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墓じまいする前に確認しておきたいポイント

ファイナンシャルフィールド / 2019年6月12日 8時30分

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「私は良いのよ。子どもには、いろいろ迷惑を掛けたくないの」実はこれ、お墓にまつわる会話の時によく聞くセリフです。“墓じまい”を希望する人が急増しています。ご先祖様のお引っ越しには、難しいことも多いようです。  

お墓の選択肢が増えている

「ハワイに墓地を購入しました」という女性がテレビに出ていました。続けて彼女は「私の話を聞いて、お友達も近所に購入しました」と語っていました。
 
ハワイでお墓を購入するのが、ちょっとしたブームになっているようで、調べてみると、市民権や永住権が無くてもお墓は買えるそうです。
 
お値段は、ハワイのお墓を取り扱っている業者 エターナルリゾーツの場合、お墓の価格・永久管理費・墓石代・彫刻費・骨壺代・埋葬費・手続代・税金の合計で、4人まで$34,677や1人用$6,507など、お墓の形や場所により様々です。
 
ハワイの業者に永久管理してもらえることや、お墓参りの代行をしてもらえる、なかには現地に行かなくても、お骨を送るだけで納骨してもらえる場合もあるそうです。この便利さが、人気の理由のようです。
 
海外のお墓を購入する人は少数派ですが、どのようなお墓を選ぶか?の選択肢は増えています。女性に人気のある樹木葬、お参りしやすい都心近くにある寺院内のハイテク電動式のお墓、等々。普通のお墓だけでなく、永代供養墓に移される場合も多くなりました。
 

お墓の購入前にしておくこと

お墓の選択肢が増えましたが、お墓は一代限りのものではありません。購入前にしておく大事なことが2つあります。
 
1つ目は、家族の気持ちを確認することです。自分が亡くなった後、お墓の管理などを委ねることになりますから、十分に話し合って決める必要があります。
 
冒頭にある「子どもには、いろいろ迷惑を掛けたくないの」は親の意見です。中には、負担に思わず「お墓を守っていきたい」と考えている子どももいるかもしれません。
 
2つ目は、“墓じまい”です。先祖代々のお墓の引っ越しには、まず“墓じまい”が必要です。
 
これは、お墓に入っている遺骨を取り出し、古い墓石を解体して更地に戻すことです。役所への手続きも必要ですが、お世話になった菩提寺から離れることになりますから、離檀することを菩提寺に伝えなければなりません。
 
“菩提寺が田舎にあり、なかなかお墓参りが出来なくなってきた”という場合、お寺との関係が希薄になっていて“墓じまい”を住職に言いにくい、と悩む人が多いそうです。「これまでの感謝の気持ちを伝えることから始めることが肝心」と某住職から聞きました。
 
古いお墓の解体費用は、お墓のある場所によって大きく違ってくるようです。解体業務がしにくい場所や、墓石を運び出しにくい場所は費用が掛かってしまいます。思いのほか費用がかさむことも考えられます。
 
引っ越し先のお墓も大事ですが、“墓じまい”の費用も事前に調べておくことが必要だと思います。
 
執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
 

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