将来が怖い?ボーナスの使い道を調査をしたら散財する人はほとんどいない
ファイナンシャルフィールド / 2019年7月4日 23時10分
6月、7月は多くのサラリーマン、公務員にお待ちかねの夏のボーナスが支給されます。ボーナスが支給された人、これから支給される人は何に使う予定ですか? 共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区)は、消費者の意識とポイントの利用意向を把握するため、「第35回 Ponta消費意識調査 2019年6月」を「Pontaリサーチ」にて実施しました。※ 夏のボーナスの使い道について調査していますので、結果を見てみましょう。
夏のボーナスの使い道は約4割が「貯蓄」。6割がボーナスの半分以上を貯蓄
今夏のボーナスの使い道について尋ねると、2014年以降6年連続「貯金・預金」が1位となりました。38.1%という数字は過去最も高い結果です。
10月の消費税増税を控え、景気の先行きが見えないこともあり、引き続き、高い貯蓄意識が伺えます。次いで、「旅行(宿泊を伴うもの)」10.5%となり、夏休みの旅行資金にする人が多いようです。一方、「支給されない・分からない」は45.8%で、前回より0.5ポイント上がりました。
夏のボーナスの使い道に「貯金・預金」と回答した38.1%のうち、用途を「決めていない」は59.1%となりました。
「貯金・預金」の用途を決めている回答の中では、「老後の生活への備え」が、昨夏のボーナスの調査より3.7ポイント増え、57.4%と最も多い結果となりました。次いで「将来の消費への備え(住宅購入、子供の学費など) 」が47.8%と続きます。
年代別でみると、40代・50代・60代以上では「老後の生活への備え」の割合が最も高くなりました。昨年の調査結果と比べると、40代の「老後の生活への備え」が11.7ポイント増えて63.3%となりました。
少子高齢化で年金受給年齢の引き上げが噂されるなど、先行きが不安な中、将来に備えて少しでも貯金しようという人が多いのでしょう。
支給される金額のうち、どの程度貯金・預金したいかという問いには「75%以上」という回答が31.3%、「50%~75%未満」が26.0%となりました。合わせると、支給金額のうち半分以上を貯金・預金したい人は約6割となり、高い貯蓄意識が伺えます。
ボーナス支給金額は60万円未満が約6割。今月は節約意向が減り、60代では節約しない派が節約派を上回る
今夏のボーナスの世帯あたりの金額については、「20万円~40万円未満」が23.7%と最多となりました。
次いで「40万円~60万円未満」19.6%、「20万円未満」16.2%、「60万円~80万円未満」14.4%という結果となりました。回答した人のうち、「200万円以上」も3.1%あり、羨ましい限りです。
「あなたは、今月の家計の支出をどのくらい節約したいですか」という問いには「節約したい」と回答した人は55.4%となりました。
2017年2月調査で7割に達して以降、節約派は7割前後を推移していましたが、今月はボーナスが支給される人が多いため、前回調査より15.1ポイント減少しました。これは2014年4月の調査結果(50.2%)に次いで過去2番目に低い結果となりました。
年代別にみると、前回(2019年4月調査)と比較して「節約したい」派はどの年代も10ポイント以上減少しました。特に「60代以上」は減少が最も大きく、22.5ポイント減少して39.8%となり、「節約したい」と「節約したくない」の割合がほぼ逆転しました。
ボーナスが出たらやはり少し大きな気持ちになって、旅行や食事などに使いたくなるのでしょうね。60代以上は子育ても終わり、特に大きな支出の予定がない人が多いので、好きなことにお金を使っても問題ないのかもしれません。
節約したい派の節約したい理由については、 「将来の消費のため(住宅購入・子供の学費など)」41.2%「老後の生活費のため」36.0%が毎回1位、2位を占めますが 前回調査と比較し、節約したい理由で最も変化の大きかったのは「日々の生活費のため」で9.2ポイント減少し、33.6%となりました。
「あなたはいまPontaポイントをつかいたいですか」と尋ねると、「Pontaポイントを「いまつかいたい」は、全体で42.0%となり、「分からない・決まっていない」は、全体で39.2%となりました。
節約志向の有無別でみると、「節約したくない」派では「分からない・決まっていない」が45.2%と高く、「節約したい」派では「いまつかいたい」が46.4%と最も高い結果となりました。「節約したい」派に高いポイント活用意識が伺えます。
ボーナス月の調査とあって、貯金はするものの、普段より少し消費意向が高まっているようです。ボーナスをもらったら、経済を回すためにも、自分や家族のために多少お金を使ってはいかがでしょうか?
※第35回 Ponta消費意識調査 2019年6月夏のボーナスの使い道
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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