資産は分けるべき?あわせて持っておきたい「金融資産」と「実物資産」って?

ファイナンシャルフィールド / 2019年6月18日 22時30分

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資産は分散して保有することが大切といわれています。これは、デフレやインフレなど景気が上下するときに強みを発揮するものがそれぞれ違うからです。   資産には大きくわけて、現預金や株式のような金融資産と不動産などの実物資産とがありますが、これらもできればあわせて保有することが望ましいといわれています。金融資産と実物資産とは具体的にどのようなものをいうのでしょうか。それぞれの特徴などを考えてみます。  

金融資産と実物資産とはどんなもの?

金融資産とは、主に現預金や株式、債券や投資信託などの証券や保険などが該当します。そのもの自体に価値があるわけではなく、実物がないのが特徴です。企業や国などの信用力によって存在しているので、その企業や国がつぶれてしまうと価値を失います。
 
これに対して実物資産は、貴金属や不動産、絵画や骨とう品など、形がありそのもの自体に価値があるものをいいます。実物資産で代表的な金と不動産について考えてみましょう。金は有事の時にも価格が下がりにくいと言われています。
 
なぜかというと、金融資産とは違い、金はそのもの自体に価値があるので価格がゼロになるということは考え難いからです。金を保有するには、毎月一定の額を購入する純金積立や、金地金を購入するなどいろいろな方法があります。
 
不動産も実物資産では身近なものといえるでしょう。保有している物件を貸すことで家賃収入を得ることもできます。しかし、不動産を保有するには固定資産税などの税金がかかることに注意しなければなりません。
 
また、昨今の少子高齢化で日本では人口が減るにつれて空き家なども増えています。なので、不動産を保有するにあたってはその物件の将来にわたる資産価値を十分に見極める必要があります。
 

インフレのときはどちらを持っていたほうがいいの?

インフレになると、モノの値段があがります。ということは、同じものを買うにもより多くの資金が必要になるということですね。
 
たとえば、以前は100円で買えていたものが、1年後には200円出さないと買えなくなっていたとします。これは、お金の価値が下がってしまったということを意味します。
 
このことから、現金や預金などの金融資産はインフレ時には、なにも対策をしていないと目減りしてしまいますので、不利な資産といわれています。それに対して実物資産は、そのもの自体に価値があるのでインフレ時にも価値が目減りしづらいといわれています。
 
金融資産の中でも株式は、インフレ時の物価上昇とともに価値が上がりやすいといわれているので、インフレ対策には株式などのインフレに強い金融資産と実物資産を組み合わせて保有することが望ましいといえるでしょう。
 

実物資産を保有するデメリットは?

実物資産を保有するデメリットは、まず流動性が低いことが挙げられます。銀行預金のようにいつでも解約ができるわけではないので、換金したい時に希望している価格で売却できないことがあります。
 
また、金などの貴金属を自宅で保管する際は盗難のリスクもつきまといますので、銀行の貸金庫を借りるなどなんらかの対策をする必要性がでてくるでしょう。
 
金融資産は、預貯金であれば利子、株式であれば配当など保有しているときに収益を生むものが多いですが、実物資産では不動産を除いて保有しているときには収益を生むことが少ないということもデメリットの一つです。
 
実物資産を持つことは、リスクの分散だけではなく、将来起こるかもしれない有事の際やインフレに対する有効な対策になるでしょう。それぞれの特徴をとらえて、変わりやすい世の中から資産を守っていく方法を考えていけるといいですね。
 
執筆者:小沼鮎子(こぬま あゆこ)
ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
 

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