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キャッシュフロー表は本当に必要? 新婚夫婦の家計に大切な2つのこと

ファイナンシャルフィールド / 2019年7月30日 10時50分

キャッシュフロー表は本当に必要? 新婚夫婦の家計に大切な2つのこと

ご結婚されたばかりのご夫婦がこれからの家計運営の指針にと、キャッシュフロー表をもとにしたご相談によく来られますが、キャッシュフロー表を作っていけば、本当に健全な家計運営の指針になるのでしょうか?   キャッシュフロー表を作る意味がある場合と、作っても意味のない場合があります。  

不確定要素が多すぎるうちは、作っても意味がない

キャッシュフロー表とは、もともと毎年の家族メンバーのライフイベント(子どもの入学や就職、住宅購入や買い替えなど)をもとに、現在の収入状況から推定して、どのような家計の青写真が見えてくるかを検証するものです。
 
その表に基づいて、現在の支出を切り詰めたり、お金の貯め方を検討したりといった判断材料にします。
 
ご結婚されたばかりのご夫妻が、これまでは自分ひとりの家計管理だったのが、二人一緒になればどうなるのか(どれくらいの赤字なのか黒字なのか)ということで、ご相談に来られるケースがあります。
 
オンラインで比較的簡単に手に入るひな形で精巧に作成された表をあらかじめご持参くださり、いろいろ考えているうちにわからなくなってしまうと言われますが、そのようなご相談では「今、作ってもあまり意味がない」と回答しています。
 

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大前提の家族構成員が不明

決して苦労して作成されたキャッシュフロー表そのものを否定しているわけではなく、大前提である家族の構成員がどのタイミングで何人になるのか、ということがわからないうちは、住宅を購入すべきかそれとも賃貸にすべきか、どの地域のどういった間取りにするのか、といったことが何もかたまっていないので、まったく参考にならないから、という意味です。
 
夏休みの宿題の予定を7月初めにたてたところで、どんな行事がはいるのかがまったくわからないうちは意味がないのと同じです。サンプルとして紹介されているものを見て、こんな風にお金がかかるかということをぼんやり理解しておくだけで十分です。
 

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結婚したばかりのDINKs期にやっておくべき優先事項

わからないことばかりで、かといってキャッシュフロー表を作っても意味がないとすれば、結婚したばかりで共働きの時はどうすればいいのでしょうか?
 
優先事項としては、2つ。貯蓄に励むことと、行政支援の大枠を知っておくことです。結婚すれば基本的に住まいを同じにするので、住居費負担が軽くなるのが一般的です。
 
同様にさまざまな生活にかかわる費用が抑えられる反面、収入は二人分ですから、独身時代よりも収支は黒字幅が拡大します。そうなれば精神的に財布のひもが緩むのは自明のこと。浪費癖はあっという間に定着しますが節約癖をつけるには時間がかかります。
 
出産・育児期には急激に収支が厳しくなりますから、その時に備えて財布のひもは常に固く締めておくこと。
 
次に、子育てに伴い行政の支援をどの程度、どうすれば得られるか、などといった情報は、独身時代には興味の外にあったことでしょう。少しずつ情報収集力をつけておく。この2点で十分かと思います。
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者
 

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