日本社会が進む次のステップ

ファイナンシャルフィールド / 2019年6月4日 9時0分

「終身雇用」からの卒業 日本社会が進む次のステップ

先日、トヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用を持続するのは難しくなってきた」と表明したコメントが報道されました。   日本最大の企業トヨタ自動車「ですら」終身雇用制度が時代にそぐわなくなってきたことを明らかにしたことは、日本企業、日本社会が「ようやく」1つのステップを卒業したことを示唆する、実に印象深い発言でした。  

「寄らば大樹の陰」の時代は完全に終わり

かつて、誰もが「学生時代に一生懸命勉強して有名大学に入学しさえすれば、それで人生の勝ち組列車に乗って、食うに困ることはない」と信じ、わかりやすい偏差値という数字をよりどころとして受験勉強に励み、入学すればあとは4年間をアルバイトで稼いだお金で青春を謳歌する、偏差値が高い大学であればとりあえず大企業に就職できました。
 
そうやって会社員時代を過ごしてきた世代は、そろそろ定年を迎えるころです。今の若者は違うとは言っても、ずっと背中を見てきた親の考え方は浸透しているので、「○○大学だから、何とかなるでしょ?!」と口走っています。
 
しかし、今回のトヨタ社長の発言でほぼその時代は終焉を迎えたと考えるべきでしょう。
 

格差は必然的に拡大の一途へ

つまり横並びで、「大きな業績を上げるよりも、大きな失敗をしないで平穏無事な人生」「転ばない人生」を選ぶことは、あまり良いことではないということを認識すべき。横並びが、うまく機能したのは、需要が十分にあった時代背景のおかげです。
 
今や人口減が止まらない、高齢化社会が加速する中で需要を作り出していかなければならない時代になっています。横並びで静かにルールに従って可もなく不可もなくという働き方では、企業は業績を伸ばすことはできません。
 
働き方改革などと叫ばれている今、時間ではなく実績で収益増を確保しなければ自分たちの給与も増えていかないのです。
 
実現のためには効率アップを図りつつ、競争力のあるサービスや商品を提供しなければならなくなっています。このミッションを実現できた人とそうでない人の格差は、拡大せざるを得なくなるでしょう。
 

「やっぱり公務員?」

それでも「つぶれない組織」「一生安心できる組織」を求めて、公務員志向はかつてよりも強くなっているようです。「競争は苦手だから」と志願者は口にします。
 
しかし、公務員人気が加速すればどうなるでしょう?公務員の定員はむしろ縮小気味。激しい椅子取りゲームが予想されます。「売り手市場」はあてはまりません。むしろ、実績(成績)で結果を残さなければ、椅子にすら座れないことを覚悟しなければなりません。
 
執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
 
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