若い女子の間でオタクへの印象がネガティブからポジティブになっているワケ
ファイナンシャルフィールド / 2019年6月7日 3時0分
![若い女子の間でオタクへの印象がネガティブからポジティブになっているワケ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_44969_0-small.jpg)
女子高生の間では、好きなアイドルの追っかけ活動を「オタ活」と呼んでおり、ライブに行ったり推しメンのグッズの収集にいそしんでいます。オタ活にはお金がかかるもの。何に1番お金を使っているのでしょう。お小遣いの範囲で活動できるのかも気になります。 楽天株式会社(本社:東京都世田谷区)が運営するフリマアプリ「ラクマ」では、「ラクマ」ユーザーの女子高校生1230名を対象に「趣味の活動」について意識調査を実施しました。※ この調査から女子高生のオタ活の実態に迫ります。世のお父さん、お母さんは娘の活動をご存知ですか?
女子高校生の83.5%が自分は「オタク」と認識、「オタク」への印象は8割がポジティブ
趣味の活動について「『自分は〇〇オタク』だと言えるものがありますか?」という質問に女子高校生の83.5%は「ある」と回答しました。
「『オタク』にどんな印象を持っていますか?」という質問に対しては、「尊敬できる」が13.5%、「好きなこと、夢中になれるものがあるのは良いことだ」が67.9%と、81.4%が肯定的。「オタク」にネガティブな印象が全くないことがわかります。
これまでオタクというと、ダサい、暗いというようなイメージだったかもしれませんが、女子高生自らオタクと名乗るのをみると、ずいぶんイメージが変わりましたね。
ジャニーズとK-POP推しで7割以上。ライブチケットや遠征費に投資
「どのようなジャンルに対して自分がオタクであるか」という問いには、74.1%が「アイドルやアーティスト」「アニメ・声優」が13.9%と、これだけで約9割を占める結果となりました。
その中で、最も好きなジャンルのアイドルやアーティストは、「ジャニーズ」36.1%と「K-POP」33.8%で、この2つで約7割を占めました。昔はもっと多様性があったと思いますが、今は特定のジャンルに人気が集中しているように見えます。
「オタク活動において、最もお金を使うものは何ですか」という問いには「ライブ、コンサート、舞台のチケット代や遠征費」が44.3%とトップ。
ライブチケットは1万円前後しますし、なかなかチケットが取れないといって地方遠征までする人もいるので、かなりの大金が必要となります。「グッズ購入」37.1%、「音楽や映像(CD、DVDなど)の購入」14.7%がそれに続きます。充実したオタ活にはお金が必要ですね。
「好きなグループの楽曲は、どの方法で買うことが多いですか?」という問いには「CDを買う」が81.6%でした。今ならストリーミングで買う人が多いのかと思っていたので意外です。
CDを買う理由を尋ねると、「付いてくる特典が欲しいから(握手券など)」が45.7%でした。特典欲しさに何枚も同じCDを買っている人もいるかもしれません。また、「売上に貢献して応援したいから」という回答が29.6%あり、けなげさに感動すら覚えます。
「推し変」したらフリマアプリに出品。元推しへの愛もある!
女子高生は移り気なもので、推しを乗り換えることもよくあること。そこで「不要になったグッズはどうしていますか?」と尋ねると、「フリマアプリに出品」する人が81.0%でした。
この調査はラクマ利用者が対象なので高く出ているとは思いますが、フリマアプリを使いこなしているんですね。他には「知人や友人に譲る」が30.5%で、「捨てる」はわずか2.9%でした。一度は応援していたアイドルやアーティストのグッズは、捨てるには忍びないんですね。
「不要になったグッズをフリマアプリに出品する理由は?」という問いには、「お金になるから」が57.8%。現金化して、新しい推しメンのグッズを買うなど、新たなオタ活の軍資金にするのでしょう。
お小遣いの範囲でフリマアプリを使ってお金をうまくやりくりしていることがわかります。また、「ファンの人に譲って大切にしてもらいたいから」という回答が31.1%でした。一度好きになった推しメングッズを捨てるに忍びなく、大切にしてくれる人に譲りたいということで、元推しメンへの愛を感じます。
以上のことからイマドキの女子高生は、フリマアプリをうまく駆使して、お小遣いの範囲で楽しくオタ活をしているようです。「いまの子たちはうらやましい」と思うお母さんも少なくないのでは?
個人間の取引は社会勉強にもなりますが、時には危険が伴うもの。親は温かく見守りつつ、守るべきルールはきちんと守るよう、指導しましょう。
※フリマアプリ「ラクマ」、急成長するカテゴリーの要因をひも解くため、女子高校生の意識調査を実施
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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